推薦図書紹介企画!Part.7・吉元先生

経営学部教員より推薦図書を紹介します!Part.7
『経営を学ぶ現役学生、経営を学びたい受験生に読んでもらいたい書籍』とのテーマでの、経営学部教員からの推薦図書紹介企画!
第7弾は吉元 浩二先生より、推薦図書と推薦コメントです。
1. 小倉昌男『小倉昌男 経営学』日経BP 1999
経営戦略論に関心のある学生には必読書。宅配便の生みの親である小倉昌夫自ら書いた名作。宅配便というビジネスモデルを構築するに至るヒストリーはまさに戦略のみならず、事業のための人材育成、サービス力等に至るまで経営学の要素が全て含まれている。
2. リチャード・ルメルト『良い戦略、悪い戦略』日本経済新聞出版 2012
UCLA教授であり、長年自ら経営コンサルタントとして働いた経験を持つ著者が書いた経営学部学生の必読書。成功事例を紹介する書物は世の中に多数存在するが、良い戦略を策定する過程で悪い戦略へと変化してしまうメカニズムを分析している。
3. アンドリュー・サビッツ、カール・ウェーバー『サステナビリティ―企業の持続的成長を可能にする3原則』アスペクト 2008
環境保護やCSR活動という既存の枠を超え、スイートスポット(企業利益と社会利益が一致する点)という新しい概念を紹介し、次世代の成功する企業に必須の特徴としての「企業の社会的責任」「環境保護」「経済効率」の3つを統合することの重要性を強調している。CSR,CSV等に関心のある学生にはお勧めしたい。
4.楠木健『ストーリーとしての競争戦略』東洋経済新報社 2012
一橋大学商学部の名物教授である楠健先生による戦略論講義。優れた企業の経営戦略は面白いストーリーがあり、そのストーリーを既存の戦略論とは異なる視点から分析している書。