行政教育センター(外交課程)

外交官(外務公務員)の仕事について

外交官(外務公務員)とは、千代田区の外務本省においては外交政策の企画・立案に携わるとともに、外国においては大使館や総領事館の職員として外国政府との交渉や情報収集、在留邦人の保護を行う国家公務員です。 外交官の仕事は多岐に 亘り、二国間や多数国間の政治・安全保障政策の調整から、日本文化の紹介まで、外国との間で「日本の顔」として活動しています(外務本省の機構図参照)。国際化が進む現代において、諸外国との利害を調整する外交官の重要性は益々増しています。
試験内容
試験の仕組み
外務公務員、いわゆる外交官になるためには、国家公務員総合職採用試験もしくは外務省専門職員採用試験に合格しなければなりません。ここでは、外務省専門職員採用試験の概要につき記載します。
試験の内容と傾向
【受験資格】
受験する年の4月1日における年齢が、21才以上30才未満の者。学歴は問いません。
【第1次試験】(6月中旬)
第1日→憲法・国際法・経済学(各120分)
第2日→基礎能力(140分)、時事論文(90分)
外国語和訳・和文外国語訳(120分)
【第2次試験】(7月下旬~8月上旬)
口述試験(外国語会話)
人物試験(個別面接・集団討論)
身体検査(胸部レントゲン撮影などを含む一般的な身体検査)
【最終合格発表】(8月下旬)
試験に合格すると、翌年4月1日に採用され、入省後約1年、研修所および本省各部局等で語学および実務に関する研修を受け、その後2~3年間、諸外国の大学、大学院等で在外研修を受けたのちに、 在外公館若しくは本省に戻って勤務します。
本学の実績
外交官試験は、その全体の合格者が、専門職で50名程度と、かなり少数選抜の試験ですが、本学からは、旧Ⅰ種(現総合職)に6名、専門職に66名の合格者を出しています。旧Ⅰ種試験では、かつて1期生が4年生で合格し、その4年後から4年間連続して合格者が出て以来、本学は外交官試験においても大変注目されるようになりました。また、専門職でもほぼ毎年合格者を出しています。
外交課程では、外交課程のスタッフ、本学教員、卒業生が一丸となって学生の皆さんをサポートします。具体的には試験科目の基礎知識について学ぶ基礎ゼミ、元大使の客員教授が外交現場での経験を踏まえて外交を通じた平和秩序の構築について語る外交ゼミなどを通じて、外交官になるための知識と資質を養います。「人類の平和を守るフォートレス(要塞)たれ」との建学の精神を、外交官として実現していこうという意気込みを持った皆さんを歓迎します。
外交課程の外務省専門職試験サポート
1.外交官志望者向けガイダンス
   4月:ガイダンス。終了後に外交官卒業生との懇談会

2.主なサポート
  【1年生】 英語
  【1・2年生】 外交ゼミ
  【2年生】 外交課程基礎ゼミ:憲法・国際法・経済学の3科目の基礎知識習得
  【3年生】 外交課程必勝ゼミ:問題演習

3.予備校との提携
外務省専門職試験対策の予備校と提携しています。 学内にて予備校ガイダンスを実施しており、創価大学生特別割引費用にて予備校申し込みを行うことができます。詳しくはキャリアセンター受付にてお問い合わせください。