工学研究科

理念・目的

工学は人類の持続可能な発展になくてはならない学問であり、資源の乏しい日本にとっては国を支える糧ともいえます。創価大学工学研究科は21世紀の科学技術のニューフロンティアである「情報」「生命」「環境」という分野を見据えて開設されています。これらの分野は互いに密接にリンクしあい、人類の文化の創造を永続ならしめるキーテクノロジーとして他分野とも融合し、自然界と調和のとれた世界の進歩を促すものと考えます。工学研究科は、工学の基礎に精通し、高度な専門能力と柔軟な応用力を有し、建学の精神である“人間主義”を重んじる創造力と国際性豊かな人材の育成を理念・目的としています。

教育目標

工学研究科は、次の教育目標を掲げています。
 
  1. 各専攻における共通科目と専門科目による体系的な工学教育を通して、論理的思考能力と創造的能力を備えた高度な技術者・専門的職業人・研究者を育成します。
  2. グローバル社会において必要なコミュニケーション能力を育み、柔軟性に富む人間力を備えた人材を育成します。
  3. 人が社会や自然と共存・共生することを目指した科学技術の研究開発を志向し、真に豊かな社会の創生に貢献できる技術者・専門的職業人・研究者を育成します。
ディプロマ・ポリシー

博士前期課程

修士(工学)の学位授与のためには、所定の在学期間(2年以上)を満足し、工学研究科のカリキュラム・ポリシーに基づく前期課程教育プログラムによる科目を履修し、基準となる単位数(情報システム工学専攻/生命情報工学専攻/環境共生工学専攻30単位)以上を修得するとともに、修士論文の審査及び試験に合格することが必要条件となっています。修士論文の審査及び試験においては主査1名副査2名の審査委員により、申請論文の学術的意義、新規性、発展性が評価に値するかどうか、修士学位申請者が、自立的な研究課題の発掘と問題解決ができる能力、論理的思考に基づく研究推進能力、および高度な論理的説明能力を有するかどうか等に基づき審査が行われます。

博士後期課程

博士(工学)の学位授与のためには、所定の在学期間(5年以上)を満足し、工学研究科のカリキュラム・ポリシーに基づく後期課程教育プログラムによる科目を履修し、基準となる単位数(22単位)以上を修得するとともに、博士論文の審査及び試験に合格することが必要条件になっています。博士論文を提出するためには、各専攻の内規が定めるところの外部評価(信頼できる査読付き学術論文誌への出版)が必要条件となっています。博士論文の審査(予備審査と本審査)及び試験においては主査1名副査2名の審査委員により、申請論文の学術的意義、新規性、発展性が評価に値するかどうか、博士学位申請者が、自立的な研究課題の発掘と問題解決ができる能力、論理的思考に基づく研究推進能力、および高度な論理的説明能力を有するかどうか、さらに研究を先導できる能力、国際的に競争力ある研究の立案と実行のための組織化ができるリーダー的研究者となりうるか、社会的意義、社会へ貢献と効果、倫理性の担保に配慮ができる総合力があるか等に基づき審査が行われます。
カリキュラム・ポリシー
創価大学工学研究科は21世紀の科学技術のニューフロンティアである「情報」「生命」「環境」という分野を見据えて、工学の基礎に精通し、高度な専門能力と柔軟な応用力を有し、建学の精神である“人間主義”を重んじる創造力と国際性豊かな人材の育成を理念・目的としています。その目的のための教育プログラムとして、前期(修士)課程と後期(博士)課程のプログラムと学生の研究活動を支援する助成プログラムを提供しています。教育プログラムは情報システム工学専攻、生命情報工学専攻、環境共生工学専攻の3つの専攻に配置しています。

博士前期課程

  1. 学士課程の基礎にもとづき、幅広い基礎力のさらなる深化と専門性の高度化を目指し、多彩な科目を設け、応用力と展開力を修得します。
  2. 修士論文指導の過程において実践的研究活動を行い、研究課題の発掘と問題解決ができる自立的な能力を養うとともに、論理的思考に基づく研究の位置づけ、研究の組み立てができ、研究推進能力を有する技術者、研究者を育成します。
  3. 研究成果を広く内外に発信することを推奨し、高度な論理的説明能力を養わせると同時に研究の国際的競争力を常に強く意識できる技術者、研究者、教育者を育成します。

