飯村講師が筆頭著者の論文「Sensory Processing Sensitivity and Gastrointestinal Symptoms in Japanese Adults」が、学術誌『International Journal of Environmental Research and Public Health』（注）に掲載されました。近年、感受性の高い人（Highly Sensitive Person: HSP）の健康に関心が集まっています。この論文では、日本人成人863名を調査し、感受性の個人差と消化器症状（酸逆流、消化不良、下痢、便秘など）との相関関係を調べました。その結果、感受性が高い人ほど、高い消化器症状を自己報告する傾向がみられました。

飯村講師は「感受性の高い人の抱える生きづらさは、心理的な側面のみならず、身体的な側面にも目を向ける必要があります。今回の研究が感受性の高い人の身体的な健康を理解し、支援するために生かされてほしいと思います」と語りました。

（注）『International Journal of Environmental Research and Public Health』は、公衆衛生の問題にかかわる情報発信を目的とした査読付き学術誌です。2004年に創刊され、MDPIから出版されています。