留学日記(中国・北京語言大学 中国語DD15期 2023年9月5日) 

DD15期、記念すべき初投稿です!
 

みなさんこんにちは、初めまして。

今年の4月5日に中国の地に降り立ち、約5ヶ月が過ぎました。

 

本来ならば2年間の留学期間であるダブルディグリーですが、すでに1年の留学期間をオンラインで終えてしまったDD15期は、来年2025年の1月末には日本に帰国予定となります。

残り短い留学期間ですが、少しでもみなさんに中国という国の面白さ、奥深さをお伝えできればと思います(*´`*)

 

今回私は、北京に住んでいる日本人を対象としたチベット6日間のツアー旅行に1人で参加してきました。場所は西寧と拉薩になります。チベット?!と驚かれた方もいらっしゃるかもしれません。私も4月に北京に来たばかりの頃は、まさか自分がチベットに1人で行くなんて思ってもいませんでした笑。

ちなみに、現在チベットに入るには入蔵許可証というものが必要で、ツアーを通してのみ入手できます。

 

8月12日、北京首都空港から西寧空港へ、朝7時半発の飛行機に乗り空の旅です!ちなみに今回の旅行で1番大変だったことは初日の飛行機に間に合うために朝4時に起きたことです(--;

現地に着くとガイドさんが旅行客を出待ちで迎えてくださいました。今回のツアーには私以外にも参加された方々が5名ほどいらっしゃいました。みなさん北京で働く駐在員ですが、全員社会経験豊富な壮年ということで、私はお会いする前、実はかなり緊張していました笑。

西寧空港

バスに乗ってまず向かったのがお昼ご飯!旅行最初の食事は回族料理でした。

チベットの食事は全体的に香辛料がよく効いていて、風味豊かで、とても美味しいです!そして何よりもジャガイモがとても美味しいんです!!チベットは基本的に標高が3000メートル以上の土地になります。高緯度を好むジャガイモが美味しく育つのもそのためでしょうか

回族料理

お腹いっぱい!元気いっぱい!ということで午後は西寧の青海蔵文化博物館を見学しました。この博物館は、古代のチベット薬医学、仏教建築物など多くのチベット文化を紹介しており、とても面白いです。例えば、チベット医学では人の唾液や尿などの排出物からその人の症状を判断していたそうです。また薬の種類は2000を超え、数多く文献として残っています。展示品の解説欄は基本的にチベット語と中国語でした。中国語の解説から得た情報で、知り合ったばかりの旅行客の方とお話しすると、あっという間に打ち解けました。世代を超えた友情を結ぶきっかけになり、「しっかり中国語を勉強してよかったな」なんて思います。

青海蔵文化博物院

この博物館で何より興味深かったのが《中国蔵族文化芸術彩絵大観》という約600メートルもある絵巻物です。青海、チベット、甘粛、四川、雲南の5省区からチベット族、モンゴル族、漢族、トゥー族400名余りの美術工芸家が集まり、4年もの歳月をかけて完成させたこの絵巻物は、チベット族の歴史やチベット仏教の各宗派の源流などを表した壮大な芸術作品です。チベットの悠久の歴史を、色鮮やかかつ迫力ある絵巻として後世に残そうとする試みに、圧倒されました。ですがとにかく長いもので、端からじっくり見ていると半分ほどで飽きてしまいました…( ;)

絵巻物

博物館のあとはチベット寺院です!ツアーでは合計八つの寺院を見学しました。最初の寺院はチベット仏教ゲルク派六大寺院タール寺です。タール寺は大小100以上の建築群がある壮大な寺院です。バスからバギーに乗り換え、タール寺付近まで移動しました。寺院ではとにかくバターが活用されており、ろうそくの蝋の代わりにバター!お布施にもバター(固形)!仏像や寺院の壁・床にもバター!などなど、バターが幅広く活用されていました(チベットの寺院では基本的にこんなかんじでバターがたくさん使用されています)。

タール寺周辺の寺院
バターでできた仏像

タール寺自体は、アンテナのような装飾がついた八つの建造物であり、ガイドの方曰く釈迦が生前行った八つの善行為を表しているそうです。また、ガイドの方が教えてくださったのですが、文化大革命の際、チベットでは何体かの仏像が破壊されたそうです。その中で一体、毛沢東や共産党に賛同する文言が書かれた仏像だけは破壊を免れたそうです。チベットという地域の複雑性を改めて感じた瞬間でした。

タール寺

見学も一通り終わり、夕食へ向かうためバスに戻ろうと歩いていると、屋台のようなお店で現地の特産品のようなアイスが売られていました。天気も暑く、歩き疲れて甘いものが欲しかったので購入、観光地なので破格の高値かと思いきやたったの5元(約100円)というお手頃価格!まろやかなミルク味で疲れが癒されました〜(写真を撮るのをすっかり忘れていました食べ終わってからやっと気づきました( Д`)…)。

その後は夕食を済ませ、さあ次は待ちに待った寝台列車です!

 

To be continued…


M.K.

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