経営学部 グローバルプログラム「GP留学(レンヌ大学)」 学生リポート vol.15

モン・サン・ミシェルでの一枚

~留学体験記(レンヌ大学) 学生リポート~
 今回は、経営学部グローバルプログラム留学(GP)でフランスのレンヌ大学に留学された
経営学部(4年)古澤裕美さんに留学先の生活や留学を終えての思いをお話しいただきました。

留学先・留学期間

国:フランス(レンヌ)
大学名:レンヌ第1大学 経営大学院
(IGR-IAE Rennes Graduate School of Management - University of Rennes 1)
留学期間: 2024年9~12月(4か月間)

留学先での授業・体験

私はレンヌ第1大学の中のビジネススクールに留学していました。創価大学の経営学部で学んだ人的資源管理論や、マーケティングに強く興味を持ち、学びを深めたいと思いこのプログラムに参加させていただきました。また欧州や各国から集まる留学生とともに学ぶ中で、それぞれの国の働き方に対する考えを知り、意見交換したいとも考えていました。これらの目的を達成すべく、私が履修していたものは、Human Resources Management、 International Management、 New topics in Marketing、 Leadership、 Cours de françaisの5つです。 

 授業はすべて英語で行われ、実践的なケースワークやディスカッションメインの授業が多く、学生が教授と対等に発言するフランスらしい授業スタイルを経験しました。周囲には就業経験がある学生やマネージャー昇進予定の学生などレベルが高く、初めは大学院レベルの授業に着いていくのに精一杯でした。20分間のプレゼンや、自分以外全員がフランス人のグループ課題などチャレンジングな環境ではありましたが、周囲の日本語を勉強している学生や、友人に様々な場面で助けてもらい積極的に行動し続けることができたと思います。本当に感謝しています。

 

放課後は週に2回レンヌ第2大学の語学学校に通い、フランス語の勉強にも真剣に取り組みました。年齢も出身国も違うクラスメイトと助け合いながら学ぶことができ、留学半年前は知識ゼロの状態でしたが、簡単な日常会話を理解し、話せるまでになりました。帰国した今でも毎日学び続けています。

また、週に1度、ダンスクラブでの活動を行っていました。授業とは異なり、ネイティブのフランス語が飛び交う中での活動でしたが、英語に翻訳してくれたり、ゆっくり話してくれる友人に沢山出会い、常に助けてもらっていました。創価大学ではダンスサークルROUTEで活動していたこともあり、改めてダンスの楽しさを感じ、言葉がなくても通じる言語なのだと感じることができました。

 

滞在先は1人部屋の学生寮で、よく共有のキッチンで留学生同士で交流していました。それぞれ故郷の料理をシェアしたり、今見ているアニメの話をしたり、みんなでパーティに参加したり、、沢山の思い出が詰まっています。

授業の様子
ダンスクラブでの練習の様子

留学先の感想・気づき

本留学を通じて、何が本当に大切なのかを見極める力が養われ、同時に視野が何倍にも広がったと実感しています。留学前の私は、なんとなく正解に合わせようとするあまり、周囲の期待に応えることを優先し、自分の本心を後回しにしてしまうことが少なくありませんでした。


そんな私に転機を与えてくれたのは、渡航後にフランスで出会った友人の言葉でした。「どうしてそんなに人の目を気にして、人のことを優先しているの?」という問いかけに、私はハッとさせられました。おもてなしの文化が根付く日本で、自然と他者の目線で物事を捉える癖がついており、ときに自分の本音に蓋をしていることに気づかされたのです。


現地での生活では、授業内外を問わず「あなたはどう思う?」「私はこう思う」という意見交換の機会が日常的にありました。正解や不正解にとらわれず、自分の感情や考えを大切にし、自信を持って伝える友人たちの姿を見て、私の価値観も変化していきました。周囲の人を大切にするのと同じように、自分の気持ちも大切にしていい。そして、意見の違いを恐れるのではなく、互いに理解し合おうとする姿勢こそが、本当に必要なことなのだと実感しました。


この経験を通じて、日本人としての誇りがより一層芽生えると同時に、視野広く他者を受け入れる寛容さや、自らの価値基準で何を大切にすべきかを判断する力を身につけることができました。


ここには書き切れないほど、留学先で得た学びの一つひとつが私にとってかけがえのないものであり、これからの人生においても大切にしていきたい宝物です。

友人の誕生日パーティーでの一枚
過去留学していたイギリスのホームステイ先に訪れた際の一枚
友人との小旅行
友人との小旅行

受験生・留学を考えている皆さんへメッセージ

この4年間を振り返ると、入学当初に思い描いていた目標のほとんどを実現できたこと、そして何より、当時の自分が想像もしなかった姿へと成長できたことを実感しています。


入学当時の私は、英語力にも思考力にも自信がなく、「やりたいこと」も漠然としていました。正直、このような先輩方の体験記を読んでも、どこか自分とは別世界の話のように感じ、将来への不安が募っていたことを覚えています。しかしただひとつ、ずっと変わらず持ち続けていた目標が「留学に行く」という夢です。何が問題かも分からず、課題を見つけても解決できない無力な自分を変えたくて、自分で目標を立て、意思決定し、行動に責任を持つことが求められる交換留学に挑戦したいと思っていました。英語のスコアが思うように伸びず、挫けそうになる時期もありましたが、その目標だけは決して手放さず、迷った時はより成長する方へと挑戦し続けました。

今、留学を終えて帰国した私は、諦めずに努力を続け、勇気を出して挑戦し続けた過去の自分に、心から感謝しています。それほど、留学のために努力した日々や現地で得た経験や学びは今の私の考え方や自信に大きく影響しています。


そして何よりも、私が日々努力を重ねられたのは、創価大学という環境があったからこそです。夢を笑ったり、諦めさせようとした人はひとりもいませんでした。友人や先輩、後輩、教授、職員の皆さん──すべての人が、どこまでも私の可能性を信じ、応援し続けてくださいました。
初めて明確な目標を持ち、それを言葉にして周囲の人に語った場所が、この創価大学でした。留学に限らず、自分の意思次第で挑戦の幅をどこまでも広げられる環境が、ここにはあります。


まずは一歩踏み出して、あなたの夢や目標を言葉にしてみてください。どれだけ大きくても、小さくても構いません。信頼できる人に話してみることで、自分でも気づいていなかった「本当にやりたいこと」が見えてくるかもしれません。


あなたの無限の可能性が、ここで大きく花開くことを、心から願っています。

Share