進路・資格

卒業後の進路

多様な進路が開かれている学部です。卒業生の活躍は、世界的なIT企業、各種公務員、中学・高校の英語・国語・社会の教員など、多岐にわたります。民間企業では、語学力や課題発見力を活かして「卸売・小売」「運輸・通信・サービス」「製造」の分野に進む選択肢も。また、国内外の大学院へ留学・進学し、学術や文化の世界で活躍する卒業生も多くいます。

進路データ

2025年度進路データ

建設業 JAPAN HOME WAND(株), 旭化成ホームズ(株), (株)安藤・間, 管清工業(株), (株)関電工, 大和ハウスリフォーム(株), (株)タミヤホーム, (株)ナカノフドー建設, 日本空調サービス(株), 日本コムシス(株), (株)ミライト・ワン, (株)ヤマダホームズ, 有限会社福沢左官工業所
製造業 (株)SUBARU, TOPPAN(株), TOYAMA AUTO GROUP(株)(株), アイベックスポーツ(株), (株)アマダプレスシステム, (株)アルビオン, (株)オンデーズ, (株)かわでん, (株)栗本鐵工所, 黒崎播磨(株), (株)月架世交易, (株)壽屋, (株)シナノ企画, ジャパンプリント(株), 東亜レジン(株), 東日印刷(株), 能美防災(株), パナソニックホールディングス(株), (株)パミロール, (株)原田製作所, 富士通(株), 古川電気工業(株), ホーチキ(株), (株)牧野フライス製作所, ミネベアミツミ(株), 山宗(株), 米久(株), ロイヤルホールディングス(株)
電気,ガス,熱供給,水道業 HTBエナジー(株), (株)サイサン, ミクスネットワーク(株)
情報通信業 (株)AOI Pro., CSリレーションズ(株), (株)inumo, (株)MS&Consulting, (株)アイエスエフネット, アドリブ(株), (株)イクズアネックス, キンドリルジャパン・テクノロジーサービス(株), (株)クリア, (株)クレスコ, グローリースター(株), コベルコシステム(株), (株)シーエスコミュニケーション, (株)システナ, (株)システム・リノベイト, (株)システムシェアード, (株)システムフロンティア, (株)スタンダードファクトリー, 第一生命テクノクロス(株), 日本デジタル配信(株), 日本郵政インフォメーションテクノロジー(株), (株)マーキュリー, ライジングシステム(株), 日本アイ・ビー・エム(株)
運輸業,郵便業 ANAエアポートサービス(株), ANA成田エアポートサービス(株), 京阪電気鉄道(株), (株)三和, (株)ダイトーコーポレーション, 日本航空(株), 彌榮自動車(株), 日通NECロジスティクス(株)
卸売業,小売業 (株)H2O, (株)SHINKO, TCS(株), アールビバン(株), (株)アインホールディングス, (株)赤ちゃん本舗, イオン北海道(株), いすゞ自動車近畿(株), (株)エコス, (株)エディオン, (株)オートバックスセブン, 岡本無線電機(株), (株)カインズ, (株)貴瞬, (株)九州セイムス, (株)キングジム, (株)コダマコーポレーション, シャープマーケティングジャパン(株), (株)ジョイフル本田, (株)シロ, (株)スーパーアルプス, (株)スタジオアリス, 生活協同組合コープみらい, (株)セブン-イレブン・ジャパン, (株)タツミヤ, (株)中央社, (株)デイトナ・インターナショナル, (株)東西哲学書院, (株)トーカイ, トヨタS&D西東京(株), (株)トレセンテ, 日産プリンス埼玉販売(株), 日本調剤(株), (株)パレモ, (株)ビームス, (株)ファーストリテイリング, (株)プロントコーポレーション, (株)マリークヮントコスメチックス, (株)ヨドバシカメラ, (株)ライフコーポレーション, (株)良品計画, (株)和心
金融業,保険業 (株)オリコフォレントインシュア, (株)かんぽ生命保険, 北おおさか信用金庫, 第一生命保険(株), 苫小牧信用金庫, (株)西日本シティ銀行, (株)三菱UFJ銀行, 明治安田生命保険相互会社, リソルホールディングス(株)
不動産業,物品賃貸業 華旅国際(株), (株)佐藤秀, 住友不動産販売(株), セキスイハイム九州(株), セキスイハイム不動産(株), 大東建託(株), (株)ネクサス・プラウド・インベストメント, 野村不動産ソリューションズ(株), (株)フジホーム, 三井不動産リアルティ(株), 美濃善不動産(株), (株)リーヴライフ21

学術研究,専門・技術   サービス業

(株)FBS, (株)LITALICO, MYTOWNグループ, (株)WeCAREER, (株)アイデンティティー, (株)アヴァンザ, アクセンチュア(株), (株)エージェント, 共同エンジニアリング(株), キンドリルジャパン(株), ダイアモンドヘッド(株), (株)タスク・フォース, 東京新生法律事務所, 日東コンピューターサービス(株), (株)ノムラメディアス, (株)マネジメントソリューションズ, 有限会社プラッツ
宿泊業,飲食サービス業 (株)Plan・Do・See琉球, (株)京王プラザホテル, (株)西武・プリンスホテルズワールドワイド, 東急リゾーツ&ステイ(株), (株)どうとんぼり神座, (株)阪神ホテルシステムズ(ザ・リッツ・カールトン大阪), ヒューリックホテルマネジメント(株), (株)星野リゾート
生活関連サービス業,娯楽業 (株)WEBEAUTY JAPAN, (株)グラツィア, (株)ハッピートラベル, (株)ベストブライダル, 有信アクロス(株)
教育,学習支援業 Apple Junior(株), (株)biima, (株)ECC, NOVAホールディングス(株), アイトップス(株), 大阪府中学校教員, 克エンタープライズ有限会社, 学校法人 日本航空学園, 学校法人札幌静修学園札幌静修高等学校, 学校法人創価学園, 学校法人創価大学, 神奈川県高校教員, 神奈川県小学校教員, 島根県 中学校教員, 創価中学校, (株)大樹, (株)ティプロス, (株)テノ.コーポレーション, 東京都高等学校教員, 東京都中学校教員, 東京都特別支援学校, 鳥取県中学校教員, 北海道高校教員, (株)ボディワークセラピストエージェンシー, (株)臨海, 令和国際日本語学院
医療,福祉 (株)シーユーシー, (株)OA総研, SOMPOケア(株), (株)アライブメディケア, 医療法人社団天白会, 医療法人社団同友会, 医療法人社団風林会, 医療法人社団焔やまと診療所, 医療法人社団洛和会(洛和会ヘルスケアシステム), ケアサポート(株), 社会福祉法人清水福祉会 特別養護老人ホーム 城東さくら苑, 社会福祉法人福生市社会福祉協議会, 社会福祉法人みらい, 社会福祉法人武蔵野会, (株)綜合キャリアトラスト, (株)チャーム・ケア・コーポレーション, (株)ツクイ, にじいろこどもとみんなのクリニック, 八王子きずな歯科, ルアナファミリー歯科・矯正歯科
複合サービス事業 日本郵便(株)
サービス業(他に分類されないもの) ANAビジネスソリューション(株), (株)C3, (株)DYM, Evand(株), (株)HR team, (株)imaginate, (株)IPT, (株)ジェイ・エス・エス, (株)LEOC, RIZAPグループ(株), (株)アウトソーシングテクノロジー, アデコ(株), (株)一家ダイニングプロジェクト, (株)ウィルオブ・ワーク, (株)ウィルオブコンストラクション, (株)ヴィンクス, (株)エスピック, (株)グッドワークコミュニケーションズ, 公益社団法人東京都障害者スポーツ協会, (株)サンマルクホールディングス, (株)綜合企画, 綜合警備保障(株), 高見(株), 中高年事業団やまて 企組, (株)ティップネス, (株)テプコシステムズ, 東洋テック(株), トヨタエルアンドエフ東京(株), 日本郵政(株), パーソルエクセルHRパートナーズ(株), (株)ぴえろ, 福岡空港サービス(株), (株)平安, (株)ボディワーク, (株)明光社, 八千代エンジニヤリング(株), ヤマヒロ(株), ルートインジャパン(株), (株)ワールドコンストラクション
公務(他に分類されるものを除く) 大阪市役所, 国分寺市役所, 宍粟市役所, 町田市役所, 宮城県柴田郡柴田町役場
進学 Be-STAFF MAKE-UP UNIVERSAL, 梨花女子大学 国際大学院, 淡海書道文化専門学校, 大原学園, お茶の水大学大学院, 学校法人早稲田大学大学院, 桑沢デザイン研究所, 創価大学教職大学院, 創価大学大学院, 北海道芸術デザイン専門学校, 吉本総合芸能学院(NSC)

