私が留学先にロシア極東の都市、ウラジオストクを選んだのは、ロシアから見た北東アジア情勢に興味があったからです。大学1年次に国際関係論、ロシア語などの授業を受ける中で、日本のマスコミ等の情報がアメリカナイズされていることを感じ、ロシア側から見た世界、特に北東アジア情勢についてどのように考えているのかを現地に行って直接学びたいと思うようになりました。ウラジオストクでは2012年にAPECサミットが開催されて以降、2015年より毎年東方経済フォーラムが開催されているなど、ロシアの都市でありながら北東アジア情勢などを知るのに絶好のところであると感じ、留学先として選びました。
ロシア語の授業に加え、「会話クラブ」というロシア語を勉強している日本人と日本語を勉強しているロシア人が集まって会話をしながら、言語のサポートをし合う集まりに週1,2回参加し、語学力アップを心がけ、留学中にロシア語の試験であるТРКИ第一レベルに合格しました(帰国後も勉強を続け、大学院入学レベルの第二レベルを取得)。また、着物ショー、日本語学科の演劇サークルの助っ人としての出演や、国際交流フェスティバルの日本チームのリーダーとしての活動にも積極的に取り組みました。その他、ロシアならではのイベントのパレードやバレエ、演劇を観に行くなどし異文化を楽しむことも大切にしていました。またロシア人だけでなく、ロシア語のクラスメートや寮の同じ階に住む留学生らとも友情を結ぶことを大切にしました。
GCP現役時代にグローバルイシューについてや世界市民の3要素(智慧、勇気、慈悲)を学んできたこと、グループワークなどで今何をすることが重要かなどを考えながら行動したことなどが留学中に活きたと感じています。あらゆる国出身の留学生等様々なバックグラウンドを持つ人と友情を結ぶことができたのは、それらの経験があったためであると思いますし、国際交流フェスティバルで、日本人・ロシア人合同のチームでリーダーとしてパフォーマンスを成功に導くことができたのも、GCP時代のグループワークの経験があってのことであると思います
GCPでの勉強は大変ですが、学び力を付けた分、その後の可能性がさらに大きく広がります。しかし、その可能性をどのように活かすかは自分次第です。いろいろと不安に思うことはあるかもしれませんが、「とりあえず挑戦してみよう!」とまず飛び込んでみることが、未来を変えるかもしれません。次世代のGCP生のさらなる大活躍を心から応援しています!