図書新聞3654号に法学部・前田幸男教授の書評が掲載されました
図書新聞3654号(2024年9月7日)に法学部・前田幸男教授の書評が掲載されました。
書評では、「資本と国家の枠組みを乗り越える未来像――資本主義批判とガイア論はどう切り結ばれるのか」と題し、ジョエル・ウェインライト/ジェフ・マン(2024)の『気候リヴァイアサン: 惑星的主権の誕生』(隅田聡一郎監訳・解説/堀之内出版)を取り扱っています。
書評の内容について前田教授は、「気候危機をもたらした現代文明の根源的な検討を行うにあたって、資本主義と国家のあり方に踏み込むことは不可避ですが、本書はこの仕事に着手した先駆的研究であり、読むに値するものです。しかし、本書はその範囲を、世俗的な世界に限定し、悲鳴を上げる大地が主体となる政治理論というものへの考察には未着手で、本書の意義と課題を簡潔に提示いたしました」と述べました。
教員情報

教授
前田 幸男
マエダ ユキオ
- 専門分野
政治学、平和学、国際関係論
- 研究テーマ
惑星政治学、平和の政治思想、大衆文化と世界政治、批判的安全保障研究