本学マレーシア研究拠点とマラヤ大学ウンク・アジズ開発研究センターの共催による国際セミナーを開催しました

7月7日(火)~7月8日(水)の2日間、創価大学マレーシア研究拠点(CMS)とマラヤ大学ウンク・アジズ開発研究センター(UAC)の共催による国際セミナー「教育、開発、そして人間の尊厳―ウンク・アジズの遺産と日本・マレーシア学術協力の未来」を本学で開催しました。日本とマレーシアから大学・研究機関、政府関係者、学生らが参加しました。

■ウンク・アジズ王立教授の知的遺産を現代へ
本セミナーは、マレーシアを代表する経済学者・教育者であるロイヤル・プロフェッサー(王立教授)ウンク・アブドゥル・アジズの思想と実践を顕彰し、その知的遺産が人間開発、貧困の克服、教育、社会経済開発に持つ今日的意義を検討するとともに、日本とマレーシアの学術協力と研究ネットワークの強化を目的として開催しました。
初日の開会式では、国際教養学部のマレーシア短期研修に参加した学生有志が、マレーシアの伝統舞踊「タリアン・イナン」と「ジョゲット・ガムラン」を披露し、来賓を歓迎しました。鈴木美華学長は開会の挨拶で、ウンク・アジズ王立教授が体現した「公共に尽くす知性」に学び、人間の尊厳と社会の希望を育む大学教育の使命を確認するとともに、創立者・池田大作先生との交流の歴史を礎として、日本とマレーシアが互いに学び合う教育・学術交流を次世代へ発展させる意義を強調しました。

開会式でマレーシアの伝統舞踊を披露する国際教養学部の学生
開会式での集合写真

■5名による基調講演と4つのセッション
2日間のセミナーでは、ウンク・アジズ王立教授の功績と思想の現代的意義を多角的に考察する基調講演が行われました。基調講演者は次の5名です。
・タン・スリ・スライマン・マボブ博士(マレーシア経済研究所(MIER)理事長)
・ザイナル・アビディン・サヌシ教授(マレーシア国際イスラム大学)
・ダト・アハマド・ロジアン・アブドゥル・ガニ駐日マレーシア大使
・ダト・スリ・ムスタパ・モハメド氏(マラヤ大学ウンク・アジズ開発研究センター(UAC)顧問、元マレーシア国際貿易産業大臣)
・オスマン・バカール教授(マレーシア国際イスラム大学学長)

このほか、「ウンク・アジズ開発研究センターの活動」「日本・マレーシアの学術連携」「貧困と不平等との闘い」「東方政策から『マレーシアに学ぶ』へ」の4つのセッションを実施しました。本学マレーシア研究拠点の教員4名のほか、マラヤ大学、マレーシア国民大学、マレーシア科学大学、マレーシア国際イスラム大学、マレーシア・日本学術協会の研究者・関係者が報告し、討議が交わされました。

タン・スリ・スライマン・マボブ マレーシア経済研究所(MIER)理事長による基調講演
ダト・アハマド・ロジアン・アブドゥル・ガニ駐日マレーシア大使による基調講演
ダト・スリ・ムスタパ・モハメドUAC顧問による基調講演
オスマン・バカール マレーシアイスラム国際大学学長による基調講演(録画放映)

■学生の研究成果と文理を横断する交流
マレーシア短期研修に参加した国際教養学部の学生は、研修成果として、テイクアウトに伴うプラスチック使用の削減、運動会を活用した社会的結束の促進、マスコットキャラクターによるカンポン・バルの文化振興について英語で発表しました。現地調査で得た知見を具体的な提案へと発展させ、マレーシア側の研究者と意見を交わしました。
最後のセッションでは、来年度の共同研究セミナーをはじめ、今後の教育・研究協力に向けた構想を紹介しました。セミナー後には、参加者が理工学部グリーンテクノロジー学科を訪れ、教育・研究活動の説明を受けたほか、研究室を見学しました。循環型社会の構築に資する先端研究に触れ、文理を横断する今後の共同研究の可能性について理解を深めました。

マレーシア短期研修の研究成果を報告する国際教養学部の学生
理工学部グリーンテクノロジー学科の実験室を視察する参加者一行

■特別展示を通じて友好の歴史を継承
セミナーの開催に合わせ、本学中央教育棟C棟ロビーでは、特別展示「ロイヤル・プロフェッサー・ウンク・アジズの遺産」のオープニングセレモニーを行いました。展示では、学術著作、記録写真、歴史資料を通じて、ウンク・アジズ王立教授の生涯と業績、マラヤ大学の歴史、日本・マレーシア交流の歩みを紹介しました。セレモニーでは、アハマド・ロジアン大使がテープカットを行い、秋谷芳英理事長が挨拶しました。その後、大使はマレーシア研究拠点を視察し、創立者・池田大作先生の著作のマレー語版などを鑑賞しました。
会期中には、秋谷理事長、杉本一郎国際教養学部長・CMS代表、スハイザ・ハニムUAC所長ら今回の参加との間で懇談も行われました。秋谷理事長は、ウンク・アジズ王立教授の志を受け継ぎ、社会に貢献し続けるマレーシアの研究者の姿に感銘を受けたと述べました。スハイザ所長は、貧困をはじめとする社会課題の解決に向けたUACの活動を紹介し、CMSとの連携・協力関係をさらに強化したいとの期待を表明しました。

特別展示「ロイヤル・プロフェッサー・ウンク・アジズの遺産」開催リボンカット式
懇談会後の集合写真

本学は本セミナーを起点として、UACをはじめとするマレーシアの大学・研究機関との教育・研究交流を重ね、人間の尊厳と持続可能な社会の実現に資する学術協力を推進してまいります。

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