主な就職先

サービス
  • セコム
  • エイチ・アイ・エス
  • 日本郵便
  • 日本アイ・ビー・エム
  • 近畿日本ツーリスト
  • パソナ
  • 日本旅行
  • トランス・コスモス
  • ワタベウェディング
  • 大光監査法人
運輸・物流
  • 日本航空
  • 山九
  • ANA エアポートサービス
  • ANA 成田エアポートサービス
  • バンテック
  • 日本郵政
  • ANA 大阪空港
  • ANA ホールディングス
卸小売業
  • 紀伊國屋書店
  • ファミリーマート
  • ヤマダ電機
  • リコー
  • 三越伊勢丹
  • 伊藤園
  • 青山商事
  • 日本アクセス
  • 日鉄住金物産
  • トーハン
  • 良品計画
  • クリエイトエス・ディー
  • セブン-イレブン・ジャパン
  • キリンビバレッジ
  • リコージャパン
  • AOKIホールディングス
  • イオンリテール
  • ユニクロ
飲食・宿泊
  • 日本ヒルトン株式会社
  • 星野リゾート
  • 帝国ホテル
情報・通信
  • グーグル
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • 大塚商会
  • 日本マイクロソフト
金融・保険
  • みずほ銀行
  • 三菱東京UFJ銀行
  • 紀陽銀行
  • 近畿大阪銀行
  • 西日本シティ銀行
  • 第一生命保険
  • 東海東京証券
  • SMBCコンシューマーファイナンス
  • 野村證券
  • りそな銀行
  • 大分銀行
  • 静岡中央銀行
  • 三井住友銀行
  • 日本生命保険
  • バークレイズ証券
  • ふくおかフィナンシャルグループ
  • 日本年金機構
建設・住宅
  • 清水建設
  • 住友林業
  • 積水ハウス
  • エス・バイ・エル
  • 大成建設
  • 大和ハウス工業
  • パナホーム
製造・諸工業
  • パナソニック
  • エーザイ
  • イトーキ
  • 中外製薬
  • アルフレッサファーマ
  • ミネベア
  • 住友電装
  • トーメンエレクトロニクス
  • ヤマハ
  • テルモ
  • 塩野義製薬
  • 本田技研工業
  • NECディスプレイソリューションズ
  • ユニキャリア
  • ホギメディカル
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取得できる資格など

教職(高等学校Ⅰ:英語・地理歴史・公民・国語、中学校Ⅰ種:英語・社会・国語)や社会福祉士国家試験受験資格、国家公務員、地方公務員などで私学トップレベルの合格実績を誇ります。TOEIC、英検、中国語検定、ロシア語能力検定、日本語能力検定などのサポートも実施。また、国内企業・外資系企業への就職や、国内外の大学院へ進学する学生も毎年多数輩出しています。

教員

教職をめざす学生を対象として、教職キャリアセンターを設置しています。採用試験の対策講座(論作文・面接講座)のほか閲覧コーナーや相談会を実施し、毎年多くの学生が教員採用試験に合格しています。

文学部で取得できる教員免許

高等学校Ⅰ種:英語・地理歴史・公民・国語
中学校Ⅰ種:英語・社会・国語

教員採用試験合格者一覧(卒業生含む)

横浜市中高英語、中学社会/千葉県中高英語/千葉市中高英語/東京都中高英語、中高国語、中高地歴/静岡県高校地理、中学国語、中学社会/愛知県中学英語、中学国語、中学社会/大阪府中学英語、中学社会/大阪市中学英語、中学国語/堺市中学英語/兵庫県中学英語、中学国語/広島県中学(特別)社会/高知県中高英語/北九州市中学英語 ほか

公務員

学内対策講座でめざせる試験には、国の行政を担う「国家公務員(一般職)」「国税専門官」や地元へのUターン就職を可能にする「都道府県庁」「市町村役所」など幅広くサポートしています。

公務員試験対策

学内に行政教育センターを設置し、公務員試験受験者を強力にバックアップします。センターには、公務員試験勉強に励む学生のための資料室や自習室を完備。また、専門学校講師や現職で活躍する本学出身者が講義・ゼミを担当します。

公務員試験実績

外務省専門職、国税専門官、法務教官、航空管制官、陸上自衛隊、国立大学法人、東京都庁Ⅰ類B、埼玉県庁、京都府庁、広島県庁、三重県庁、愛知県庁、特別区、十和田市役所、神恵内村役場、田上町役場、古河市役所、藤岡市役所、狭山市役所、八千代市役所、中野区役所、東村山市役所、稲城市役所、川崎市役所、横浜市役所、守口市役所、枚方市役所、五條市役所、豊田市役所、廿日市市役所、玉野市役所、安来市役所、薩摩川内市役所、東京消防庁Ⅰ類、大阪市消防局
ほか

社会福祉

所定の科目を修めれば、4年次に実施される社会福祉士国家試験の受験資格を取得できます。試験に合格すれば「社会福祉士」の国家資格を取得できます。
2022年度文学部社会福祉専修の現役学生14名が、難関の「社会福祉士国家試験」を受験し、そのうち13名が合格。新卒合格率は92.9%、205校のうち、合格率私大第2位の結果となりました。

文学部で取得できる資格

社会福祉士国家試験受験資格

想定される卒業後の進路

都道府県庁、区役所、市役所、福祉事務所、社会福祉協議会、病院(医療ソーシャルワーカー)、高齢者支援施設、障害者支援施設、児童養護施設

日本語教師

日本人なら誰でも日本語が教えられるわけではなく、日本語に関するさまざまな知識、学習者のニーズやレベルに応じて体系的に教えられる技能などが必要になります。本学では世界と日本の架け橋になる日本語教師を育成しています。

 

大学院

大学における教養教育、専門教育を基礎として、さらに高度な学術理論を追究することを目的に専門性の高い学術研究を行います。

主な進学先(卒業生含む)
国内

東京大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、筑波大学、東京外国語大学、兵庫教育大学、福岡教育大学、早稲田大学、明治大学、昭和女子大学

海外

コロンビア大学ティーチャーズカレッジ、ウィスコンシン大学、ペンシルベニア大学、ハワイ大学、アメリカン大学、クイーンズ大学、ノッティンガム大学、バーミンガム大学、エジンバラ大学、中山大学、武漢大学、北京大学、南京大学

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卒業生インタビュー

原口咲希子さん 2020年卒業 鉄道会社勤務

いま、どんなお仕事をされていますか?

鉄道会社で働いています。主に駅の窓口でお客さまへ切符や定期券の発売、ご案内(お体の不自由な方のお手伝いや、異常事態が発生したときのお客さまへの案内など)を行ったりしています。

勤務先にて①

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

お客さまに合わせたご案内を自身で考え、それが、お客さまが求めていたものだと実感できたとき、特にやりがいを感じます。窓口には、いろんなお客さまが来られますが、求められるものが異なります。お得な切符をお求めの方もいれば、とにかく急ぎたい方など様々です。そのようなお客さまに対して、柔軟に対応しています。

勤務先にて②

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

具体的な就職先が浮かばずどうしようかと考えていたときに就活中に遭遇した2つの出来事を思い出しました。1つ目は、目の前で居眠りしたまま電車からホームへ転倒し、顔を打ちつけた方を目撃したこと、2つ目は、満員電車に無理やり乗ろうとして誤って電車とホームの間に転落する人を目の前で目撃したことです。両方とも居合わせた方々の助けでことなきを得ましたが、十分な対応が出来なかった私の無力さを痛感させられたことを今でも鮮明に覚えています。この2つの出来事を思い出したとき、鉄道における安全な輸送に自ら携わっていきたいと強く思い、今の会社を志望しました。

勤務先にて③

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

私は高校生の頃からミュージカルに魅了され、そのことがきっかけで創価大学文学部に入学しました。アメリカ演劇の大野久美教授の授業を受けたとき、映像作品を観たり、文学作品を読んだりして考えることが多く、おかげで作品の奥深さというものを学ぶことができました。また、授業を通して大野教授の人間味溢れるお人柄に強く惹かれたことで、アメリカ演劇を専攻して、大野教授のもとで勉強したい、成長したいと強く思い、大野ゼミに入りました。このことが結果的に、今の就職先へ進む契機となった大野教授のアドバイスにも繋がっていることから、私にとって尊敬できる教授と巡り会えたことそのものが、文学部で最も印象深い思い出だと思っています。

ゼミ合宿にて

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

私が学んだ「表現文化」は、答えがひとつとは限らないものなので、納得するまで自問自答したり考えたりすることが求められる学問です。この「なんで?」を追求する姿勢が今の仕事に大いに生きていると感じます。私は仕事をする上で些細な疑問でも「なんで?」と追求し、納得いくまで調べたり先輩・上司に尋ねたりします。一見関係がなさそうな事柄でも、何か繋がりはないだろうかと考えていくことで、お客さまに喜ばれる提案やご案内をすることが出来ていると思います。この追求する姿勢は大学時代の学びによって培われたものだと実感しています。

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

「何でも学ぶことができる!」これに尽きると思います。ひとつのジャンルに縛られることなく、学びたいものを学ぶことができるのが文学部の魅力です。何を勉強したいのか分からないという方でも、とりあえずいろんな学問に触れることができます。また、文学部生は人数も多いので交友関係も広がります。従ってさまざまな学問を通して、視野を広げることができると共に、多くの人との交流によって人間的にも大きく成長できるとても魅力的な学部だと思います。

卒業式にて

これからの目標を教えてください!

