「生成AI活用推進ミニFD:評価編(1)・(2)」を開催しました
2025年7月16日(水)、生成AIの教育現場における活用と評価をテーマとした「生成AI活用推進ミニFD評価編(1)・(2)」が開催され、教職員約60名が参加しました。
今回のセミナーは二部構成で行われ、まず「生成AI活用推進ミニFD評価編(1)」では、教育・学習支援センター(CETL)の金子朋子センター長・理工学部教授が登壇しました。
金子センター長は、「生成AIと安全性(ハルシネーションとは?)、全学生成AIアンケート結果報告(本学教員活用ランキング他)、CETLセンターの提供するPASS(授業改善支援活動)での生成AI利用授業試行報告」と題して、生成AIがもっともらしいが事実とは異なる誤情報を生成するハルシネーションの原理や具体的な事例を解説し、利用における安全性について注意を喚起しました。また、全学生を対象とした生成AIアンケート結果の報告、およびPASS(授業改善支援活動)において生成AIを用いた「音声ラジオ」や「クイズ」などの授業試行を行った事例が紹介され、教員の活用のヒントとなる情報が共有されました。
続いて、「生成AI活用推進ミニFD評価編(2)」では、学士課程教育機構の鈴木道代准教授が登壇しました。鈴木准教授は、「学生に『考えること』を手放させない初年次ライティング指導―FeedbackStudioを利用した生成AIの限定的利用の試み―」と題して、初年次必修科目「学術文章作法」における実践報告を行いました。初年次学生のレポート作成における経験不足・理解度不足の現状を共有するとともに、剽窃チェックツールであるFeedbackStudioのAI検知機能を活用しながら、学生の思考プロセスの主体性を保持しつつ、生成AIをアイデア出しや文献検索の補助として限定的に利用させるための具体的な指導指針について紹介しました。AI時代において、学生に「考える力」を育成するためのライティング教育のあり方について、問題提起と考察がなされました。
それぞれの講演後には、生成AIの教育的活用における具体的な方法論、および評価のあり方や倫理的な課題について、活発な意見交換および質疑応答が行なわれました。
【セミナー概要】
<生成AI活用推進ミニFD評価編(1)>
日時:7月16 日(水)16:40~
演題:生成AIと安全性(ハルシネーションとは?)、全学生成AIアンケート結果報告(本学教員活用ランキング他)、CETLセンターの提供するPASS(授業改善支援活動)での生成AI利用授業試行報告
担当講師:教育・学習支援センター(CETL) 金子 センター長・理工学部教授
<生成AI活用推進ミニFD評価編(2)>
日時:7月16 日(水)17:30~
演題:学生に「考えること」を手放させない初年次ライティング指導 ―Feedback Studioを利用した生成AIの限定的利用の試み―
担当講師:学士課程教育機構 鈴木道代 准教授
参加者数(計):教職員 約60名