嶋津雄大さん

2022年06月25日

駅伝部嶋津雄大さんが「教職概論」でゲストスピーチをしてくれました。

    授業の様子
     本日の授業「教職概論」(栗本賢一先生)において、本学駅伝部の嶋津雄大さんがゲストスピーカーとして話をされました。「教職概論」は教師を目指す学生が履修している科目で、今回のテーマは「特別支援教育」、インクルーシブ教育についても学びました。網膜色素変性症という障がいがあっても駅伝部のエースとして活躍する嶋津さんにお話しを伺うことになりました。

     嶋津さんは「高校時代、10以上の大学からオファーがありましたが、創価大学がいちばんに声をかけてくれました。また、同じ病がある永井さんが同期で入学することを知り、創価大学に入学することを決めました。入学後も周りの人が積極的に声を掛けてくれるお陰で障がいがあることをあまり感じることなく生活できているので、入学して良かったと思っています。私は小中高と、いつも最初に自分の方から障がいについて周りの人に知ってもらうように話してきました。もし、先生から『この人は障がいがあるけど仲良くしてあげて』と言われたら、それは『先生から言われたから仲良くする』ということになってしまいます。自分から伝えた方が良いと思います。走ることについては『心で走る』ことをモットーにしていますが、同じ技術、体力の人が競い合った時、最後には心で勝負が決まると思います。箱根駅伝でも沿道の方の応援で自分の名前を呼ばれたりするとエネルギーをもらえます。今年の箱根駅伝では総合優勝を目指して頑張ります。」と話されました。

    参加した学生の声を紹介します。
    「島津さんが心で走る理由を知ることが出来ました。とても感動しました。信念がある人の強さというものを実感しました。応援が走っている時の力になるというお話は、嬉しいお言葉であり、私たちでは体験できないようなことを教えて頂いたように感じます。 また、インクルーシブ教育に絡めて、ご自身の体験をお話して頂き、先生が障がいのある子に対して理解を示すことが大事だと分かりました。」
    「強く生きる姿にいつも元気を貰っています。嶋津選手はきっと私たちに言えないような悩みを持ったり辛かったりしたことも沢山あったと思います。しかし嶋津選手からはそんな素振りは感じませんでした。とてもキラキラとしたオーラが眩しかったです。障がいがあり、人よりも辛い経験をしたからこそ人の気持ちが分かるような優しくて思いやりのある嶋津選手にこれからも期待しています。」
    「嶋津さんのお話を聞いて、障害があっても乗り越えられる強さを感じました。みんなにできることが出来ないというのがある中でも、そんなハンデを感じさせない明るく優しい振る舞いに感動しました。むしろ、ハンデがあるからこそ、人に優しくできて、苦難を乗り越える強さがあるのだと感じました。なにより常に前へ前へと、高みへと向上しようとしていく精神を持っていらっしゃることが分かり、自分も嶋津さんのように常に前進していける人になっていきたいと思いました。」
    「障がいのある方と健常者が共に学べるインクルーシブ教育が今後さらに発展していかなければならないことを今回のお話を聞いて思いました。島津さんは芯が強くて障がいがあることを感じさせない明るさを持っていますが障がいのある方みんながそうではないと思います。共に助け合いながら生活していく教育をしていくことで少しでも障がいのある方が健常者と学び合えるようになれば世の中も変わっていくと思います。」
    「嶋津さんのお話の中の、(障がいがある子もない子も変わらずに接し、一緒に何かを頑張ったり楽しんだりできる環境が大切)という部分が印象に残りました。これからインクルーシブ教育が進んで、私達もそれに対応しなければいけない中、とても貴重なお話だった。障がいがある子も、ない子もどんな子にも無限の可能性は溢れているから、障がいがある子に対して何か特別扱いをするのではなく、普通の子と同じように接し、同じように幸せにして行けたらいいと思いました。そのために、学習を通して様々な障がいのことを今以上に理解していこうと思いました。」
    「障がいがあるなしにかかわらず、すべてに事が完璧にできる人はいないと思います。だからこそ、人は助け合ったり励ましあったりしていくのだと改めて思いました。私も嶋津さんが駅伝を通して私たちを元気づけてくださるように、だれかを元気づけられるような人になりたいと思いました。そして、障がいがあるから自分はできないと思う人がいない世の中になってほしいと思いました。」
    「「先生が『仲良くしてあげてね』と言って仲良くしてもらっても、逆に悲しい気持ちになる」というのを聞いて、ハッとしました。教師を目指す者として、子どもたちに「教える」をしなくてはいけないという意識がありましたが、子どもたちだけに任せるべき場面があること、子どもたちの可能性を信じるべきだということ、に気づくことができました。私が教師という立場にたった時には、障がいのある子どもにとっても居心地のよい学級をつくっていけるように努めていこうと思います。また、嶋津さんのように強い「心」を持ち、子どもたちを守りゆく教師になりたいです。」
     
    ページ公開日:2022年06月25日
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