本学学生らがケニアでスナノミ症対策プロジェクトを実施 — 治療と環境改善を実現
本学学生が立ち上げた学生NGO 「Waka Waka Kenya」が、11月20日(木)から25日(火)にかけて、ケニア共和国ビヒガ郡エスンバ村にて、スナノミ症対策を目的とした「第1回 SAFE FEET PROJECT」を実施しました。
本学の西松和郎さん(代表/経済学部3年)、前沢有咲さん(国際教養学部3年)、飯田美幸さん(経済学部3年)、山本結月さん(国際教養学部3年)で構成される同団体では、熱帯病スナノミ症への正しい理解を広め、人々が安心して暮らせる社会の共創を目指して活動しています。
本プロジェクトは現地NPO「Lornajosh community based organization」と連携し、スナノミ症患者への治療や靴の配布に加え、予防のための住居床のセメント舗装、住民への啓発活動などを集中的に展開しました。
主な成果として、合計57名以上の患者への足の治療を完了し、65名以上への靴の提供を実現しました。特に生活環境改善の面では、支援が必要な5軒の家庭の住居床のセメント舗装を実施しました。スナノミの生息場所となる土間床からコンクリート床への改善は、村人から「奇跡的な支援」として高く評価されました。
また、啓発活動では、識字率の低さを考慮したイラスト入りのポスターや絵本を独自に制作し、地域の保健センターへの掲示要望を受けるなど高い評価を得ました。活動期間中には、カウンティ保健局職員や現地メディアが視察に訪れ、その様子は地元ラジオでも放送されました。また、プロジェクトの効果を継続的に測定するため、51名からアンケートデータを収集しました。
Waka Waka Kenyaは、今回の成果と課題を踏まえ、2026年4月下旬に第2回プロジェクトの実施を計画しています。今後は支援規模の拡大とともに、より効果的な介入手法の導入を目指し、取り組む予定です。