本学理工学研究科の学生が「9th International Workshop on Information and Communication Security(WCIS)」にてBest Paperを受賞

受賞した林光太郎さん(理工学研究科情報システム工学科専攻・博士前期課程2年)
WICS Best Paper 賞状

 理工学研究科情報システム工学科専攻・博士前期課程2年の林光太郎さん(鳥居研究室)が、「9th International Workshop on Information and Communication Security(WCIS)」にてWICS Best Paperを受賞しました。

 主催のCANDARとは、コンピューティングとネットワーキングに関する幅広い分野を扱う国際会議であり、毎年11月下旬頃に日本国内で開催しています。電子情報通信学会コンピュータ・システム研究会 (CPSY) の協賛で、論文集は IEEE から出版され、IEEEのデジタルライブラリにも収録されます。

 林さんの発表は、「Side-channel attack on COSO-based TRNG to estimate output bits」で、近年普及する IoT機器のセキュリティで重要な要素である物理乱数生成器 (TRNG)への攻撃手法と対策法を提案したものです。

 攻撃手法は、温度変動による攻撃と電磁波を解析するサイドチャネル攻撃で、温度変動に対してTRNGは影響がなかったことに対して、サイドチャネル攻撃では99.5%の高い精度で攻撃が成功。さらに、対策法を提案し、攻撃に対して有効であることを示しました。

 受賞した林さんは、「受賞できるとは思っていませんでした。他の発表のレベルも高い中で、受賞できたことは本当に嬉しく、何より大学の名を残せたことへの喜びでいっぱいです。卒業まで残り少ないですが、今回の経験を修士論文、また社会人でも活かし、母校の発展に少しでも貢献して、支援してくださった方々、創立者に恩返しをして参ります」と語ってくださいました。

Share