教授
中山 雅司
ナカヤマ マサシ

Profile
専門分野 | 国際法、国際機構論、平和学 |
---|---|
研究テーマ | 国際立憲主義と国際法、国連と人間の安全保障 |
研究内容 | 中山ゼミは、「SDGsと人間の安全保障-国際法と平和学の視点から-」とのテーマのもと、グローバルな視野をもち日本、世界を舞台に活躍するグローバル人材の育成、輩出を目指しています。ゼミは創大23期生の時からスタートし、OB・OGは500名を超えます。ゼミ生からは、創立者賞、ダヴィンチ賞、シュリーマン賞など、多くの受賞者が出るとともに、G20の各国の若い女性代表が集う国際会議であるGirls20サミットの2015年、2017年の日本代表をはじめ、様々な国際会議に代表として多くのゼミ生が参加しています。 人間の安全保障と国際法の魅力について その重要なツールとしての国際法は、主権国家間の関係を規律する国際社会の法として、武力の規制や紛争の解決、人権の国際的保障や地球環境の保護をはじめ、法による平和の実現に重要な役割を果たしてきました。それは、国家間の利害の調整や共通利益の実現を通して、国際社会の秩序と正義の問題に大きく関わってきました。とくに自国中心主義と「力による平和」が目につく昨今の国際関係において、「法による平和」をどのように実現していくかがあらためて問われています。 国際法というと難しいというイメージをもつ人もいるかもしれません。しかし、とても魅力的でおもしろい学問です。 第1にダイナミックな法であるという点です。つまり、国際法が対象とする範囲は地理的にも分野的にもきわめて広範だということです。海や空、果ては宇宙のルールも国際法が決めています。 第2に、紛争の解決や人権、難民、地球環境問題、テロや戦争犯罪など様々な地球的課題や平和問題に関係するという点です。そして、私は、これらの問題に国際法がどのように寄与できるかという問題意識をもっています。つまり、国際法は「法の支配」による平和の実現を考えるうえで不可欠であるという点です。 第3に、国内法と比べて普遍性や実効性の点で未熟な法ともいえますが、これは国内社会と国際社会の構造の違いに起因しているといったほうがよいでしょう。つまり、未熟であるがゆえに成長を続ける法でもあり、国際法を通して世界が見えてきます。 ゼミでは、近代以降の国際社会の歩みと諸実行をふまえながら、「平和」、「人権」、「開発」、「環境」をめぐる地球的課題について、国家・国際機構・NGOや市民社会、企業というアクターを軸としながら、人間の尊厳にかなう21世紀の平和秩序について考えます。 |
担当科目 | 国際法各論、国際機構論、人間の安全保障論、人間の安全保障ワークショップ、人間の安全保障フィールドワーク、テーマゼミ、GCPチュートリアル |
ゼミテーマ | 「SDGsと人間の安全保障-国際法と平和学の視点から-」 |
ゼミ紹介 | ゼミで身につけてほしいスキル ゼミは、ある専門分野の研究にかける教員のもとに、関心を同じくする学生が集い合い、徹底的な知の探究を通じて学問の奥深さとおもしろさを味わうことができる、まさに知の共同体です。また、ゼミ生どうし、教員と学生がお互いの人間的ふれあいを通して、生涯の友情と思い出を築くことができる場でもあります。その意味で、ゼミは大学生活の華ともいえるのではないでしょうか。意欲のある学生の皆さんを大いに歓迎します。 |
主な経歴・職歴・学歴 |
|
所属学会・団体 | 国際法学会、世界法学会、日本国際連合学会、日本平和学会、人間の安全保障学会、アジア国際法学会日本協会 |
主な論文・著書 | 著書:『国連入門-理念と現場からみる平和と安全-』(筑摩書房)、『地球市民をめざす平和学』、『人権とは何か』(第三文明社)(以上、共著) 翻訳書:『グローバル政治都市』(潮出版社) 論文:「人道的介入と国連の課題」、「核廃絶をめぐる国家と人間の安全保障の交錯」、「「世界憲法案」と人権保障の現状」、「人間の安全保障と国際法-「保護する責任」論を中心として-」、「「世界人権宣言」70年-池田・アタイデ対談を読む-」 |
メッセージ・ひとこと | もうすいぶん昔になりましたが、私も法学部生として創大のキャンパスで学び、数々の青春の思い出を刻みました。「英知を磨くは何のため 君よそれを忘るるな」。行き詰まるたびに、このブロンズ像の創立者の言葉を自らに問いかけながら頑張りました。何のために創大に来たのか、何のために学ぶのかと。まず、申し上げたいことは、どうか今の初心、夢と理想をいつまでも忘れないでほしいということです。大学はまさに皆さんの夢を実現する舞台なのです。 |
専門分野 | 国際法、国際機構論 |
---|---|
研究テーマ | 1.国際立憲主義と国際法 |
研究内容 | 国際社会における法の支配と国際法の役割という問題意識のもとで、平和・安全保障分野の諸実行と機能変化を中心に研究を行ってきました。とくに、法による武力行使の規制の問題を中心に、国家主権との兼ね合いの中で、人権保障と人道主義に立脚した世界秩序をどう構築すべきかについての課題と展望について、世界法の視点も含め考察を行ってきました。 |
研究・教育方針 | 研究については、「国際立憲主義と国際法」、「国連と人間の安全保障」、「国際法と平和学の接点」などのテーマのもと、さらに研究を進めていきたいと考えています。また、教育については、国際社会における諸課題について、国際法規範の適用の実態を分析・理解する力を養いながら、学生の問題意識を論文として結実できるようにサポートしていきたいと思います。 |
メッセージ・ひとこと | 研究にあたっては、常に問題意識をもち続け、さまざまな先行・先端研究にあたるなかで自らの頭で考え抜くことが大切です。その地道な知的格闘を通じて、真理の探究と発見、創造という研究の醍醐味を是非味わっていただきたいと思います。 |
担当科目 | 国際法 |
---|