文学部教員・文学部生より:この夏、学生の皆さんに読んでもらいたい、触れてもらいたいもの(2021) 14

「今だからこそ大学生に読んで欲しい、触れて欲しい作品」というテーマのもと、文学部教員・文学部生からおすすめの作品を紹介していただきました。『おうち時間』を活用して、是非、作品に触れてみてください。
14.蝶名林亮 准教授推薦:『ハイラスとフィロナスの三つの対話』 ジョージ・バークリ 岩波文庫
哲学にはたくさんの古典がありますが、個人的にお勧めなのがアイルランドの哲学者・バークリです。私は彼が行き着いた結論を受け入れることはできませんでしたが、彼の示した議論には説得力を感じました。そして、「うーん・・・」と唸ってしまいました。このような「うーん、どう考えたらいいのか・・・」と唸ることが、哲学の醍醐味ではないかと思っています。皆さんはバークリの議論と結論、唸らずに受け入れたり拒絶したりできるでしょうか?
