シンポジウム「Frontiers of Green Technologies」を開催
2月20日(金)、プランクトン工学研究所主催(理工学部共生創造理工学科・理工学研究科環境共生工学専攻共催)によるシンポジウム「Frontiers of Green Technologies」が対面形式で開催されました。
グリーンテクノロジーとは、省エネルギー、資源循環、情報技術などを含む環境技術の総称であり、気候変動への対応と持続可能な社会の実現を目的とするものです。科学的・工学的手法を通じて環境負荷を低減し、資源の高度利用を促進することを目指しています。当日は教職員・学生をはじめ多くの参加者が来場し、国内外の第一線で活躍する研究者4名による講演を通じて、環境および関連分野にわたる最新の研究成果と将来展望が共有されました
第一部
第一部では、プランクトン工学研究所所長の中崎清彦教授による開会挨拶の後、秋月真一准教授が研究所の活動を紹介しました。
続いて、東京農工大学大学院工学研究院の寺田昭彦教授が、強力な温室効果ガスでありオゾン層破壊物質でもある一酸化二窒素(N₂O)削減に向けたN₂O還元菌の活用研究について講演しました。未開拓菌の単離やその高い環境適応性が示され、温室効果ガス削減技術への応用可能性が報告されました。
慶北大学校生物学科のユン・ホソン教授は、シアノバクテリア、微細藻類、大型藻類に関する研究成果を紹介し、基礎的な細胞分化制御機構の解明から、大規模培養やCO₂吸収評価まで幅広い取り組みを紹介されました。
第二部
第二部では、筑波大学生命環境系のユン・ヒョンシク博士が、微細藻類の生物資源化に向けた研究を紹介されました。培養技術の高度化に加え、GMO問題を回避する新たな遺伝子導入技術の開発について報告しました。
続いて、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のJ. Xavier Prochaska教授が、ハイパースペクトル海色データを活用した地球規模の海洋バイオマス推定研究を発表し、衛星観測と統計手法を組み合わせた最新の研究成果を紹介しました。
最後に、理工学部共生創造理工学科長の佐藤慎次郎教授より閉会挨拶があり、本シンポジウムの成果と今後の学際的連携への期待が述べられました。
本シンポジウムは、微生物から地球規模観測までを横断する研究を通じて、グリーンテクノロジーの可能性を示す貴重な機会となりました。今後も本学は、環境共生型社会の実現に向けた研究・教育活動を推進してまいります。