GCPの特徴

5大特徴

GCPは、いくつかの単位振替はあるものの、将来国際社会などでの活躍を目指す学生に、既存の教育課程とはまったく異なる科目を提供するものです。それは以下の5つの特徴を有しています。
  1. それぞれの学部に所属したまま参加できる学部横断型プログラム
  2. 徹底した英語教育で世界に通用する英語力を養成
    海外研修には奨学金給付(返還不要)により全員が参加
  3. 社会システムを読み解く力・数理能力をトレーニング
  4. 独自ゼミでグローバルに活躍する人材を育成
  5. 4年間にわたる少人数制によるきめ細かい指導と「建学の精神」の深化

1.それぞれの学部に所属したまま参加できる学部横断型プログラム

GCPは創価大学の一部の学部に所属する学生のみが対象ではなく、経済・経営・法・文・教育・理工学部の6学部を対象に学生を選抜します。定員は約30名と、決して多くはありませんが、入学したそれぞれの学部に所属したままの参加となります。従って、本学の一組織や一部の教員だけがGCPに関わるのではなく、創価大学全体で皆さんをサポートします。また、それぞれの学部の学生が集まることで、多様性が育まれることを期待しています。

英語や数理能力、課題発見・解決能力などを養成する科目をはじめ、世界水準の教養を目指す土台作りとして、最初の2年間で集中的にどの分野にも共通する学問の基礎(教養)を学びます。本プログラム全体で32単位を修得します。

これらの科目(32単位)は各学部のカリキュラムとは別に提供しますので、各学部の卒業要件単位数に上乗せが必要です。

2.徹底した英語教育で世界に通用する英語力を養成
 海外研修には奨学金給付(返還不要)により全員が参加

GCPでは独自の集中英語講座で海外大学院留学レベルの英語力と国内外一流企業や国際機関に就職する際に求められる高度な英語コミュニケーション能力の修得を目指します。入学後、最初の2年間で集中的に週4回(2科目×週2回)の授業を履修し、徹底的に英語脳を鍛え、英語圏の大学院進学時に求められるレベルの読解力・ライティング能力・論理的思考力・ディスカッションやプレゼンテーションの技能などを総合的に磨きます。

GCPの英語授業はすべて英語で行われます。授業外でも英語教員との会話はすべて英語で行われるため、日常的に英語を使うことにより、コミュニケーション能力を飛躍的に伸ばすことができます。少人数による参加型の授業では、積極的に発言し貢献する姿勢が求められます。また、4年間という短い期間で、国際標準の語学力を身につけるためには、効果的な自己学習が欠かせません。地道な努力をいとわず学習を進める意欲と、モチベーションを維持することが必要です。

さらに、GCP受講者全員に、海外研修費用として返還不要の奨学金が給付され、全員が海外短期研修に参加します。GCPの海外研修では、開発途上国を訪問し、政治・経済・環境・教育など、開発途上国がかかえるさまざまな問題についての講義を英語で受け、貧困地域の学校・施設を訪問し、開発・環境・教育問題の現状について理解を深めていきます。

GCP海外短期研修は、例年フィリピンで行っています。フィリピンでは英語が第二公用語であり、街のあちらこちらで英語が使われ、大学の授業も英語で行われているため、生きた英語を体験することができます。また、フィリピンは比較的日本からも近く、豊かな自然と多文化・多民族の共生、開発途上国の現状を実際に自分の目で見て学べるため、国際貢献を志す創大生の短期留学先の中でも最も人気がある国のひとつです。アジア開発銀行(マニラに本部を置く国際機関)を訪問し、開発援助に関する特別講義を受講するなど、非常に充実した内容となっています。

3.社会システムを読み解く力̶数理能力をトレーニング

国際社会や一流企業で活躍するためには、日々蓄積される膨大かつ多種多様なデータを効率的に活用し、集計や検索、高度な分析などを、スピーディーに処理できる能力が不可欠です。数学的な発想から現実の社会を眺めてみると、今まで気付かなかったことが見えてきます。

問題解決の第一歩は、現状の把握です。「社会システム・ソリューションI」では、社会の現状を把握し、意思決定を行うために必要なデータ分析能力を修得します。データを扱うための学問は統計学ですので、グラフ作成スキルをはじめとして、確率・統計の知識を身につけながら、社会現象を読み解くトレーニングを行います。データ分析能力は、例えば、ビジネス戦略や行政施策を立案・検討する際に、大きな効果を発揮します。ここで学んだ知識は、現状把握だけでなく、プランの妥当性のチェックにも応用していけるからです。

