文学研究科の菅野博史教授、松森秀幸教授が「中華仏学経典翻訳賞」を受賞しました
本学文学研究科の菅野博史教授と松森秀幸教授は、本年10月に刊行した方立天『中国仏教哲学要義』(大蔵出版、1180頁。原著は中国人民大学出版社、2002年刊行)によって、中国人民大学国際仏学研究中心から「中華仏学経典翻訳賞」を受賞しました。
菅野教授は監訳者であり、松森教授は分担翻訳者になります。同賞は2人の他に、中国人民大学・仏教と宗教学理論研究所副所長の張文良氏(監訳者)、柳幹康氏(東京大学東洋文化研究所准教授)・中西俊英氏(京都女子大学准教授)・齋藤智寛氏(東北大学大学院教授)の4名が受賞しました。
菅野教授は、「この本は英訳など他の外国語訳の出版も計画されています。日本語訳は、そのなかでいち早く刊行することができました。この賞は、私たち日本の翻訳者に対する慰労、感謝の意を表したものであろうと思い、ありがたくお受けいたしました。また、日中の仏教学術交流にも良い影響を与えてくれるものと信じています」と述べました。
教員情報
教授
菅野 博史
カンノ ヒロシ
- 専門分野
仏教学、中国仏教思想研究
- 研究テーマ
中国における法華経注釈書の研究、中国天台宗の研究、中国三論宗の研究、南北朝・隋代の中国仏教思想の研究
教授
松森 秀幸
マツモリ ヒデユキ
- 専門分野
印度哲学・仏教学
- 研究テーマ
唐中期の天台復興運動の研究