今は駅での仕事がメインですが、車掌になることが直近の目標です。車掌は実際に電車に乗り、安全に運行できるよう努めなければなりません。今以上に人の命に関わる仕事になりますが、就活中の2つの出来事を通じて、安全を自らの手で作り出したいと思い、今の会社を志望したので、必ず実現したいと考えています。

文学部生へ一言

「隠れた無数の道(可能性)に気づくアンテナ」を持つようにしてください。私は就活中のさまざまな出来事や教授のアドバイスを素直に受け止め、自問自答し、自らの可能性を信じて今の会社に就職しました。この隠れた無数の道は、すでに皆さんの周りに存在しています。その道に気づくことができるかどうかは、皆さん次第です。もしかしたら既にきっかけはあったかもしれませんし、明日やってくるかもしれません。これは就活だけでなく、人生全般に通ずる大事なものだと私は思います。その隠れた無数の道に気づくことができるように、自身のアンテナをしっかり張って、大学生活を送ってください。

文学部生へ一未来の文学部生(受験生)へ一言

「文学部って就職に直結するのかな。学んだ知識が将来役に立つのかな。」このような不安を抱えている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。アメリカ演劇を学んだ私は今、駅で働いていますが、大学で学んだ文学作品の名前や作者を仕事の上で口に出したことはありません。それでも創価大学文学部で学んだことは、間違いなく生かされていると感じています。大学で学ぶ内容と卒業後の進路を無理矢理結びつけて考える必要はないと思います。将来のことはとりあえず置いておき、皆さんが今やりたいことを考えて実践してみるというのはどうでしょうか?そうやって今この一瞬一瞬を大切に過ごすことのできる人は必ず道が開けると私は確信しています。受験生の皆さんにお一人お一人にとって、最も自分を輝かせる道に進めるように心から応援しています。

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元成剛さん 2015年卒業 外務省勤務

いま、どんなお仕事をされていますか?

横浜市役所での4年間の勤務を経て、2020年、外務省専門職員採用試験に合格し、2021年4月から、外務省で外務事務官として勤務しています。1年目である現在は、研修生という位置付けで、初めの半年は中国やモンゴルとの政治関係等を扱う部署(中国・モンゴル第一課)で勤務し、現在は、海外でのテロ等に関する日本人の安全対策や保護を扱う部署(邦人テロ対策室)に所属しています。研修生とはいうものの、オン・ザ・ジョブ・トレーニングで、実務を身に付けるため、朝から晩まで必死に働く毎日です。

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

研修生の日々の業務として、課全体の業務が円滑に回るよう、主に総務案件の処理を行っています。その一環として、まだまだ先輩職員のお手伝いレベルですが、国会・報道対応、議員からの依頼への対応などもあり、ニュース等でやっているような、外交、政治案件の舞台裏を垣間見ることができます。

仕事の内容は日々の国内情勢、世界情勢に逐一左右される中、機敏に対応を求められる業務もあり、仕事量は多く、スピードも求められます。不慣れな中、もみくちゃになりながらも全身全霊でぶつかっていく中で、日々、自身の成長を実感できています。

また、連日、深夜までの仕事をものともせず、突発案件にも冷静かつスピーディに対応している先輩職員の立居振る舞い、仕事の仕方を間近で見ることができ、折に触れて、実際の外交の現場での体験を伺えることは、大変勉強になっています。

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

創大時代は、中国語ダブル・ディグリーコースに所属し、北京への3年間の留学を経験しました。
本来は2年間のコースでしたが、中国での生活が気に入り、さらに私費で1年間、留学を延長しました。この間に、同コースで留学した創大の友人達と切磋琢磨し、北京語言大学に在籍している183ヵ国からの留学生が集うキャンパスで生活し、彼らと交流する中で、世界の広さを感じていきました。そして、中国語という武器を手に入れることができました。元々は、人付き合いがあまり得意ではなく、本を読んでいるのが好きな内向的な性格でした。

しかし、中国での経験を通して、人間関係の大切さを学ぶと同時に、現実の世界の多様性、ダイナミックさに飛び込んで行きたくなり、「外交官になりたい」と、漠然と考えたのがきっかけでした。

北京語言大学の先生や同級生たちと
北京語言大学近くの古跡にて

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

創大では主に、中国語ダブル・ディグリーコース関係の授業を取り、中国語関係のゼミに所属していました。中国語のゼミや授業の雰囲気は温かく、和気あいあいとしていました。教授の先生方もクラスメートもみんな優しく声をかけてくださり、人付き合いが苦手だった私も、次第に馴染んでいくことができました。

特に、中国語ダブル・ディグリーコースの設立に携わり、授業やゼミも受け持ってくださった高橋強先生は、とてもご多忙の身にも関わらず、一つ一つの授業で、学生との触れ合いに心を砕いておられたのが印象的でした。私の留学中の困難や、外交官試験の受験にあたっては、相談に乗ってくださり、進みたい道を応援してくださいました。様々ご迷惑をおかけしてしまいましたが、大変に有難いと思っております。

中国語ダブル・ディグリー・コースのクラスメートと

その他、印象深い思い出として、当時、1年目の学生が年度を通して所属した少人数の「基礎ゼミ」では、故・山崎純一先生が担当してくださり、高校時代、ほぼ不登校だった私を、いつも温かく激励し、見守ってくださいました。先生のお人柄を、今でも偲びながら、日々、頑張っています。また、同ゼミでは、当時から外交官を目指し、後に共に試験を受験することになる友人と知り合い、刺激を受けることができました。当時、自分はまだ外交官になろうと意識したことはありませんでしたが、留学中に私が受験を思い立ち、ふと彼に連絡した際、「帰国したら、ルームシェアをして一緒に勉強しよう」と言ってくれ、試験の様々な情報や、人間関係を実に気前よく紹介してくれました。彼との出会いが、私の今の進路に繋がっていったと感じています。

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

直接的には、大学時代に中国語という武器を手に入れたことが、今の進路に繋がっていると思います。しかし、それ以上に、大学時代の様々な挑戦(留学、音楽バンドや中国語コンテストへの積極的な参加、留学期間の延長、外交官試験の受験等)を通して、「あきらめないこと」「自分の生き方を模索すること」を学んだと考えています。また、それは一人でできることではなく、家族、友人、先輩、先生方の温かい応援の上に成り立っていること(=「感謝」)も身を通して学ばせていただきました。

現在も、まだまだ未熟で、成長途中ですが、仕事をする上でも、私的な生活の場面でも、「前向きに悩み抜くこと」、「感謝を忘れないこと」の2点は、自身の思考の根幹であり、生きる上での基本的な姿勢になっていると思います。

留学中に日本人とタイ人で組んだバンド

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

「温かい」の一言に尽きると思います。教授の先生方は、創立者の「学生第一」の理念のとおり、とてもよく面倒を見てくださり、学生たちも安心して、それぞれの個性やキャラクターを包み隠さずに表現できる土壌があったと感じています。

また、創大文学部は、人生の「トランポリン」のようだった、と感じています。自分のように、高校時代に不登校や挫折を経験した人間が、心機一転、もう一度挑戦を始められる場所だったと感じています。本人がそれなりの苦労を覚悟して、やる気さえあれば、今の実力がどうあれ、みんなが応援し、支えてくれました。

これからの目標を教えてください!

外務省には通訳官制度というのがあり、語学力の優れた中堅職員は、総理大臣や外務大臣などが国際会議に出席する際、要人会談を行う際の通訳を担います。当面の目標としては、この総理通訳を目指したいと考えています。今年の6月から2年間、外務省の入省後の研修制度である在外研修のため、中国の大学(もしくは院)への留学の機会が与えられます。そこで中国語や専門性をさらに磨き、その後大使館・領事館での館務に就く中で、仕事のやり方を覚え、総理通訳に相応しい実力を身に付けたいです。

また、長期的な目標としては、やはり、中国の専門家として省内外で認められる、一流の外交官になっていきたいと考えています。

文学部生へ一言

世間では、「専門性が求められる今の時代に、なぜ文学部なのか」などと言われがちです。しかし、専門性以前に、「人間としての力」を磨いていくことが、名聞名利ではなく、地に足を着けて、人生を最後まで走り抜いていく上で大切なのではないかと考えています。

文学とは辛く苦しい人生への解釈の中で生まれるものであり、「文学部人間学科」という名称には、どこまでも「人間」、つまり人生と世界に対し、正面から向き合い、価値を創造していくんだという意味が込められているものと拝します。「文学部人間学科」と名付けられた際、創立者が贈ってくださった以下の指針には、それが端的に表れていると思います。

文学部人間学科三指針(2007.4.2)

一.生命の尊厳の探究者たれ!
一.人類を結ぶ世界市民たれ!
一.人間主義の勝利の指導者たれ!

