2023年05月11日 17時00分

帯刀吉信氏による講演を開催しました。「人間主義経営演習」レポートVol.5

    2023年5月11日に、創価大学経営学部の必修科目「人間主義経営演習」の一環として、帯刀吉信氏による特別講義を開催いたしました。
     帯刀氏は本学経営学部OB(19期)で、在学中に公認会計士2次試験に合格され、卒業後はプライスウォーターハウスクーパースおよび朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)を経て、現在はアジア開発銀行に勤務されています。
     本講義は「これまでの経歴」と「人間主義経営の理念にもとづく行動と課題解決」の2点からのお話でした。はじめに「これまでの経歴」では、まず苦学生ながらも一生懸命勉学に励み、公認会計士の試験に一発合格したこと、その際「闇が深ければ深いほど、暁は近い」という創立者の言葉を胸に頑張ったことをお話されました。次にプライスウォーターハウスクーパース、KEDO、アジア開発銀行でのお仕事についてお話しされ、一貫して貧しい人の味方になるべく邁進してきたと述べられました。また「一流に。世界に通用する力を」を胸にずっと勉強し続けているというお話が印象的でした。
     「人間主義経営の理念にもとづく行動と課題解決」では、「貧困は、人間の尊厳と人権を脅かす脅威である」という創立者の言葉を紹介され、絶対的貧困を終わらせるためにアジア開発銀行の仕事があると述べられました。お話の中で、人間主義は「生命の尊厳、人格の陶冶、自他共の幸福」、経営は「企業、NGO、国際機関など様々な事業体に必要」であり、人間主義経営が貧困撲滅へいかに貢献するかについて語られました。また現在は激動の時代であり、このような時代の中で人間主義経営の重要性を再認識されたとのお話が印象的でした。
     最後に帯刀氏の挑戦として、「国際機関という舞台で、世界平和のために働く」「世界市民、グローバルリーダーとして自己革新する」「行動し、模範を示す」という3点についてお話されました。
     講義終了後、受講生からは「戦争で使われる武器はどのように使ったら平和・人間のためになるのか」「帯刀氏の考えるリーダシップとは」「会計士の仕事を社会貢献へいかにして役立てるのか」「リーダーとしての行動の示し方」など多くの質問が寄せられました。また「金融制裁が今後ロシアの財政へどのような影響を及ぼすのか」など時事的な質問も多く寄せられ、講義に対する受講生の関心は大変に高いものでした。
    ページ公開日:2023年05月11日 17時00分
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