重要性を増す英語 多様な教材で自発的な学びを

2020年08月07日

教員インタビュー!第2弾・松本先生に聞いてみました!

    重要性を増す英語 多様な教材で自発的な学びを

    テクノロジーを活用し
    活きた英語を学ぶ


     私が担当しているのは英語の4技能を磨く「英語教育」とビジネスの「異文化比較」です。ひと口に英語といっても、大好きで得意な人もいれば、興味はあるけれど苦手意識を持っている人、恥ずかしくて話せない人など、さまざまな人がさまざまな形で取り組んでいることでしょう。ただ、ほとんどの人は「英語ははずせないもの」と思っているはずです。そのとおりで、国際化が進んだ今、ビジネスの場でも英語の重要性がより増しています。本学、なかでも、経営学部では英語教育に力を入れており、私もCALL (Computer Assisted Language Learning)と呼ばれる、コンピュータなどを使った英語教育を行っています。CALL教室では、明瞭で意思が伝わるビジネスメールの書き方を指導しています。
     現代はYou Tubeをはじめとした動画配信サイト、英文ニュースサイトなどがあり、いつでもどこでも英語に触れられる環境です。私の授業ではこうしたテクノロジーを活用した英語学習に力を入れています。



    動画や英文ニュースなどを通して
    「本物」に繰り返し触れる


     たとえばYou TubeやTEDでは、海外の経営のプロフェッショナルのスピーチなども視聴することができます。それだけでなく、「英語字幕」「日本語字幕」がついていることもあり、繰り返し見て、聞くことができます。このようなリアルな教材を用いながら、学生の皆さんに内容要約や、チームで意見を出しあうなどの課題に日々取り組んでもらっています。また、パワーポイントで資料を作成し、プレゼンテーションをしてもらうこともあります。
     2020年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、授業はオンラインで行っています。Zoomでパソコンを使いながら、つづりや文法の間違いをチェックするなど「インタラクティブ」(双方向)な授業ができています。テクノロジーを利用した英語学習を先取りしてきたからこそ、今回のような事態でも学びを止めることはありませんでした。


    興味のあるジャンルから
    英語を学んでいく


     ニュースや動画のほかにも、使える教材はどんなものでも活用していくことにより、生の英語に触れることで英語学習が楽しくなると思います。音楽や映画、動画、SNSなど、今はさまざまなツールで英語に触れることができます。たとえばニュースでは、BBCやCNNなどの海外のメディアが「日本のニュース」をどのように伝えているのか視聴します。これらの番組だと、日本の文化や知識が頭に入っているので、すべての英語が聞き取れなくとも「なんとなくわかるな」と理解しやすいのです。また、知っている情報を海外メディアはこのように伝えているのか、という発見や気づきがあると、ぐっと英語の学習がおもしろくなります。

     ほかにも、ドラマや映画、音楽、スポーツ、ゲームなど、英語に興味をもつ道のりは人それぞれです。自分の好きなこと・興味のあることをきっかけに、英語を学んでいきましょう。



    高校時代の1年間の
    アメリカ留学が原点に


     私も英語との出会いは「カーペンターズ」の歌でした。身近な音楽を通じて「英語っていいな」と思ったのです。また、中学時代は英語の先生にも恵まれ、高校生のときに高校交換留学派遣プログラムで思い切ってアメリカに1年間、留学しました。

     このときはホストファミリーに受け入れてもらって、生活をともにし、現地の高校に通学して卒業しました。
     
     現地の高校生や他国の留学生と草の根の交流をし、さまざまな人種・宗教・考え方の人に出会って対話をするなど、まさに人生を変えた1年となりました。
     1年間、充実した日々をアメリカで過ごしたので、帰国間際には「日本に帰りたくない」と思ったほどです。また、日本に帰国したときは日本文化にすんなりと再適応できなくて、逆カルチャーショックを受けたのもよい思い出です。その後、日本の高校・大学を卒業してから、さらにアメリカの大学院に学びましたが、高校生のときに経験した国際的なコミュニケーションの大切さは、一生忘れないでしょう。
    世界のリーダーと
    対話するための英語力を養う


     グローバル化が進む世界では、今回の新型コロナウイルスの対応にも表れたように、各国の言い分や利害が対立するなど、さまざまな課題が山積しています。それらの課題に対して解決策があったとしても、「英語」が話せなければ伝えることはできません。また、英語が話せるだけでなく、最初に要点を伝えて、その後、理由を述べていくなど、米国で基本的な方法となっている効果的な伝え方、論法があります。国際会議の場で、世界のリーダーたちと話し合うときには、「何が正しいのか」「相手をどのように説得するのか」「どのように話をまとめていくのか」、という視点が欠かせないのです。
     私のクラスでは、そうした実践的な英語を身につけるべく、テーマを選択してもらい、チームにわかれてディスカッションやプレゼンテーションをしています。ときにはテーマを学生自身でリサーチし、扱う題材を決めてもらうこともあります。
     
     経営学部の学生は課題を発見するリサーチ能力も高く、プレゼンもとても上手です。「英語は苦手」と思い込んだり、自分の限界を自分で決めたりしてしまうことなく、積極的に英語学習にチャレンジしてほしいと思います。



    英語は継続が大切
    友と学び合う場を活用して


     英語は筋トレと同じで、基礎学力があれば継続して学習することで必ず伸びていきます。大切なのは習慣化すること。英語の学力は段階的に伸びていくので、かならず停滞期があります。そのときにくじけずにいかに続けていけるかがカギになります。

     そのために、学生たちには日々、「しつこくなってください」「執念深くなってください」と言い続けています。継続は力なりといいますが、地道に続けていくことが力となり、最後に笑う人となるのです。「英語はむいてない」「苦手」と思ったとしても、そこであきらめないでほしいですね。

     また、本学には、創価大学生の学びを全般的にサポートするためのプログラムを提供するSPACeがあります。そこで、様々な英語学習ができる環境が整っています。例えば、先輩や友人といっしょに本やCD、DVD、英字新聞などの教材にふれることができる「リーディングエリア」があります。さらに「Chit Chat Club(チットチャット・クラブ)」や「English Forum(イングリッシュ・フォーラム)」では、海外からの留学生や留学経験者と楽しく英語でディスカッションを行い、英語力を磨くことができます。ですから、ひとりではなく、友と学びあい、励まし合いながら、学習を継続していければいいと思います。
     英語学習の地道な努力は、続けていくことで必ず花開くことでしょう。英語学習をすることで、自身の選択肢も広がり、世界へと羽ばたくこともできるはずです。志高く、希望を持って学んでほしいと思います。


    <ご経歴>
    松本 敬子講師 プロフィール
    1986 年 帝塚山学院大学 (文学部) 卒業
    卒業後NPOでハーバードビジネススクールの日本研修プログラムを行うなど国際交流、社会教育事業に携わる。
    1991 年ハーバード大学 修士 (教育学大学院) 修了
    上野学園大学、法政大学、立教大学、早稲田大学、外務省研修所、慶應義塾大学非常勤講師を経て、2016 年度まで立教大学教育講師。英語教育に携わる。
    ページ公開日:2020年08月07日
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