博士後期課程

  1. 研究分野における高度な専門知識の周辺知識の習得と同時に、専攻分野の具体的な研究を通じて実践的教育を行い、研究開発に必要な企画・立案・実施能力を養います。
  2. 博士論文指導の過程において、解決すべき問題の提起、解決の手法の吟味、実現性の吟味、について研究を先導できる能力を修得させるとともに、国際的に競争力ある研究の立案と実行のための組織化ができるリーダー的研究者を育成します。
  3. 研究立案、成果説明を通じて、その研究の社会的意義、社会へ貢献と効果、倫理性の担保に配慮ができる総合力を養成します。
アドミッション・ポリシー
前期(修士)課程では、基礎力の深化と専門性の高度化を通じて、研究課題の発掘と問題解決ができる自立的な能力および国際性を修得した技術者、研究者、教育者を育成します。
また後期(博士)過程では、具体的な研究を通じて実践的教育を行い、研究開発に必要な企画・立案・実施能力を養い、競争力ある研究の組織化ができるリーダー的研究者の育成を行います。
工学研究科は、その目的を達成するための多様な科目と教育プログラムを開設すると同時に学生研究活動を支援する各種の助成プログラムを提供し、入学を希望するものに対して、次のような学生像としての条件を求めています。

工学研究科が望む学生像

工学研究科では、入学者に次のような条件を求めます。
 
  1. 工学研究科の理念と目的を実現するための基礎力と意欲を持っている人。
  2. 建学の精神を尊重し、学問の成果を他者に還元し、社会貢献を目指す人。
  3. 進取の精神で新しい価値創造に挑戦し、たゆまぬ自己研鑽の努力を実行する人。

情報システム工学専攻

インターネット、携帯端末、電子書籍などコンピュータのハード/ソフトウェアに支えられた情報システムは、通信、医療、金融、環境保全、芸能、芸術など身近な人間生活から地球的規模の諸問題の解決のためになくてはならない先端技術です。この多彩な情報技術に精通し、未来社会に無限の価値を創造できる人材を育成することを目的としています。
【前期課程(修士)】
数理情報システム、情報処理システム、情報伝達・制御システム、3分野の専門科目が用意され、情報の数理モデル、コンピュータネットワーク、人工知能、ロボティクス、フォトニクスにわたる幅広い情報工学分野の知識と技術を修得し、狭い分野にとらわれず融合的学修ができるカリキュラムを構成しています。
【後期課程(博士)】
数理情報システム、情報処理システム、情報伝達・制御システムの3分野を基盤に、多彩な融合といった自由な発想で独創的な研究に挑戦し、未来の新しい情報技術開発を指向し、その成果を社会に還元することができるような研究者を育成します。

生命情報工学専攻

生命を掌る分子の研究では、ゲノム、タンパク質などの生体分子の膨大な情報を、実験とバイオインフォマティクスの情報科学的手法を併用して解き明かす新しい時代が始まっています。生命科学の研究に情報科学の手法を取り入れた人材を育成することを目的としています。
【前期課程(修士)】
前期課程は、4つの専門分野(生体分子工学、細胞生命科学、生命情報工学、生体機能科学)から構成され、各分野の専門科目、共通科目および演習・実習科目が用意されています。これらの科目を習得することにより、生命情報工学領域の高度な専門的知識と研究能力を身につけることができます。この課程によって、高度専門職業人、中等・高等教育の教員および研究職に適する人材を養成します。
【後期課程(博士)】
後期課程は、分子細胞工学と生命情報工学の2つの分野から構成され、それぞれの専門科目および実習科目が用意されています。これらのカリキュラムによって、学生は主体的に特定の研究に取り組み、知識を深めると共に、その研究を論理的に進展させ、学位論文を完成させます。また、国際学会等で研究発表の機会を持つことにより、国際的コミュニケーション能力を開発します。このようなカリキュラムおよび指導によって、自立した研究者(科学者)あるいは専門職業人の資質が磨かれます。

環境共生工学専攻

「自然や地球と人間が共生していくこと」をテーマに、さまざまな環境問題の解決および持続可能な社会を目指す科学技術の開発に貢献できる人材を育成することを目的としています。
【前期課程(修士)】
地球環境化学、生物圏科学、環境応答工学、持続可能環境工学の4分野の専門科目が用意され、研究分野に関する幅広い専門知識を修得させるとともに、専門分野にとらわれずに分野横断的に学修するカリキュラムが組まれています。
【後期課程(博士)】
後期課程の研究指導科目は、環境化学システム工学と環境生態システム工学の2分野からなっています。学問の過度の専門化に陥らず幅広い視野から研究を位置づける能力と、常に未踏の分野に挑戦するための基礎力を有する研究者を育成のため、それぞれの分野に複数の研究指導科目が用意されています。