「第18回データビジネス創造コンテスト」で経営学部・志村裕久ゼミが最優秀賞を受賞

慶應義塾大学SFC研究所データビジネス創造コンソーシアムが主催(後援:花王株式会社)する「第18回 データビジネス創造コンテスト 〜Digital Innovators Grand Prix (DIG) 18〜」が9月7日(土)に慶應義塾大学三田キャンパスで開かれました。全97チームがエントリーし、慶応義塾大学大学院生・早稲田大学大学院生・東京理科大学大学院生をはじめファイナリストに残った11チームが競い合い、本学経営学部・志村裕久ゼミの「しむテック」が最優秀賞を受賞しました。

本コンテストは、高校生・大学生・大学院生を対象とし、大手日用品・化粧品会社である「花王株式会社」が保有するデータを提案の中で活用し、独自データ収集及び解析、施策の実現性・継続性、新規性を基準に審査を行うものです。今回のテーマは、「ライフケアイノベーション~多次元データが拓く豊かな人生~」で、一人ひとりの年齢、健康状態、価値観、生活環境など多くの要因が人生に影響を及ぼし、それらの問題を解決するにはライフケアへの多角的な視点が必要となってくることから、身体状況やライフスタイルなどの様々なデータを推定する仮想人体生成モデルを利用したデータを用いて、豊かな人生につながる革新的なアイデアや施策を募る内容でした。

志村ゼミのチーム「しむテック」は、「生理の相棒『リリフル』で生理を気にせず、笑顔で過ごせる社会へ」と題して発表。生理の問題を抱えている人が多いという社会課題に着目し、「生理を気にせず、笑顔で過ごせる社会へ」するために、どうしたらよいのかを真摯に取り組みました。花王株式会社から提供された分析の難易度の高い「仮想人体生成モデルを利用したデータ」を用いて、20代女性が抱えている生活習慣と生理との関連性を分析し、生活習慣の改善が生理中の悩みの一助になることを発見しました。また、170名の女性からアンケート調査を行い、因子分析を含めた高度なデータ分析を行い、『リリフル』という生理管理アプリを開発することで、女性の抱えている様々な生理への悩みを解決できることを提案しました。

出場した岡崎緋希さん(経営学部3年)は、「初出場で右も左もわからない状況で、試行錯誤しながらの挑戦でした。全国の優秀な97チームと競い合い、最優秀賞という最高の結果を出すことができました。ここまで充実した日々を送ることができたのは、最後まで諦めずに共に挑戦し抜いた同期、出場のチャンスをくれ熱心に指導していただいた志村先生、そして多くのゼミの先輩方に助けていただいたお陰です。私たちを信じて応援していただいた全ての方に心から感謝申し上げます。そして、全員が心を一つにして力を合わせれば、不可能なことはないと確信を持つことができました。これからもゼミ生一同、さらに団結し、様々なことに挑戦してまいります」と語りました。

担当の志村教授は、「これまでも入賞経験があったものの、大学院生の知識レベルやアイデアには追い付くことができなかった時期もありました。また、ビジネスコンテストの仕組みやデータ分析力に悩み、もがいた時期もありました。しかし、ゼミの先輩や卒業生からのアドバイスを受けて、『協力してくれた先輩や応援している家族、友人のために、新しい歴史を切り開く』との強い思いで取り組んできました。また、志村ゼミの別のチームはファイナリストには選ばれませんでしたが、「しむテック」のメンバーを最後まで応援してくれました。審査員からも高評価を受け、卒業生含め、ゼミ生全員で勝ち取った最優秀賞の結果だと思います」と述べました。

最優秀賞を受賞した「しむテック」のメンバー
志村ゼミの学生
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