文学部教員・文学部生より:この夏、学生の皆さんに読んでもらいたい、触れてもらいたいもの(2022) 13

「今だからこそ大学生に読んで欲しい、触れて欲しい作品」というテーマのもと、文学部教員・文学部生からおすすめの作品を紹介していただきました。3年連続の夏企画です!是非、作品に触れていただき、充実した夏休みをお過ごしください。
13.森下達 講師 推薦:『嵐が丘』 ウィリアム・ワイラー監督 (映画1939年)
風に揺れるヒース、陽光の中そびえる岩肌、稲光によって浮かび上がる顔……。昔の映画を観ると、風景を切り取ることそれ自体が物語上の情感を醸し出す表現なのだと、改めて納得させられます。原作を大きく変えたラストは賛否わかれるでしょうが、ある種のハッピーエンドとして美しいことは間違いありません。