8月2日(土)、3日(日) オープンキャンパスを開催いたしました!

教育学部の相談コーナーをはじめ、ミニ講座、体験授業、幼保カフェにも多くの方にご参加いただき、誠にありがとうございました。学生・教職員一同、心より御礼申し上げます。
■教育学部のプログラム【8/2】
●心理学概論:「環境に対する感受性を科学する」(飯村周平)
「心」は私たちにとって非常に身近な存在でありながら、どこか捉えにくく、明確な形を持たないものでもあります。 今回の体験授業では、心理学の用語である「HSP(Highly Sensitive Person)」を取り上げ、教育学部1年生向けの「心理学概論」の一部を実際に体験していただきました。
本授業では、心理学におけるHSPの定義と、近年の「HSPブーム」で語られる内容との違いについて、映像資料を交えながら確認しました。さらに、「繊細」な心の動きや感受性について、腸内環境や身体的特徴など多角的な視点からアプローチし、その関係性を体験的に考察しました。 また、10項目版HSP尺度を用いて、参加者自身の感受性を測定する試みも行いました。

●幼稚園関連イベント「夢を叶える幼保カフェ」 (戸田大樹)
本イベントでは、スペシャルゲストとして、本学卒業生であり現職の公立幼稚園教諭をお迎えし、学生時代の学びや生活、幼児教育の仕事の魅力ややりがい、そして園で楽しく遊び込みながら成長する子どもたちの姿についてご紹介いただきました。さらに、幼児教育を志す教育学部4年生より、本学部での理論と実践を往還するための学びやキャンパスライフの紹介もあり、学生生活のリアルな声をお届けしました。また、保育動画を通じて、子どもたちの心もちや成長の様子、保育者がその可能性を引き出すために行う言葉かけなどの具体的な援助、そしてその教育的意義について理解を深めました。最後には、ティータイムを設け、お茶を楽しみながら、将来の夢や進路について気軽に語り合う楽しいひとときを過ごしました。

●小学校教員を目指す学生は普段、何をどのように学んでいるのか (上山伸幸研究室)
小学校教員を志す在学生5名による教育学部での学びを紹介するイベントを開催しました。登壇した学生たちは、特に印象に残っている授業を中心に紹介。自身の体験を交えながら、教育への思いや成長の過程を語りました。また、キャンパスライフや創価大学教育学部で学ぶ魅力・意味についても紹介され、学生生活の具体的なイメージが共有されました。
さらに、教職課程の基本的な知識や特別支援教育課程の内容、各学年での具体的な学びについても丁寧な説明があり、教職を目指すための道筋が分かりやすく示されました。特に「学校体験活動」や「教育実習を終えての感想」に関する紹介では、実際に小学校で子どもたちと関わる中で得た気づきや、教職課程の授業で学んだ理論とのつながりが語られ、実践と理論の往還による深い学びの様子が印象的に伝えられました。教育学部での学びへの関心と理解を深めるよい機会となりました。



■教育学部のプログラム【8/3】
●教育学事始 ~教育学はどこでどう始まるの?~ (牛田伸一)
本体験授業では、大学での学修において「どのように授業を選ぶのか?」という履修方法について、学部ガイダンスの内容と併せて冒頭で説明がありました。教育学部では、主体的・能動的な学びを重視しており、その一環として「アクティブ・ラーニング」が積極的に取り入れられており、ここでは、その意義や実践のポイントについても参加者に共有されました。
本題となる講義では、参加者は「教育学事始」をテーマに、教育学部の授業「教育方法学」の一端を体験しました。 「教育学は、一体どんなところから始まったのか?」という問いを出発点に、身近な家庭環境の事例を通して「教育的状況の成立」「教育方法的思考」「教育価値的思考」「教育本質的思考」など、教育的思考の位相について考察を深めました。参加者は、教育や教育学を一歩踏み込んで理解する機会となり、教育学部での学びの雰囲気を実感する貴重な体験となりました。

●卒業生の現職保育者による模擬保育を実体験してみよう (戸田大樹)
体験授業の一環として、幼児が紙箱(空き箱)を積み上げて競い合う遊びの様子を収めた保育動画を視聴し、保育者による環境構成などの多様な援助や、子どもが夢中になって遊ぶプロセスの中から得られる学び「子どもの主体性や協働性、創造性など」について理解を深めました。
続いて、現在保育園に勤務する卒業生による模擬保育「童謡の歌唱や手遊び、見立て遊びなど」を通して、乳児保育における遊びの意味や、身近な素材(身辺材)を活用した保育の可能性について考察しました。今回は高校生にとって、数値では測定できない非認知能力などの子どもの発達を促す幼児教育・保育について、その魅力や子どもが持つ無限の可能性を実感する機会となりました。さらに、保育者を志す在学生による教育学部での学びの紹介や、将来の進路について気軽に相談できる時間も設けられ、充実した時間となりました。

●「算数の当たり前」を問い直そう! ~子どもたちの素朴な認識に着目して~ (津田真秀)
「小学校・中学校・高等学校で学んできた『算数』と『数学』の違いとは?」という問いを入り口に、小学校教員を目指す学生を対象とした、自信をもって算数の授業を行うための視点や内容について考える体験授業を実施しました。ここでは、「当たり前を問い直そう」「素朴な認識に注目」「より善い授業を目指して」といった観点をもとに、算数科の学習内容に関する認識調査の事例を紹介。提示された算数の問題を実際に解きながら、体験的に考察を行い、算数科教育の難しさや指導上の課題について理解を深めるとともに、授業づくりにおける視点の重要性を確認しました。
また、教育学部での4年間の学びを充実させるためのポイントや、教職を目指す上での心構えについても紹介があり、進路選択に向けた有意義な時間となりました。

■教育学部の学生・教員による相談コーナー


★次回は8月24日(日)に開催予定です。皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。
