日米韓の若者による平和・紛争解決のワークショップを広島で開催しました

5月10日から11日にかけて、米国国務省、在韓米国大使館、在大阪・神戸米国総領事館、ジョージ・メイソン大学カーター平和紛争解決スクール、同大学韓国キャンパスとの協力のもと、日米韓の若者が平和と紛争解決について学ぶワークショップを広島市で開催しました。
本ワークショップは、米国国務省が主催する「Young Trilateral Leaders(YTL)」イニシアチブの一環として、インド太平洋地域における紛争解決に向けたテクノロジー活用の方途を探るとともに、日米韓の若者同士のネットワークを構築することを目的としています。
当日は、カータースクールのアルパスラン・エゼルデム教授、広島市の松井一實市長、駐広島大韓民国総領事館の姜鎬曽(カン・ホズン)総領事、在大阪・神戸米国総領事館のジェイソン・R・クーバス総領事による開会の挨拶がありました。松井市長は「被爆80年の節目の年に、若者が被爆の実相を理解し、国境を越えて平和への思いを共有することは大変に意義深い」と述べました。
その後、日米韓から参加した26名の若者のたちが、紛争解決、国際関係、広島市の平和推進の取り組みなどをテーマに議論しました。
参加者の一人である森純菜さん(国際平和学研究科修士課程2年)は、「平和構築のあり方について具体的に議論し、若者の視点から諸問題を深く考える機会となりました。参加者の皆さんと築いたかけがえのない友情を大切にしたいです」と語りました。
また、ワークショップの運営に携わった本学のスンヨン・リー教授(文学部)は、「日米韓の関係は、究極的には人と人とのつながりに根ざしています。その意味で、今回のワークショップは非常に価値ある取り組みでした。若者たちが深い友情を育み、協力関係を築くことができたことをうれしく思います。本学がこの重要な機会に携われたことを光栄に思います」と述べました。

教授
スンヨン・リー
SUNGYONG LEE
- 専門分野
Conflict resolution, post-conflict reconstruction, peacebuilding, social reconciliation
- 研究テーマ
Inclusive conflict resolution; local ownership in peacebuilding; post-liberal models of peacebuilding; agonistic pluralism and post-conflict reconciliation