Vol.2 若林貴志(創大43期、2017年合格)

-質問1.税理士を目指したきっかけを教えてください!
 将来の夢を決められずにいた中学生の私に、父が税理士という職業を勧めてくれたのがきっかけです。父は自営業をしているのですが、税理士と契約せずに全て自分で確定申告に取り組んでおり、税金の面でかなり不安を抱えているという話をしてくれました。

 税理士になって父の力になりたいという思いと、将来の夢を早く決めて安心したいという思いから、税理士を目指し始めました。
-質問2.創大入学直後はどのように過ごされてましたか?-
 高校卒業式で「大学では徹底して学び、必ず立派になります」と誓って大学生活をスタートし、入学直後から税理士試験合格に向けて毎日平均7時間程度の勉強をしました。

 会計税務教育センターのメンバーが2年生から使うことのできる、通称「国研棟」と呼ばれる場所のラウンジ(休憩室スペース。ここだけは1年生でも使用できました。)で、朝から晩まで勉強し、先輩を見つけては簿記の質問をしていました。

 大学1年の夏休みは、今までにないほど頑張ろうと思い、47日間の夏休みのうち44日間10時間勉強をしようと決意しました。実際にやり遂げ、めきめきと力をつけていった私は、11月の簿記一級に合格することができました。
 
-質問3.税理士試験合格までの道のりを教えてください!-
 大学1年生の冬に日商簿記1級を取得し、大学2年生の夏に簿記論・財務諸表論に挑戦し合格しました。

 ここまでは順調だったのですが、その後の大学3年生の時に受験した所得税法と相続税法は2科目ともに不合格でした。目標であった大学在学中の5科目合格ができなくなったことの喪失感から、かなりのショックを受けました。

 半ば試験自体を諦めたくなりましたが、会計税務教育センターの委員さんに支えられてなんとか立ち直ることができ、大学4年の時に所得税法と相続税法に合格しリベンジを果たすことができました。

 そして、卒業後8月までは就職せず試験勉強に専念し、最後に法人税法に挑戦し合格。5科目合格を果たし、税理士試験に決着をつけることができました。

 大学3年生の時に挫折を味わったことで、人間的に大きく成長できたと感じています。もし不合格になっていなかったら、自分1人の力で全てが上手くいくんだと勘違いし、傲慢な人生を歩んでいたと思います。支えてくれる両親や委員さん、また、見守り励ましてくださる創立者への感謝の思いを持つことができたことなど、専門学校では学ぶことができない多くのことを学ばせていただいたと感じています!
-質問4.会計税務教育センター税理士課程で学んでみていかがでしたでしょうか?-
 会計税務教育センター税理士課程は、「委員」という現役税理士の創大OB・OGの方が、合格までサポートしてくれる組織です。もちろん、自分自身が頑張らないとこの試験には合格できませんが、一人だったら折れてしまいそうな心を何度も委員さんに持ち上げてもらい合格を勝ち取ることができました。次は自分が委員として受験生をサポートしていくと決意し、今も委員をさせて頂いております。

 また、切磋琢磨できる同期の存在も大きかったと感じます。同じ試験を目指す同期は、ライバルでもありますが、強い友情を結ぶこともできるかけがえのない存在だと思います。試験に合格した後も、同期のメンバーに税法の相談をしたり、仕事の悩みを聞いてもらったりしています。
-質問5.税理士としての道を歩み始めた、今の近況を教えてください!-
 今は、税理士法人に勤務しており、年間70件以上の中小企業・フリーランスの税務申告に関与しています。多くの方の悩みを解決し、サポートできているところにやりがいを感じています。

 税理士試験で学んだ簿記・税法の知識が、そのままお客様の役に立っていると実感する日々です!大学時代に徹底して学び、本当によかったと感じています!

 また、辛いことがあっても折れない胆力や、折れたとしても再度立ち上がる精神力は、会計税務教育センター税理士課程でなければ鍛えられなかったと感じます。これも社会に出て役立っていると感じているので、大学時代の過ごし方はとても重要だったんだなと痛感しています。自身の大学生活に悔いはありません!
 
-質問6.最後に、税理士を目指すか迷っている方へのメッセージをお願いします!-
 税理士は身近な困っている人の役に立てる仕事です。

 自分の父もそうでしたが、お金や税金のことで悩んでいる方はたくさんいますので、その人に寄り添い、不安を取り除いてあげられる仕事である税理士は、とても魅力のある職業です!

 共に会計税務教育センター税理士課程で学び、民衆に寄り添うプロフェッショナルを目指しましょう!