この指針を胸に、私たち文学部生は、日々、青春の挑戦を重ね、自身の殻を破って行きましょう!

創価大学 文学の池

未来の文学部生(受験生)へ一言

今、文学部受験を志されている人の中には、大変な環境の中で、苦労し勉強している人がいると思います。また、頑張りたい気持ちはあるのに、思うように勉強が進まず、苦しんでいる人もいると思います。
そんな中でも、日々、少しでも前へ進んでいけるように、創立者の言葉を贈ります。

「苦悩がないことが幸せなのではない。負けないこと、耐えられることが、幸せである。重圧を受け、「あの人は大変だ」と周りから言われても、平然と、また悠然と、使命の道を歩み抜くことだ。幸福は、忍耐という大地に咲く花であることを忘れまい。これが、本当の人間としての歩み方なのである。」

また、中には受験をして、不合格になってしまう人もいるかもしれません。しかし、創立者は、「大学は、大学に行けなかった人たちのためにあるのだ」と繰り返されています。一度は同じ創大を受験した者同士、進路は違っても、同じ心で、お互いを大切に思い、進んでいけたらいいなと思います。

いずれにせよ、「勝つことよりも、負けないこと」が大切だと思います。目先の結果がどうあれ、今いる場所で、人には見えない努力をひたむきに続ければ、必ず、思いもかけなかった道が開かれていくはずです。

受験生のみなさん、いつか、どこかでお会いしましょう。どうか、最後まであきらめず、頑張ってください!

勤務先にて
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鈴木真一郎さん 2011年卒業 琴演奏家

いま、どんなお仕事をされていますか?

日本の伝統楽器・箏(こと)の演奏をしています。
箏演奏グループ「和音」のほか箏・和太鼓・津軽三味線による和楽器グループ「縁」に参加しており、全国各地でのコンサートへの出演、お正月やイベントでの演奏のほか、ヴォーカルやダンスなど他のアーティストのサポート出演などもしています。また、演奏だけでなく作編曲もしており、コンサートや結婚式・舞台音楽の担当などもしています。

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

やはり演奏をしている上でのやりがいと言えばお客さまに喜んでいただけることです。お客さまに面と向かって「ありがとうございます」と言っていただける職業はあまりない気がします。

また、結婚式は特にそうですが、お客さまの晴れの日に演奏という形で関わるのはこちらも幸せやパワーを分けてもらえます。

共に演奏活動をする太鼓メンバーと

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

この仕事をしているとよく「お箏は小さい頃からされていたんですか?」と聞かれるのですが、私が箏に出会ったのは高校の部活動(箏曲部)です。

それまでの音楽経験といえば音楽の授業でリコーダーを吹く程度でしたが、箏曲部での体験はそれまでの人生で一番濃密なものでした。楽器を演奏する楽しさ・合奏する楽しさ・練習した分だけそれが音になって表れるという経験に取り憑かれるようにこの楽器にのめり込んだのを覚えています。
高校を卒業する際に、現在「和音」のパートナーであり創価高校・創価大学の先輩でもある菊池伸城さんから「一緒に演奏活動してみないか」と声をかけられそのままこの世界に入ってしまいました。

いま思えばもっといろいろと考えて始めるべきだったとも思いますが、とにかく「好き」というそれだけの理由で演奏活動を始めました。ただこの仕事をしている人たちは、音楽にかぎらず「何かを好き」という気持ちやエネルギーが特に強い人たちが多いと、周りを見ていて思います。

左:鈴木さん、右:菊池伸城さん

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

当時、「近代文学」を教えてくださった清水茂雄先生の文学散歩は印象に残っています。
都内には文人ゆかりの土地も多く、墓地や生家などを先生と受講生10人ほどで何度か巡りました。

授業で学んだ文学者の足跡をたどることで、実際彼らがどういう環境で作品を生んでいたかということを町の音や空気感を通じて知れたことはとても深い学びにつながりました。特に寺田寅彦の「団栗」という短編に出てくる小石川植物園を歩いたときは短編の内容が実際の情景として迫ってきたのを覚えています。歩きながら清水先生といろいろな話をしたのも今では貴重な思い出です。

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

「多様性」や「分断」という言葉がよく聞かれるようになった昨今、「他者と自分の違い」ということについてよく考えるようになりました。

分かり合えない対象を敵とするのは簡単ですが、「相互理解」は人間としての文化的な生活には欠かせませんし、何より違う考え方を受け入れることは自分の成長に繋がります。

小説や映画・絵画・詩・音楽・お笑いといったさまざまな表現の受け取り方は、その読み手の思想や体験に基づいたその人ならではの解釈となり、10人いれば10通りあります。どんな読み方をしてもすべて正解です。さまざまな解釈のあり方を肯定することは、すなわち他者と自分との違いを認め合うことであり、この世界をそのまま受け入れることではないでしょうか。それを学ぶことができるのが文学部だと思います。

私が「近代文学」の授業で学んだ「解釈の多様性」はそのまま「人間の多様性」「文化の多様性」に理解につながっています。

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

私が創価大学で学んでよかったと思えることはまわりの学生たちとの出会いです。
先ほどもお話した菊池先輩の言葉を借りることになるのですが、創価大学は世界の最高学府であり、それも単なるIQ(知能指数)の高さではなくEQの高さで世界最高です。EQとは、いま世界中で新しい基準として広まっている考え方で「心の知能指数」ともいうべきものだそうです。

私の在学当時の仲間たちもそうでしたが、みな自身の哲学を持って或いは内面への探究心を持って学びに打ち込んでいました。そうした学生たちとともに学べるというのが創価大学ならではの価値ではないでしょうか。
さらに言えば文学部が扱うのは人生を豊かにする学問分野です。文学や哲学・美術・人文科学など、人間というものを深く知ろうとする学問にほかなりません。そこに集まる学生は一癖も二癖もある個性的な人も多いでしょう。しかし、そうした仲間たちとともに学ぶことで、時には衝突し、様々な経験を重ねていく中で、みなさんの人間性は幾重にも膨らみ、一層魅力的で奥行きのある人格を形成してくれると思います。

これからの目標を教えてください!

大学の時にもっとちゃんとやっておくべきだったと思うことに語学の習得があります。現在、英語と中国語を主に勉強しています。将来は海外で生活・活動してみたいという気持ちがあるので、その時のためにやっと準備し始めたという感じです。結局はいくつになっても学びは大切なのだと最近改めて気づかされました……。

台湾台南市の太鼓フェスティバルに出演

文学部生へ一言

高校の頃、先輩から言われたことで今でもよく覚えているのが「大学に行くのは、大学に行けなかった人のため」という言葉です。
もちろん学んだことは自分の力になりますが、その学びを何のために、また誰のために活かすのか。常に「何のため」と自分に問いながらみなさんは勉強してください。
バイトにしても勉強にしても「何のため」を考えて取り組むことで、ただ「お金を稼ぐ」「単位を取る」以外の目的が見つかり、自分を成長させてくれるでしょう。法学部や経済経営にくらべると文学部で学ぶことは、直接実業や商売に結びつかないことも多いと思います。だからこそ「何のため」を見失わず取り組むことが大事だとは思います。

未来の文学部生(受験生)へ一言

みなさんの年頃が人生でもいちばん悩み深い時期ではないかと思います。私も高校時代は本当に人間関係や自分の内面への悩みが尽きませんでした。例えば私が腹を立てている時、友人が同じように憤慨してくれないことには気が済まなかったし、私のことは誰も理解してくれないと絶望もしていました。しかし、その感情も今ではかけがえのない自分自身の一部だったと実感します。

文学部生はとりわけ自らなにかを表現しようとする人で、詩や小説など文学・音楽・お笑い等の分野に携わる人にも共通することですが、あなたは世界にただ一人の誰にも侵されようのないあなた自身だということを忘れないでください。どんな悩みもやがてあなたを形づくっていく愛すべき一面になるでしょう。表現者にとってはそれが大切なあなたの個性として育っていきます。

ともかくもみなさんは自身の感性を大事に、また周りの先輩や先生の言うことを素直に聞いて、勉強や趣味やバイトなどに一生懸命励んでください。

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小林(山本)美紀さん 2007年卒業 日本語教師

いま、どんなお仕事をされていますか?

