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2022年10月26日

経営学部の野村ゼミが大学祭で不要衣類の回収を実施しました―ファッションの力でSDGsに貢献

経営学部の野村佐智代ゼミでは、10月9日から10日に開催された創大祭において、不要になった衣類(Tシャツ・スウェット)のリサイクル用回収ボックスを設置し、約50着の不要衣類を回収するとともに、展示などを通して来場者にファッション産業におけるSDGs推進の重要性を呼びかけました。

日本国内で1年間に廃棄される衣服の総量は約50万トン、1人が手放す衣服は平均で約12枚と推計されています(※1)。ファストファッションの流行に伴い、衣服の消費が加速する一方で、ファッション産業における環境負荷の軽減と資源再生サイクルの構築が喫緊の課題となっています。

野村ゼミでは、株式会社XYOU、株式会社ONE STEP、株式会社創学サービスと提携して、不要になった衣類を回収し、粉砕、再生糸化の上、新しい衣類として再生・販売するサイクルの推進に取り組んでいます。創大祭では、不要衣類の回収ボックスを設置し、約50着を回収しました。このボックスにも、不要衣類を再生した素材を活用しています。また余り生地でリサイクルした「サステナブルTシャツ」も販売し、好評を博して30着を売り上げ、ほぼ完売しました。来場者からは「Tシャツを買うことで環境に貢献できると聞き、購入しました」など、ファッションでSDGsに貢献することへの共感の声が寄せられました。取り組んだ学生も、「このような取り組みが社会に広く伝わり、賛同を得られるよう、さらに自分たちが学んでいきたいと思います」と述べました。

指導教員の野村准教授は、「企業、学生、大学というそれぞれの目的を持った組織のコラボレーションで、今回の取り組みを成功させることができました。引き続き関係各所と連携しながら取り組んでいきます」と語りました。なお今後、本学学内の売店にて、学生がデザインしたサステナブルTシャツを継続的に販売する予定です。

この取り組みは、SDGs12「つくる責任 つかう責任」に貢献します。将来的には不要衣服の回収ボックス設置やサステナブルな衣類の使用が定着し、循環サイクルが構築されることにより、ファッション産業におけるサーキュラー・エコノミー(廃棄物の出ない循環型経済システム)の実現を期待します。

(※1):環境省_サステナブルファッション https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
ページ公開日:2022年10月26日