文学部の伊藤貴雄教授が共同編集した海外書籍が刊行されました
文学部の伊藤貴雄教授が共同編集した海外書籍『ショーペンハウアーの新世紀へ―〈意志と表象としての世界〉発刊200周年―』(ケーニヒスハウゼン&ノイマン社)が発刊されました。同書は、科研費「ショーペンハウアー研究の新世紀へ―主著刊行200 周年を機縁とした国際共同研究」(研究代表者:高橋陽一郎 日本大学教授)の一環として、2018~20年に行われた4回の国際会議での報告をまとめた研究論文集です。
国際ショーペンハウアー協会を率いるマティアス・コスラー教授(マインツ大学)、ディーター・ビルンバッハー教授(デュッセルドルフ大学)をはじめ、マリア・カシオーラ教授(サンパウロ大学)、鎌田康男教授(関西学院大学・日本ショーペンハウアー協会前会長)など7か国32名の学者が寄稿し、現時点で最も浩瀚なショーペンハウアー研究書の一つとなりました。(ドイツ語・英語、全522頁)
内容はショーペンハウアー哲学の成立史から、その認識論、自然哲学、美学、倫理学、さらには現代的課題への応用まで多岐にわたります。伊藤教授は共同で編集を担当したほか、「意志と表象としての国家」と題する論文を寄稿しました。
出版に当たって伊藤教授は、「本書は日本のショーペンハウアー研究者たちが総力をあげて世界の第一線の研究者たちとコラボした記念碑的な学術書です。お世話になった多くの方々への恩返しのためにも、今回築かれたネットワークを大切に、さらなる新たな研究交流の可能性を探っていきたいと思います」と語りました。
教員情報
教授
伊藤 貴雄
イトウ タカオ
- 専門分野
哲学・倫理学、思想史
- 研究テーマ
ドイツ近現代思想・社会契約論・精神文化史