現在、上海の同済大学で働いています。同済大学は中国で最も早く創設された国立大学7校のうちの一つで、1907年に創立されました。残念ながら、同済大学と創価大学は交流協定がありませんが、私の上司は創立者の本の翻訳も手掛けていますし、同僚には創立者の思想に共鳴してくださっている方もいます。優秀で教育熱心な先生ばかりです。

私はここで外国語学院の日本語学科の外国人教員として働いています。日本語の会話や作文、文学論、日本文化事情などの講義、論文指導などを行なっています。

同済大学の正門

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

同済大学の学生は非常に優秀です。向上心が高く、積極的で、常に前向きです。世界有数の経済都市である上海において、日本語を話せることはそれほどメリットにはなりません。日本語を話せても日本でしか使えないからです。それよりも英語をもっと極めたり、他の言語を学んだりするほうが将来の役に立つはずです。しかし、彼らは日本語を学び、日本文化を楽しみ、日本社会を知ろうとしてくれています。日本人として本当にありがたいと感じます。将来の中日友好を担う青年とともに過ごせる日々はかけがえのないものです。

コロナウィルス感染症が拡大し始めた時、同済大学外国語学院が世界に向けて「一緒に乗り越えましょう!」とメッセージを発信しました。私も同僚の先生と一緒に(同僚の先生は中国語で、私はその日本語訳で)投稿しました。

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

私は長崎県の対馬という離島で育ちました。小さい時から島外の世界へ憧れていて、成長するにつれて「留学したい。海外で働きたい。」と思うようになりました。高校生の時、ニュージーランドから来たALTの先生に日本文化のことを尋ねられたのですが、私はうまく説明ができませんでした。そのため大学では日本文化を学ぼうと決め文学部日本語日本文学科(当時)へ進学しました。

大学では日本文学を学び、博士論文も日本文学でまとめましたが、日本とはどのような国なのか、日本人とはどのような人々なのか、との疑問はずっと持っていました。この問いを追求するためにも、外から日本や日本語を眺めてみることは必要だと感じていました。 
外の世界に憧れ、自分の国のことをもっと知りたいと思っている私にとって、海外で日本語教師になるということは自然な選択でした。

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

5歳で急性リンパ性白血病と診断されたそうですね。
どんな入院生活を送ったのですか。

入院して抗がん剤治療を受けるにあたり、母は私に病気を理解したうえで、一緒に戦っていきたいと思ったそうです。母の意を汲み、主治医が白血病についてかみ砕いて説明をしてくださり、「自分の体の中にある悪いものを頑張ってやっつけよう」と小さいながら治療に向き合いました。ところが、抗がん剤治療を始めるとだるさや吐き気に襲われます。体への負担が大きく、気持ちが沈むこともありました。一度だけ、かんしゃくを起したことがあります。抗がん剤治療によって免疫力が落ちるため、ベッドを透明なカーテンで仕切って無菌状態にするのですが、その数日間は家族とも、入院仲間とも会えません。周りの世界と切り離されて孤独感が限界に達した私は、そばにあったおもちゃを手あたり次第投げて、「もう死なせてくれ!」と暴れたのです。そんな入院生活の支えとなったのは、4人部屋で一緒だった年下の友達です。私は一人っ子なので、弟や妹のような存在でした。みんな決して楽観視できない病状だったのですが、彼らの明るさに助けられていました。

私は学生時代、お世辞にも真面目とは言えませんでしたが、興味の赴くままにいろいろな授業を履修しました。文学部の先生の授業はどれも面白く、いつも好奇心をかき立てられました。ですから、実際は講義を聞きに行っているというよりも先生方に会いに行っていたと思います。
ゼミは、「源氏物語」を学ぶゼミでしたので、飲みに行った時には「どの女君が好きか。」などの議論で盛り上がりました。また、女子ばかり7人のゼミでしたから、指導教授の西田禎元先生(創価大学名誉教授)のことをひそかに「光君」(「源氏物語」の主人公)と呼んでもいました。今考えると西田先生にはとても失礼なことをしていましたが、先生はいつもあたたかく私たちを見守ってくださり、多くの教えを授けてくださいました。本当にありがたいことです。卒業して10年以上経った今も思い出が色褪せることはありません。とても素晴らしい時間でした。

ゼミの仲間との写真

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

学びとは少し違いますが、創価大学で接した「優しさ」が今の私を形成していると感じます。

創価大学は優しさであふれています。そして、本気で世界平和をめざす人がいます。実社会ではこれらを見つけることはとても難しいです。ストレスの多さは優しさを忘れさせます。日々の暮らしに精一杯になると世界平和を考える余裕がなくなります。私はそれでもやはり世界平和を目指したいと考えています。もちろん、私の力なんて微力で、国や政治を動かすことなんてできません。ですが、電車で席を譲ったり、飲食店で笑顔で「ごちそうさま」を言ったりするだけで、その人を少しは幸せにできるのではないかと考えます。幸せは伝播しますから、幸せな1人が増えれば、世界はきっと平和になるはずです。甘い考えであることは承知していますが、私はやはり優しさを忘れたくないです。それが創価大生である私の誇りでもあるからです。

上海での卒業生の集い(上海校友会)

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

よく「文学部って何勉強するの?」という質問を耳にします。文学部の学びはひと言で表すことができません。しかし言い換えるとそれは「何でもできるところ」なのだと思います。アニメが好きな人はアニメを追求できます。哲学に興味のある人は哲学をとことん学べます。外国語のプロフェッショナルになりたければ外国語しか話せない環境を作り出すこともできます。

私の友人に女性アイドルが大好きな人がいます。推しのためなら全精力を注げるという方です。彼はその大好きを追求し、今、アイドル論の研究者としてとても有名になりました。
文学部に制限はありません。自分の「やりたい、やってみたい」を全て受け入れていれてくれる。それが文学部の魅力です。創価大学の文学部はここに優しさが加わります。あなたの好きな事をそのまま認め、面白いと言ってくれる人々で溢れています。もし好きな事がない方がいれば、必ずここで見つかります。創価大学文学部はあなたの好きな事をもっと好きにしてくれる場所です。それは自分自身をもっと好きになれる場所です。

これからの目標を教えてください!

ある時、学生からこのようなことを言われました。「先生は話しているととても優しいのに、微信(中国のメッセンジャーアプリWeChatのこと)で送ってくる絵文字はとても冷たい時がある。」。もちろん私にそのようなつもりはありません。むしろ優しさを表したくて絵文字を使うことが多いです。ですがそれが反対に感じられていたようです。

これは、同じ絵文字に対する中国人と日本人の捉え方の違いによるものです。幸いにも私は、学生が教えてくれたおかげで互いの捉え方が違っていただけだということがわかり、笑い話にすることができましたが、もし相手が正直な気持ちを打ち明けてくれなかったら、「なんて嫌な人だろう。」と感じたままになるかもしれません。これに類する摩擦はいろいろな場で見られ、大小の問題を起こしています。

外国語が話せれば外国人とコミュニケーションが取れると思われがちですが、実際はそうではありません。大切なのはなぜそのような表現をするのか、なぜそのように言うのかという、言葉の在り方を知ることです。それはその言語を使う人々を思いやることでもあり、自分自身を見つめ直すことでもあると思います。嫌だと感じた時、ちょっとだけ相手の気持ちを考えてみる。なぜ自分は嫌だと感じたのか考えてみる。それだけで無用ないがみ合いは少なくなるのではないでしょうか。外国語を学ぶことで相手を思い、自分を顧みる。そのような学びを提供できる教師でありたいと考えています。

学生に撮られた授業の様子

文学部生へ一言

もしかすると、今、将来への不安を感じている方がいるかもしれません。文学部は何でも学べる場であるからこそ、自分がしたいことへの迷いも生じるかもしれません。ですが、私はそれで良いのではないかと思います。今興味を持っていること、気になっていることを追求する。1ヶ月後には興味をなくしているかもしれませんが、それで良いのではないでしょうか。人生は多くの縁で成り立っています。小さな縁が将来大きな結果へとつながることもたくさんあります。「役に立つかどうか」を考えながら日々を過ごすのはもったいないです。全ての出来事は自分らしさを形成する糧となります。毎日の小さな疑問を大切にしながら、楽しい文学部生活を過ごしてください!

未来の文学部生(受験生)へ一言

もしかすると、今、文学部へ進学することを悩んでいる方がいるかもしれません。巷では「文学部の学びって役に立つの?」と言われるからです。そのような声に私はいつも自信をもって答えます。役に立つことばかりが大切なことではありません。

太宰治は「正義と微笑」という作品の中でこう言っています。「日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。(中略)学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!」

勉強とは優しさを知ることです。優しい人が増えれば世界は平和になります。つまり文学部は平和のフォートレスなのです。ですから私は自信を持って答えます。ぜひ文学部でたくさん学んでください!

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三浦雄一さん 2018年卒業 英語科教員

いま、どんなお仕事をされていますか?