また、「社会システム・ソリューションII」では、日々激しく変化する社会システム、経営システム、情報システムなどに立ち向かうため、種々の問題発見とその解決方法に関する数理学的基礎知識を身につけます。一般的に、問題発見学または問題解決学といわれているオペレーションズ・リサーチの主要な技法を学び、数学的な観点から理論的に系統立てた考え方を、具体的な諸問題に適用します。さらに、複雑な現象の把握や予測、方策の検討、意思決定などを戦略的かつ効果的に実行するための抽象化(モデル化)の技法も学びます。

4.独自ゼミでグローバルに活躍する人材を育成

GCPは、グローバル化時代に要請される人材を育成することを目的としています。そのために、充実した内容の「プログラムゼミ」が設けられています。ゼミでは、グローバルな視野とローカルな視点を併せ持ちながら、現代社会が直面するさまざまな課題を発見し、問題の解決策を自ら提案していくことのできる地球市民としての資質を養っていきます。

セメスターごとにそれぞれ独自のゼミが設けられ、2年間で4つのゼミを学びます。スタートプログラムである「キャリア&リーダーシップ」(1セメスター)では、リーダーに求められる自己理解力や、ビジョン形成力、マネジメント能力、コミュニケーション能力などの基礎を主にグループ学習によって体験的に修得していきます。「ベーシック・リサーチ」(2セメスター)では、課題を発見する能力、資料を収集し分析するスキル、さらには、論文の作成とプレゼンテーションの方法など、アカデミック・スキルの基礎を学びます。「ポリシー・スタディーズ」(3セメスター)では、現代社会が抱えるさまざまな課題を発見し、学生自らがテーマ設定をし、共同研究を進めていきます。課題を複合的・構造的に把握しながら、体系的な分析を行い、リサーチペーパーを作成します。プログラムゼミの到達点となる「グローバル・イシュー」(4セメスター)では、地球環境問題や、資源・エネルギー問題、貧困・食糧問題、さらには民族紛争やテロといったグローバル・プロブレマティーク(地球的問題群)について、多角的・学際的にアプローチを進め、問題の解決策を広く社会へと提案することに挑戦していきます。

このプログラムゼミは、教員と学生との知的交流や学生相互の啓発を通して、学問的に考察することの楽しさを覚えるとともに、高い学びの成果を得ることができます。

5.4年間にわたる少人数制によるきめ細かい指導と「建学の精神」の深化

学生一人ひとりの学問分野や進路に合わせて、専任教員が、4年間きめ細かく個別指導を行います。まず入学してから2年次が終わるまでは、「進路を模索し、歩む道を見つける2年間」です。この時期はプログラムが提供するハイレベルな科目群を集中的に学び、基礎能力を徹底的に鍛え上げます。きちんとした自己管理能力も試されることになります。そうした学びの成果を最大限に引き出せるように、教員1人あたり5〜10名の少人数体制を組んで、週に一度の集まり(チュートリアル)や個別相談・指導などを通して、学生生活を全力でサポートしていきます。そしてこの2年間で身につけたスキルを携えて、いよいよ3年次以降は、学生一人ひとりが具体的な進路を勝ち取り、社会に貢献する創大生に成長する時、すなわち「進路を決定して、夢を実現する2年間」を迎えます。ここでは、就職や公務員試験、あるいは海外大学院への進学など、多様な進路に最も適切な経験を有した教員のもと、進路を勝ち取る準備を重ねていくことになります。例えば海外大学院に進学するために、時には教員と学生が一対一で向き合い、真剣勝負の個人指導を行うこともあります。

このようにプログラムの学生はみな、入学から卒業に至るまで、熱意あふれる教員からきめ細かい個別指導を受けます。そしてこのチュートリアルシステムを通して築いた教職員との信頼関係、そして何よりも同じ志を持った仲間と育んだ友情と絆は、生涯変わらぬ大切な財産となることでしょう。

さらに創立者の海外諸大学での講演などを学び合い、建学の精神を深めると共に、地球市民の意義を探究します。