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2022年12月22日

『シュリーマンと八王子』発刊記念イベントが開催されました

『シュリーマンと八王子――「シルクのまち」に魅せられて』(第三文明社)の発刊を記念するトークイベントが、12月18日、八王子市学園都市センターで開催されました(主催:文学部インターゼミ「桑都プロジェクト」)。

同書はドイツの考古学者シュリーマンの生誕200周年を記念し、シュリーマンの八王子訪問という史実にアプローチした書籍です。文学部の伊藤貴雄教授が編集、西川ハンナ准教授をはじめ学内外の研究者7名が執筆しました。評論家の橋本五郎氏(読売新聞特別編集委員)が「幕末八王子の姿を見事“発掘”」との推薦の言葉を寄せています。

イベントでは最初に、塩崎由佳さん(文学部3年・坂井孝一ゼミ)と藤澤拓也さん(大学院文学研究科博士前期課程1年)が、昨年度と今年度の「桑都プロジェクト」の活動内容を紹介しました。
続いて執筆陣が登壇。遠山義孝氏(明治大学名誉教授)が「世界市民」という視点から見たシュリーマンについて、神立孝一本学副学長が「幕末・八王子の絹産業」について、伊藤教授が「シュリーマン直筆日記」から初訳した八王子訪問の記録について、堤林剣氏(慶應義塾大学法学部教授)と堤林恵氏(政治思想史研究者)が「シュリーマンと英国首相グラッドストンとの交友」について、杉山由紀男本学文学部長が「八王子学の可能性」について話しました。

イベントには八王子市民をはじめ55名が参加。「絹の町八王子の幕末の姿が少しイメージできました。諸先生方の多方面からのアプローチが興味深かったです」、「シュリーマンの直筆日記を読み解かれたことに驚きと敬意を覚えます」、「大学の多い八王子で、学生と地元商店街が連携し、成功した、まれな例が、一冊の本になったことをとても喜ばしく思います」等の感想が寄せられました。

『八王子とシュリーマン』は、現在、くまざわ書店八王子店、有隣堂セレオ八王子店などで発売中です。

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ページ公開日:2022年12月22日