都内の公立中学校で英語科の教員をしています。今年度で4年目になります。担任としては3年目で、今年度初めての卒業生を出すことになり、楽しみでいっぱいです。

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

教員という仕事を一言で表すことは難しいですが、強いて言えば“毎日”です。子どもたちと過ごす毎日の時間がやりがいになっています。
もちろん、いいことばかりではないですし、学級内や部活動などでの問題も多々ありますが、それらを乗り越えていくことで、自らの成長を実感します。また、自らの成長だけでなく、子どもの成長を見ることができたときも、とても喜びを感じます。

昨年、私は1週間程度の入院をしましたが、よっぽど心配してくれていたようで、復帰した日にクラスの子を中心として学年の子がメッセージを書いてくれました。また、クラスが終わるときにもサプライズでメッセージをくれるなど、子どものそういう優しさに触れられた時、特にやりがいを感じます。

生徒からのメッセージ①
生徒からのメッセージ②

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

私が創価大学に入学したときは、実は文学部生ではありませんでした(笑)そんな私が文学部の卒業生としてインタビューをしていただいているのは、とても不思議なことですね。
法学部に入学したときは、私は将来の夢がありませんでした。法学部に入れば、何かしらやりたいことがみつかるだろうと思い、入学したのですが、見つけた夢が、そのままの学部では達成できない、「英語科の教員」でした。
一年次、共通科目の人間教育論を受講しているときでした。その日の授業の内容は、“教育”について考えるというもので、講師の先生がディスカバリーホール内で学生を指名していくスタイルでした。その授業まで、“教育”というものを真剣に考えたことはありませんでしたが、いざ考えてみると、自分が教育そのものにとても熱い思いがあることに気づきました。どれほど熱い思いを持っていたかというと、実は、この授業では、事前に指定された箇所を読んでくる宿題があったのですが、私はそれを忘れていて、準備無しでその授業に臨みました。しかもディスカバリーホールということで、発言なんて全くするつもりもなかったのですが、気づいたら自ら手を挙げて堂々と受講生の前で意見を述べている自分がいたのです。この授業をきっかけに、教員という職を真剣に考え始めました。
ただ、法学部のままでは英語科の教員になることができないため、1年次に文学部への転学部試験を受験しました。無事に合格し、文学部生として再出発することができました。当時、法学部で基礎ゼミの担当をしていただいていた朝賀先生には、「朝賀ゼミから初の英語教師の誕生を願っています」とエールをいただいたこと、感謝しています。

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

医療ソーシャルワーカーとして患者さんやご家族の相談・援助に携わっている仲江翔太さん。その原点は5歳の時にり患した「急性リンパ性白血病」の闘病経験にありました。つらい治療を経て完治したものの、中学生の頃になると自身の闘病体験にコンプレックスを抱くようになります。そんな仲江さんが、転機となる出来事にめぐりあい、その後、医療ソーシャルワーカーという仕事に就くまでの軌跡について、お話をお伺いしました。

先ほど、文学部への転学部をした話をしましたが、実は、法学部から文学部へともに転学部してきた仲間がいました。新開隆くんです。彼の方が先に転学部を決意していたのですが、結果として私もそれに続くような形になり、同じタイミングで転学部をすることになりました。彼も夢が英語科の教員ということで、彼とは受講する授業から何から全て一緒でした(笑)彼も現在、都内の中学校で英語科の教員をしています。今でも互いに連絡を取り合って、英語指導や生徒指導について意見を交換しています。互いに切磋琢磨できる仲間がいて、本当に良かったと思います。

そんな彼と一緒に入っていたゼミが、大﨑さつき先生のゼミでした。大崎先生のゼミでは、第二言語習得理論(Second Language Acquisition)を中心とした英語教育に関する研究について学ぶことができました。大崎先生はとても優しくて、研究以外のことでも、進路や英語学習についてなど、さまざまなことに相談にのっていただきました。ゼミのメンバーもとても明るくていいメンバーで、毎週ゼミが楽しみでした。

新開隆くんとの写真
ゼミ写真①
ゼミ写真②
ゼミ写真③

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

大﨑ゼミでは、私は卒業論文として、英語学習者がコミュニケーションをとろうとする姿勢(Willingness to communicate in English)について研究を行いました。日本人英語学習者は、一般的に、英語を使ってコミュニケーションをとることが苦手であるとされます。「英語を学んでも、使うことができない」その現状を変えるべく、まずは、英語学習者がコミュニケーション取ろうとする際に作用する要素について研究を行いました。 
私は大学卒業後、創価大学文系大学院国際言語教育専攻英語教育専修(TESOL)に進学しました。TESOLでは、ネイティブの留学生でも“地獄”と称するように、とても難易度の高い学習を英語で行います。留学したことのない私にとって、このようなレベルでの学習はとても大変でしたが、大﨑ゼミでの学びが、私の支えになったことは言うまでもありません。実際、私が書いた修士論文でも、卒業論文で研究した内容のWillingness to communicate in Englishについて、より内容を深めた研究を行いました。大﨑ゼミで、自分自身の基礎を形作ることができたと思います。

TESOLの仲間と①
TESOLの仲間と②

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

文学部の魅力は、他の学部に比べ、幅広い選択肢の中から自分に合った分野の学びを深めることができることであると思います。そしてまた、色々なことに挑戦している仲間に出会い、互いに刺激しあえることも強みであると思います。

これからの目標を教えてください!

私の夢は、創価の人間教育を体現し、日本一の英語教師になることです。自分に勝ち、日々学び続けていきたいと思います。

文学部生へ一言

一日でも早く、自分にあった分野での学びを深めていってほしいと思います。選択肢が豊富であるがゆえに、悩むこともあると思います。そんな時は、逃げずに、しっかり悩んで、家族や先輩、先生や仲間に相談して、最善の選択をしてほしいです。

未来の文学部生(受験生)へ一言

私は英語教師になるため、文学部に来ました。もし、英語教師の夢をもっているのであれば、文学部がおススメです。たとえ英語教師でなくても、文学部には、他の学部にはない数多くの専門分野があります。ぜひ、いろいろな分野の学びを深めながら、自分にあった学びを深めていってほしいです。

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山崎智美さん 2017年卒業 国連機関勤務

いま、どんなお仕事をされていますか?

平和構築・開発におけるグローバル人材育成事業「プライマリー・コース」の海外派遣を通じて、世界的な人の移動(移住)の問題を専門に扱う国連機関である、国際移住機関(International Organization for Migration:IOM)のナイジェリア事務所で勤務しています。

プライマリー・コースの国内研修

IOMは、「正規のルートを通して、人としての権利と尊厳を保障する形で行われる人の移動は、移民と社会の双方に利益をもたらす」 という基本理念に基づき、移住に関する様々な課題の解決に努めています。現場主義の機関であることから、2020年末時点で、世界165ヵ国に450ヵ所の現地事務所があります。

現在の仕事のやりがいを教えて下さい

異なるプログラムの担当者と、ナイジェリアの平和と安定という共通の目的の下で協力しながら、新規事業やモニタリング評価計画・ツール、報告書を作成していく業務には、大変にやりがいを感じています。

IOMはナイジェリア国内で活動する最大規模の国連機関で、国内避難民支援や人身売買の防止・被害者支援、国境管理支援など、様々なプログラムを展開しています。こうした多岐にわたるプログラムの事業形成やモニタリング評価、報告書の作成等をサポートすることが、私の所属するプログラム・サポート部の重要な役割です。

ナイジェリアの地方行政政府との面談

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

私がIOMの専門とする「人の移動」に関心を持つようになったきっかけは、大学院在学中にインターンシップを行ったウガンダの難民居住地区での経験です。留学やインターンシップ、旅行などで「自発的」に移動している自分がいるのに対し、ここで生活する難民の人々は、自国での紛争等から逃れるために「強制的」に移動させられ、厳しい生活を強いられていることに胸が痛みました。

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

玉井秀樹先生のゼミ合宿で沖縄を訪問したことです。沖縄戦や米軍基地の課題について現地で様々な人の意見を聞き、「人間の安全保障」についてゼミの仲間と議論した経験はとても印象的深い思い出です。

玉井ゼミの沖縄合宿

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

平和や安全保障上の課題について幅広い知識を身に付けられたことが、現在の実務家としてのキャリアに繋がっていると感じます。

国際連合研究会の部会

文学部の平和・紛争解決学メジャーでの学びに加え、国際連合研究会の仲間と世界の抱える課題について議論し、フィリピン留学を通じて貧困と開発について学んだことにより、視野が広がり、平和な世界の実現のためには紛争や貧困など様々な課題の克服が必要であると気づくことができました。

フィリピンのインターン先でのワークショップ

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

専攻分野の幅が広く、多彩な点です。
私自身、入学当時は英語科の高校教師を進路として考えていたため、「異文化コミュニケーション(英語)メジャー」を専攻するつもりで文学部に入ったのですが、2年次後期に履修した「平和構築概論」の授業に刺激を受け、結果的に3・4年次には「平和・紛争解決学メジャー」(当時)を専攻しました。

創価大学文学部のおかげで自分の興味の分野が見つかり、入学時には想像もしていなかったキャリアを切り開くことができたと思います。

これからの目標を教えてください!

