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2022年04月13日

法学部・前田幸男教授の「インタビュー記事」「書評論文」「分担執筆した書籍」が掲載・出版されました

    法学部・前田幸男教授の以下の3点(①インタビュー記事、②書評論文、③分担執筆した書籍)が掲載・出版されました。

    ①講談社のウェブメディア「クーリエ・ジャポン」への取材記事の掲載(2022年3月24日)

    講談社のウェブメディアである「クーリエ・ジャポン」に、法学部の前田幸男教授への取材記事が掲載されました。「ウクライナ危機のいまこそ『惑星政治(プラネット・ポリティクス)』が必要だ」の見出しで、政治学者として取材にこたえています。
    取材を受けた前田教授のコメントです。
    「ロシアによるウクライナ侵攻に関しては、露・宇・米・中・印・土など各国の動きやNATOをめぐる議論など、実に多くの議論が錯綜している状況ですが、『戦争』がわれわれの生命を養う大地や生態系に加える暴力の問題については、ほとんど考えられていません。食料やエネルギー価格の高騰という形ですでに足元から『生活苦』が始まろうとしていますが、こうした試練にわれわれはどう応答していくべきなのか、そうしたあえて大きな課題について問題提起させていただきました。創大生の皆さんも、是非、画家のフランシスコ・デ・ゴヤの絵画《棍棒での決闘》を糸口にして、文明的課題への向き合い方について一緒に考えていきませんか。」

    ②『図書新聞』3538号に書評論文が掲載(2022年4月6日)

    「千葉 眞[2022]『資本主義・デモクラシー・エコロジー』(筑摩選書)を読む」の掲載にあたって前田教授は、「近年、学問が細分化する傾向の中で、資本主義・民主主義・エコロジーという3つ大きく異なるテーマを繋げていくことで、今日的な「文明の危機」を考察する政治理論家である千葉 眞の姿勢から多くのことを学ぶことができました。その結果、アメリカ合衆国における民主主義の危機と軍事主義の浸透という大きな課題を改めて確認することとなりました。」と語りました。

    ③『政治と音楽―国際関係を動かす“ソフトパワー”』が晃洋書房より出版(2022年4月20日)

    同書で前田教授は、「アメリカ軍産メディアエンターテイメント複合体が担う主体形成―政治的なるものとしての日常性―」(第8章)の執筆を担当しました。
    出版にあたって前田教授は、「本書で担当執筆した内容は、もともと2011年度の日本政治学会研究大会での企画『政治的なるものとしての文化―五感の政治学へ』での報告がもとになっており、およそ十余年の歳月を経てアップデートされ、公になった研究となります。
    国際関係学の研究者の多くは大国の指導者や権力者の言動や武力攻撃など、『上から』目線の出来事について様々議論してきましたが、本書に掲載された多くの論文は日常生活という『下から』編み上げられる『文化』を、政治学のテーマとして捉え直し、論じており、異色ではありますが、他の先生方のご尽力もあり、大変興味深い書籍に仕上がったと感じています。」と語りました。

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    ページ公開日:2022年04月13日