2024年5月2日に、創価大学経営学部の必修科目「人間主義経営演習」の一環として、原見恵美子氏（株式会社アジアンビューティー代表取締役社長）による特別講義を開催いたしました。
　自分は経営者としても母としても失敗談の方が多いような人生でした、と話し始められ、ご自身のこれまでのご経験をもとに、学生への温かいメッセージを交えながら、人間主義経営についてのお考えをお話しくださいました。
　起業に至る経緯には、高校卒業に創価女子短大に入学したものの、経済的に非常に厳しい状況であったがゆえに学業に専念できなかったこと、就職後も厳しい状況は続き、自分の夢や希望が見えない状態であったことも語られました。ただ、そのような状況であっても「このままではいけない」という強い気持ちを持ち続けていたことで、人との出会いに恵まれ、その機会を活かして最初の起業へとつながっていったこと、軌道に乗った矢先に再度の苦境が訪れるも、その直後に本当に自分のやりたかったことと出会うことが出来、お客様に心身ともにリラックスしていただく機会を提供したいという思いから、現在のアジアンビューティーの設立に至ったことを語ってくださいました。そして自分にとっての人間主義経営とは、スタッフの可能性を信じ、成長を促していくことだと考えてそれを実践しているとお話しされました。
　現在は「好き」を仕事にできているからこそ、様々な困難に直面してもそれを前向きにとらえて楽しむことが出来ていると述べられ、受講している学生たちに自分の「好き」に向き合い、それを見つけて目標を定め、そこから逆算して計画立てて挑戦していくことを熱心に伝えてくださいました。
　質疑応答の場面では、「つらいときにはどのようにしてそれを乗り越えられたのか」、「自分の本当にやりたいことを見極めるにはどうしたらよいのか」、「女性経営者としての苦労はあったのか」など、次々に質問が寄せられ、原見氏のご講演が学生たちにとってとても刺激的で充実したものであったことが感じられました。