~現職教員に学ぶ~ 教職大学院生(4名)との授業を通して

 教育学部4年生の教員免許取得予定者が受講する「教職実践演習」は、教職と専門の知識と技能を身に付けているかを確認するための必修科目です。10月4日(金)は、これまで教育実習のふりかえりを中心に検討してきたことを踏まえ、「~現職教員に学ぶ~」というテーマで、本校の教職大学院生(4名)をお招きし、テーマに沿ってお話を聞きつつ、フロアと質疑応答を交わしました。

 4名の先生方は、東京都内の公立学校で10年以上務められた上で、教職大学院に来られています。学校での具体的なエピソードと教職大学院での学びを通して、これから教育現場に立つ上での心構えや準備すべきことなどについて、話題が広がります。

 写真①の左奥から、眞田弘之先生・吉井貴彦先生・阿納剛先生・佐藤純先生です。眞田先生からは、子どもたちや保護者、教職員と関わっていく上で、「1年間を通して」という長期的なスパンを踏まえた働き方のスタンスが重要であるとお話いただきました。吉井先生からは、専門とされている「特別活動」のお話を中心に、実際に学級開きで用いた活動を実演していただきました。阿納先生からは、学校を運営する側の視点から、日々の記録や情報共有の重要性についてお話いただきました。佐藤先生からは、具体的な教科指導について、学びのあり方を、指導者自身が問い直すことが必要なのではないかと提言いただきました。

 写真②のように、受講者(4年生)との質疑応答から全体でのディスカッションへと発展します。「子どもたちとの適切な距離感とは?」「授業づくりで1番大切にしていることは?」「採用1年目としてどのように振る舞うべきか?」など、教育実習を通して学べたからこそ、自身が疑問に思うことや確かめたいことなどがたくさん挙がりました。    
写真① 登壇された教職大学院生の皆様
写真① 登壇された教職大学院生の皆様
写真② 受講者(4年生)とディスカッション
写真② 受講者(4年生)とディスカッション

 写真③は、先生方にも入っていただいたグループ活動の様子です。近い距離感で、親身になって質問に答えてくれる「身近なモデル」の存在は、大変貴重です。今後、授業外でも関わる機会を積極的に設けていければと思います。  

 次回以降は、クラス別に分かれ、校長等の役職を経験された先生方から、テーマに沿った内容でお話いただきます。残りの授業を通して、「なりたい教員像」をより具体化していってほしいなと願うばかりです。

写真③ グループ活動の様子
写真③ グループ活動の様子
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