2021年06月30日 10時03分

創価大学英文学会 春季講演会で立正大学教授の児馬修先生に講演していただきました

創価大学英文学会 春季講演会で立正大学教授の児馬修先生に講演していただきました


630日(水)、創価大学英文学会春季講演会で、立正大学教授の児馬修先生に「派生接辞 -able の特異な歴史」との演題で講演を行っていただきました。
以下、主催した英文学会会長のコメントを掲載します。


 

近代英語協会の会長を長く歴任された英語学・英語史の権威である児馬修先生に「英語史を教える上で一番大切にされてきたことは何ですか?」とお尋ねしたことがあった。先生は「将来、教壇に上る学生たちの為に常に念頭に置いていることがある。それは古い英語に触れることによって、現代英語では不思議に見える事象が解けて、それをより深く、正しく理解できるという事である。」と話されていた。本講演は先生のこの深い理念に触れるものであった。

形態論の3分野である屈折、派生、複合の基本的概念が先ず解説され、生産的な派生接辞-ableの役割、-able派生語の歴史的発達にみられる特徴が分析された。派生接辞-ableの発達が、歴史的・言語学的に如何に興味深いものであるかを追求された大変刺激的な講演であった。

英語・英米文学関連のメジャーの学生たちが多く参加しており、学生からの質疑にも丁寧に答えて下さり、歴史的観点から見た言語の深さを実感できた素晴らしい講演であった。講演後は児馬先生を囲んでZoomでの談話会が開かれ、楽しく和やかな会となった。現代英語を歴史的に見るという視点の重要性を教えて頂いた児馬先生には改めて感謝申し上げたい。

                       
                                               英文学会会長  大野 久美

ページ公開日:2021年06月30日 10時03分
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