2022年1月末より、Junior Professional Officer(JPO)派遣制度を通じて、IOMギリシャ事務所で勤務する予定です。今後も引き続き避難民支援に尽力していきたいと思います。

文学部生へ一言

ゼミや履修し授業の先生、同期や先輩、後輩等との出会いを大切に、自分力を発見し向上させる努力を続けて行ってください。応援しています。

<未来の文学部生(受験生)へ一言

1・2年次に多様な科目を履修して視野を広げ、3・4年次に興味関心のある専攻分野について学びを深めることのできる点は、創価大学文学部の魅力であると感じます。皆さんの合格をお祈りしています。

ナイジェリアの除隊兵士リハビリテーション・センターにて
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中村勝利さん 2014年卒業 国語科教員

いま、どんなお仕事をされていますか?

埼玉県で公立中学校の教諭をしています。創価大学卒業後は臨時的任用教員の経験を経て、埼玉県で採用されて7年目です。現在は地元に近い中学校に赴任して3年目になります。

今年は4クラスある3年生の国語科の授業を担当しています。今は一人一台のICT端末を持っているので、電子黒板や端末の活用にも力をいれた授業を行っています。

また、この学校に赴任してからは教務主任という役割を任されています。学校全体の授業時数の割り振りや行事計画、関係各所との調整、教育委員会への報告等の対応、学校行事の司会や運営などをしています。他にも、コンピュータ部の顧問や図書主任(司書教諭)、ホームページ担当など様々な校務分掌も担っています。

現在の仕事のやりがいを教えて下さい。

教師としてのやりがいは、何と言っても生徒たちと関わっている一瞬一瞬です。今の勤務校の生徒たちはとても元気がよく、人なつっこい子ばかりです。授業で「できた」という実感に溢れた表情を見る時、授業で予想もしない発言や反応があった時、休み時間や放課後に他愛もないことで笑い合っている時、準備に時間をかけた行事で生徒たちが活躍している姿を見る時など、教師ならではのやりがいは尽きません。

さらに、生徒たちの成長を感じるときも大きなやりがいを感じます。「先生のおかげで国語が好きになった」という声、授業で教えた表現を使って放送や行事での発表をしている姿、卒業生が母校に元気な顔を見せに来て近況を伝えてくれる時など、嬉しい場面を挙げだすときりがありません。

なかなか忙しいことも多いですが、なるべく生徒とともに時間を過ごし、笑い合っている教師でありたいと、常に思っています。

初めて担任をした年の終業式の日、教室に行くと生徒が黒板にこれを書いてくれていました。「教師になってよかったなぁ」と実感した瞬間の一つです。

現在の仕事を目指したきっかけはありますか?

今の私を築き上げたものの一つは、小学校時代の図書館通いです。週末になると毎週母親が公立図書館に私を連れて行ってくれました。ゲームやマンガを読むのではなく本を読め、と…。当時は周りの子はポケモンをやっている子ばかりだったので、不服に思うときもありましたが(笑)。でも、読書メモをつける習慣のおかげで感想を書く力がつきましたし、小学校6年間で1,300冊の本を読んだということは私にとっての大きな自信になっています。このことを活かして仕事にできないかと考え、「国語の先生」に行き着きました。

また、小学校、中学校、高校といい先生方に恵まれたことも教師を目指したきっかけとなっています。特に高校時代の学年主任をされていた恩師の影響が大きいです。その方は古今東西のことについて博識であり、一聞けば十返してくださるようなお方でした。常に笑顔で明るく、それでいて一人ひとりのよさを認めてくださる、そんな姿は今でも私の理想の教師像となっています。その先生にも背中を押されて教師への道を決意し、創価高校から創価大学文学部へ進学し、日本語日本文学専修(当時)を選択しました。

学生時代、文学部での授業やゼミで印象深い思い出はありますか?

一つ一つの授業が新鮮で、それまで考えてもいなかった新たな視点を与えてくれました。例えば、日本語音声学では「ん」の発音が四種類あるということ、習ってきた文法は確定的なものではなく様々な学説があること、泉鏡花や村上春樹などを作家作品論の立場から読むという新鮮な読み方、外国の方への日本語教育の方法など、刺激が多い授業ばかりでした。

3年次からは大塚ゼミに所属し、大塚望先生が温かく見守ってくださったことが今でも思い出されます。ゼミでは3年次に社会言語学の立場から創価大学内だけで通じる独特の言葉を集めた「キャンパスことば辞典」を、仲間と協力して作り上げたことは今でも大切な宝物となっています。

卒業式の日、大塚先生、ゼミの仲間たちと

大学時代の学びが生きていると感じることはありますか?

教職課程の授業は当然ながらすべてが日々の教育活動に結びついています。大学3年で行った教職インターンシップ、4年の教育実習はもちろんのこと、一緒に国語科指導法の講義を受けていたメンバーと切磋琢磨したことが特に良い学びだったと思います。

また、写真部での経験も大きく生きています。部員たちと良い写真について価値観をぶつけ合ったり、副部長として同期たちと部の運営について夜まで語り合ったりしたことは、答えがないものを考えることの大切さを実感しました。また、創大祭の時期に開催される創価芸術展では看板部門のキャップを任され、部の垣根を超えて力を合わせて大きなものを創り上げる楽しさ、事前の関係各所との調整・準備の大切さを体験しました。

色々な人と関わってきた経験は、教師として、様々な背景をもった生徒と接することにすべて生きていると感じています。

大学3年のとき、写真部の仲間たちと。留学生のメンバーとも活動していました。
創価芸術展に合わせて制作した看板

創価大学文学部の魅力はなんだと思いますか?

まずは幅広く学ぶことができることだと思います。自分の「好き」を究めていくことができることが、文学部ならではの魅力だと思います。

また、「人間教育の最高学府たれ」との建学の精神にあるように、人の温かさに触れられることも魅力だと思います。全国各地から、創立者の思いに共鳴して集まった仲間たち。お互いに智慧を出し合うことで学びが深まっていく機会が多くありました。また、それを見守ってくださる教授の先生方、職員の皆様も温かい方ばかりです。「人間教育」とは何なのか、今も学校現場でその答えを求め続けていますが、その原点は創大にあります。

これからの目標を教えてください。

「人格の形成」を担う教育において、中学時代の影響は大きいものだと思います。そんなときに関われるからこそ、将来に少しでも良い影響を与える存在でありたい、そしてこれからの活躍をずっとずっと応援していきたいと思っています。

「人間教育の最高学府」で学ばせていただいたからこそ、縁あって出会った目の前の子どもたちが、未来を生きていくために私がしてあげられることは何なのか、「新しき大文化建設」「人類の平和を守る」ために、私ができることは何なのか、常に心に留めています。

文学部生へ一言

何でも興味があるものひたすらチャレンジしていってほしいと思います。

学校現場の生徒たち一人ひとりは、まさに十人十色です。一人ひとりの目標や悩みがあります。その背景には一つひとつの家庭があります。地域があります。そこに寄り添うことができる教師になるためには、大学時代に幅広い見聞を広げることが大事だと思います。

「教員の常識は世間の非常識」などと揶揄されることもあります。バイトやボランティア等で学校の外や社会の一端を知ることは、大学時代だからこそ体験しやすいことだと思います。

もちろん、一つひとつの講義を大切にしたり、図書館の本に触れたりして、教員として必要な教養を深めることや、教職インターンシップなどで学校現場を知ることは大切です。教職以外の経験も大切にして、大学4年間で積み重ねてほしいと思っています。

一般の進路を目指す皆さんも、無駄な経験など一つもありません。「すべての道はローマに通ず」です。チャレンジにチャレンジを重ねていってください。

未来の文学部生(受験生)へ一言

教職を目指すには文学部がいいのか、教育学部がいいのか迷っている方もいるかもしれません。取得したい免許状の教科にもよりますが、文学部ではまずはその教科の専門家としての知識を深めることができます。教職については教職キャリアセンターの皆さんも親身になってサポートしてくれますので、安心してまずは文学部に入ってください!

一方で、教職ではない道に進んだ仲間も多くいます。ある意味、無限に進路が広がっているのが文学部の良さとも言えるかもしれません。ともかく、「好き」を究めていくには文学部はぴったりだと思います。楽しいキャンパスライフを送ることができるよう、眼の前の一つひとつの物事に向かって、負けじ魂を燃やしてがんばってください!

