法学部の中山雅司教授の翻訳書『グローバル政治都市 アクターとアリーナ —— 国際関係における影響力』が出版されました

本学法学部の中山雅司教授が翻訳した、ケント・E・カルダー博士(ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)教授(名誉学長)・同大学院ライシャワー東アジア研究センター所長)の著書「グローバル政治都市 アクターとアリーナ —— 国際関係における影響力」が6月5日に出版されました。
同書は、国際社会の進展のカギを握るのは「都市」であることに着目し、その可能性に迫るものです。今日、東京を含めた世界各国のグローバル都市が国家を超えた難題に取り組む中、国際社会に影響力を与える存在として重要な役割を果たしていることを多角的に論じた最新論考です。
出版にあたり中山教授は、「今回、在外研究でハーバード大学に滞在した当時のカルダー教授とのご縁がきっかけで翻訳の機会をいただき、出版の運びとなったことをうれしく思います。本書は、都市が国際関係における平和、安定、民主主義のために、より明確な力になりつつあり、偏狭的になりがちな国家レベルのアクターたちの役割を補うようになっているとの観点から、世界の主要な15のグローバル都市の生き生きとした姿を詳細なデータと分析をもとに鮮やかに描いています。翻訳を進めながら、ウクライナ戦争をはじめ、気候変動、感染症、難民問題など、困難な課題を抱える昨今の国際社会であるがゆえに、あらためて非国家アクターの役割について考えさせられました」と述べました。
教員情報

教授
中山 雅司
ナカヤマ マサシ
- 専門分野
国際法、国際機構論、平和学
- 研究テーマ
国際立憲主義と国際法、国連と人間の安全保障