GCP海外
短期研修報告

GCP海外短期研修報告(2019年度)

GCPでは、1年次終了時に海外短期研修を実施します(旅費・研修費支給)。10期生は、2020年2月11日より25日までの2週間、フィリピンのキャピトル大学、イースト大学、アジア開発銀行等で研修を行いました。

生きた英語を学び、即戦力の英語コミュニケーション力を鍛える

海外研修の様子
海外研修は、実践的な英語コミュニケーション力を磨く絶好の機会です。
今回の研修では、GCP生はキャピトル大学やアジア開発銀行などにおいて、フィリピンの諸事情やグローバリゼーション、開発途上国の問題に関する講義を英語で受講し、講義終了後には、専門的な分野に関する活発な質疑が繰り広げられました。
特にキャピトル大学では、現地の指導教員や学生と、英語によるディスカッションを行い、質問調査やアンケートの結果から得られたリサーチ結果を、英語で発表しました。
GCP1年間を通して身につけた英語力をさらに磨き、コミュニケーション力が一段と向上する研修となりました。

フィールド・リサーチを通し、アカデミック・スキルを高める

フィールド・リサーチ
フィールド・リサーチは、1年次後期のプログラムゼミと連動し、アカデミック・スキルの向上を目指します。プログラムゼミでは、フィリピンの経済・文化・保健・教育・公共政策などの分野に関する課題テーマを設定し、事前に資料収集と分析を行いました。
今回の研修は、日本での事前調査に基づき、企業や役所、病院、学校などで得られた調査結果から、現実的視点に立脚した分析を行いました。調査や分析に先立ち、調査手法とデータ分析、プレゼンテーションに関する講義を受け、各リサーチグループには、現地指導教員がメンターとしててサポートし、より一段と専門的かつ高度なリサーチスキルを修得することができました。

文化の多様性を学び、国際的な教養を修得する

文化の多様性を学ぶ
異なる文化を理解し、尊重することは、地球市民にとって不可欠の資質の一つです。グローバル化が進む近年、様々な分野において国や地域間の交流が求められ、異文化と触れ合う機会が増えています。7,100もの島々から成り立ち、100を超える言語が話されるフィリピンは、多様性にあふれた国です。
GCP生は、キャピトル大学、イースト大学の学生との交流や各種施設の視察を通し、フィリピンの文化とその文化を形成した歴史を学びました。異なる民族、宗教、文化、伝統と触れ合い、国や地域の持つ多様性を知り、その多様性を尊重する重要性を学び、地球市民に求められる素養を磨きました。

研修参加者の声

巽 有里紗 (経済学部経済学科  大阪府 私立・関西創価高等学校)
 私たち10期生は、全員が主体者であるという自覚に立ち、一瞬も無駄にしないとの思いで研修に臨みました。現地調査では道路渋滞による緊急搬送遅延、教育における男女格差、農業用水の効率的な分配などについてデータ分析、インタビュー、アンケートを行う中で、途上国で生き抜く人々の知恵と生命力に感銘を受け、全てのことに価値を創造することの重要性を実感しました。そして、複雑な世界的課題の要因や他の課題との繋がりを多角的視野から明らかにするグループワークの経験は、国際貢献しゆくグローバルリーダーとなるための大きな一歩となりました。また、ごみ処理場の視察や貧困地域の学校、NGOの視察をさせていただけたことは、途上国と日本の架け橋になるという自身の夢を実現させるためにこれから何をすべきかを改めて考えるきっかけとなりました。
 難しい状況の中、真心で迎えてくださった現地の方々に恩返しをするためにも、より一層勉学に力を入れ、生命の尊厳を守り抜く世界市民へと成長してまいります。