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仲江翔太さん 2018年卒業 医療ソーシャルワーカー

医療ソーシャルワーカーとして患者さんやご家族の相談・援助に携わっている仲江翔太さん。その原点は5歳の時にり患した「急性リンパ性白血病」の闘病経験にありました。つらい治療を経て完治したものの、中学生の頃になると自身の闘病体験にコンプレックスを抱くようになります。そんな仲江さんが、転機となる出来事にめぐりあい、その後、医療ソーシャルワーカーという仕事に就くまでの軌跡について、お話をお伺いしました。

5歳で急性リンパ性白血病と診断されたそうですね。
どんな入院生活を送ったのですか。

入院して抗がん剤治療を受けるにあたり、母は私に病気を理解したうえで、一緒に戦っていきたいと思ったそうです。母の意を汲み、主治医が白血病についてかみ砕いて説明をしてくださり、「自分の体の中にある悪いものを頑張ってやっつけよう」と小さいながら治療に向き合いました。ところが、抗がん剤治療を始めるとだるさや吐き気に襲われます。体への負担が大きく、気持ちが沈むこともありました。一度だけ、かんしゃくを起したことがあります。抗がん剤治療によって免疫力が落ちるため、ベッドを透明なカーテンで仕切って無菌状態にするのですが、その数日間は家族とも、入院仲間とも会えません。周りの世界と切り離されて孤独感が限界に達した私は、そばにあったおもちゃを手あたり次第投げて、「もう死なせてくれ!」と暴れたのです。そんな入院生活の支えとなったのは、4人部屋で一緒だった年下の友達です。私は一人っ子なので、弟や妹のような存在でした。みんな決して楽観視できない病状だったのですが、彼らの明るさに助けられていました。

退院後はどんな生活だったのですか。

4か月後に退院ができ、標準治療を経て寛解することができました。退院後はステロイド剤などの投薬治療を行うため、小学校にあがってからも通院が必要でした。体力も落ち疲れやすくなっていたので、体育はほとんど見学で、学校も休みがちでした。
小学校では満足に運動ができなかったので、中学校に進学すると卓球部に入部し練習に打ち込みました。そんなある日、なかなか上達しない私を、同じ部活の同級生が茶化したんです。「そんなんやから白血病になるねんで」と。軽い気持ちで言ったのだと思いますが、この言葉で私は「普通の子とはちゃうねんな」と、健康な子との違いを意識するようになりました。中高生時代の男子は、運動能力がものをいう世界。運動が苦手なくやしさやみじめさを白血病のせいにして、「病気さえしなければ」と後ろ向きな気持ちでいっぱいでした。

そんな気持ちが変わったきっかけは何だったのですか。

高校1年の3学期のことです。担任の先生から、隣のクラスの子が急性骨髄性白血病になったと告げられました。この言葉を聞いた瞬間、全身に電流が走ったような衝撃を受けました。そして彼のために何かしないといけないと強く思ったのです。私は人のために何かしようというタイプではなかったのに、今でも不思議に思います。
帰ってすぐ母に、彼のために何かしてあげられないか相談しました。母は私の気持ちに賛同して、彼に会いに行こうと提案してくれました。そして2週間後には彼のクラスメイトからの寄せ書きや千羽鶴を持って、実家のある富山県で入院生活を送っていた彼と対面することができたのです。自分がこれからどうなっていくのか、病気への漠然とした不安、抗がん剤治療のつらさ……、彼とは同じ病気になったもの同士にしかわからない話をすることができ、「仲江君だから通じ合えた。いてくれてよかった」と言ってもらえました。生まれて初めて人のために何かしたいと思い行動したことで、自分の中で何かが大きく変わったという手ごたえがありました。

級友との一枚(左が仲江さん)

彼は無事に学校に戻って来れたのですか

8か月ほどして、治療が一段落ついた彼が高校に戻ってきました。彼の姿が見えた瞬間、私は涙を止めることができませんでした。これで治療が終わったわけではないし、これからも治療は続く、長い道のりであることを冷静に理解していながらも、それを超えた安堵感や喜びで胸が一杯になったのです。
それからは、病気に対する考え方がこれまでと180度変わりました。これまで、私は白血病のせいで普通の生活が送れなかったと病気を否定的にとらえていたのですが、彼との出会いによって、白血病の闘病体験に心から感謝できるようになりました。そして白血病を経験した自分だからできることがある、そこに自分がいる意味や価値があると確信したのです。
ただ彼は、出席日数が足りず私たちより1年遅れて卒業することになりました。義務教育である中学生までは院内学級があるのですが、高校生には教育をサポートする仕組みがありません。長期入院により勉強が遅れるだけでなく、これまで一緒に過ごしていた同級生と一緒にその後の高校生活を送ることができないのはつらいことです。これは、現在医療ソーシャルワーカーとして子どもたちを支援する中で大きな課題だと認識しており、勤務先の病院が全国に先駆けて取り組んでいるテーマにもなっています。

創価大で社会福祉を専攻したのはなぜでしょうか。

進路を考えた時、大学で何を学ぶか迷っていました。闘病の経験から、看護学部に行きたいという思いがある一方で、社会福祉を学びたい気持ちもありました。実は、入院していた時に支えとなってくれていた同室の仲間3人は、数年の間に再発したり移植がうまくいかなかったりして、全員亡くなっていました。3人に応えたいという思いがありながら、看護学部に行かないのはその子たちを裏切ることになるのではないかという葛藤があったのです。他方で、私は母子家庭で育ちました。高校には障害を持つ級友がいて、社会にはさまざまな困難を抱えている人がいることも体感していました。そこでまずは福祉の世界に入り、経験を積んで、それでも必要なら看護の道に行くこともできると考え、社会福祉士を学ぼうと決心したのです。

社会福祉専修の仲間と①

大学生活で印象に残っていることを教えてください。

現在の自分につながる学びがありました。それが社会福祉士の資格取得に必要な現場実習です。生活保護、高齢者、障害者、児童の4分野で実習したのですが、高齢者のデイサービス施設ではその面白さがまったくわかりませんでした。訪問介護の事業所を運営している母にそう伝えると、「介護の仕事は、その方の人生の最終章で家族に一番近い登場人物として、人生の総仕上げのお手伝いをすること。1日行ったくらいではわからない」という言葉が返ってきたのです。この言葉が、就職の決め手になりました。今後、社会福祉士として相談業務を行ううえでも、介護現場で人とじかに触れ合う経験が必要だと考え、デイサービス施設に就職しました。
そこで、私の原点となるがん闘病中の利用者さんとの出会いがありました。私自身の闘病経験から、その方の気持ちが深く理解できましたし、実習時に母から言われた言葉も腹落ちしたのです。そして病気を抱えている方の支援をしたいという気持ちが芽生えました。これからのキャリアを考える過程で、子どものころ入院していた病院で医療ソーシャルワーカーの募集をしていないか調べてみたところ、中途採用職員を募集していたのです。そして、「お世話になった病院に恩返しをしたい」という私の思いを評価してもらい、医療ソーシャルワーカーとして勤務することになりました。

社会福祉専修の仲間と②

医療ソーシャルワーカーとはどういう仕事ですか。

患者さんやご家族は退院後の療養先、仕事との両立、生活費や医療費などさまざまな悩みを抱えています。医療ソーシャルワーカーは、患者さんが安心して治療に専念し、社会復帰後も安心して暮らせるよう、在宅医療や介護サービス等と連携しながら、課題解決に向けた調整や支援をしています。赤ちゃんから高齢の方まで、患者さんの年齢も抱えている問題も幅広く、支援も多岐にわたるため、まだ学ぶことばかりです。

医療ソーシャルワーカーとして働く仲江さん

仕事をするうえでどんなことを心がけていますか。

知識や専門性は、経験と自分の努力で積み上げていくものです。そのうえで、自身の闘病経験を生かし、誰よりも目の前の患者さんに心を寄せるソーシャルワーカーでありたいと考えています。患者さんは病気で大変な思いをされていますし、残された時間がわずかな患者さんとかかわることも少なくありません。プロとしての距離感は保ちつつ、患者さんの心の揺れを受け止めたい。「仲江さんと出会えてよかった」と言ってくださった方。一瞬一瞬のかかわりがその方の人生を形づくることになるため、後悔のないものにしたいという思いで日々業務に当たっています。
そして将来は、世界に挑戦したい。海外の大学院でソーシャルワークの修士号を取得し、世界で働く土台をつくりたいと考えています。

医療ソーシャルワーカーとして奮闘

創価大学へ進学を考えている後輩たちにメッセージをお願いします。

創価大学は自分の可能性を広げてくれる場所です。入学当初は社会福祉士の資格を取ることしか考えていなかった私が、いろんなことに全力投球している仲間に刺激を受けて、自分も挑戦したいと思うようになりました。そして、創大祭で記念行事に取り組んだり、学生自治会の活動をしたりするようになり、気づいたら入学当初に想定していたのとはまったく違う学生生活を送っていたのです。悩みや壁に突き当たったときに、親身に話を聞いてくれた仲間は大切な宝です。皆さんもぜひ創価大でそんな4年間を送ってください。

学生自治会のメンバーと
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