2024年04月08日 14時35分

留学日記(イギリス・バッキンガム大学英語DD11期 2024年4月8日) 

<春が来ました!>

 

こんにちは!

DD日記をご覧いただきありがとうございます。

 

バッキンガムでは2月下旬ごろから桜が開花し、4月に入った現在ではほとんどが葉桜に姿を変化させています。今回は1月から3月にかけての冬学期の振り返りと、2週間の春休みの思い出をお話していきたいと思います。

冬学期に私たちが受けた授業は「French」、「The Long Eighteenth Century」、「Inklings and their Influences」の3つでした。と言いたいところですが、実はフランス語の授業が途中で打ち切りとなってしまいました…!

 

私たちは文学を専攻しつつ、フランス語を副専攻のような形で履修していたのですが、バッキンガム大学のフランス語を含む言語系の学科が終了することになりました。

それまでDD生がずっとお世話になっていたフランス語の先生は2つ前のDD日記で記述した通り既にお別れし、今学期から新しい先生と共にスタートしていたのですが、3週目のフランス語の授業の前に大学からメールが届き、「フランス語の授業はもうない」と知らされました。先生とお別れする機会もなく、本当に呆気なく終わってしまいました。言語を習得することは私にとって楽しい時間であったため、あまりの驚きに頭が真っ白になりましたが、決定したことに変わりはないので仕方ありません。日本の大学ではまず有り得ないような急な決定事項で私自身かなりショックを受けました。

バッキンガム大学と創価大学双方の先生方と協議し、フランス語の授業の代わりとして「Dissertation」つまり卒業論文を書くことになりました。文学に関するテーマを自由に決めて良いと言われ、私は迷いなく大好きな「ハリー・ポッター」シリーズについて書くことを決めました。冬学期、春学期の2学期間にわたって進めていくためまだ完成はしていませんが、大好きな物語をテーマに書く論文はとても楽しく熱中してしまい、時間が過ぎるのがあっという間です。

フランス語の件は非常に残念ですが、新しい学びを楽しんでいきたいと思います!

その他2つの授業は特に問題はなく、「The Long Eighteenth Century」の授業では18世紀に書かれた詩や戯曲などについて学びました。ただでさえ私は詩を読み込むことが苦手なうえ、18世紀の作品となると予習をしてもさっぱり内容が分からないということもありました…(笑) 授業を通して内容が理解できた時はとても嬉しかったです!この授業の期末試験は6月にあるため、引き続き復習が必要です。

 

「Inklings and their Influences」の授業では、「インクリングス」というオックスフォード大学の有名な作家たちの文芸グループに着目し、「ナルニア国物語」で有名なC.S.ルイスや、「ホビットの冒険」の作者トールキンなどの生活や作品について学びました。知っている物語や子供向けの作品が多く登場したため、積極的に授業に参加することができました。「ナルニア国物語」の第1巻である「ライオンと魔女」に登場する「ターキッシュデライト」というお菓子が日本語版では「プリン」と翻訳されていることなど、物語の翻訳の背景にある文化や歴史について先生と語り合い、考察したことも良い思い出です。2月上旬には授業のフィールドワークとしてオックスフォードに赴き、縁の地を探索しました。

ここからは私の春休みの思い出をちらっとご紹介します!

まず初めにバッキンガム大学の春の卒業式がありました。私も先輩方の姿を一目見たいと思い会場である教会へ行ってみました。なんとチケットが余っていてその場でたまたま式場に入らせてもらえることになった私ですが、まさか参加できると思わずフォーマルとはかけ離れた服装で参加してしまいました…。ですが、今回卒業する友人も何人かいたため最後の晴れ姿を見ることができて本当に良かったです。来年は自分の卒業式だと思うとワクワクします。近いタイミングで創大の卒業式もありました。今回ご卒業のみなさま、本当におめでとうございます!

 

卒業式のタイミングで表彰式も行われたのですが、まさかの私の名前が呼ばれていました!大学から何も連絡がなく、式典に参加していた先輩からの連絡で知り、急遽表彰状を取りに行きました。なんと、フランス語で首席だったみたいです。フランス語の授業がなくなってしまったことで中途半端だった気持ちに、今回の表彰で片を付けることができたと感じています。本音を言うと、卒業時にいただける学位書よりも嬉しいかもしれません…!

卒業式のあとは、創大のオープンキャンパスに今回もオンラインで参加させていただきました!未来サポーターズの一員として、イギリスからではあるものの受験生と直接お話する機会をいただけてありがたいです。私の留学を通した生の声やこれまでの寮生活、部活動、授業、大学受験の経験が少しでも誰かの役に立っていると思うと心が温かくなります。受験生やミラサポ部員との対話で、激励する側の私までも自然とモチベーションが上がりました。

たくさんの方が関わり、入念な準備のもとに開催されるオープンキャンパスの大成功ほど嬉しいことはありません。時差の関係でオンラインでも簡単に参加できる訳ではありませんが、遠くから受験生とミラサポに関わる皆さんのことを応援しています!

 

 

春休み後半は国内の色々な場所に出かけてみました!元々どこにも行く予定がなかったのですが、ふと思いつき、一人旅に出ました。

 

まずはリバプールとマンチェスターです。バスと電車でバッキンガムから北に3時間ほどで着きました。

港町のリバプールはイギリスを代表するロックバンドのビートルズの出身地であり、様々なところにビートルズの面影がありました。街や博物館には音楽、スポーツ、戦争の歴史などが刻まれていました。
その後マンチェスターに移動し、図書館や大聖堂を見学しました。素敵なお店もたくさんあり、のんびりショッピングを楽しみました。

別日にはスコットランドに足を伸ばしてみました。イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されており、スコットランドはその中で最も北に位置する国です。

今回はグラスゴーとエジンバラを観光しました!バッキンガムからグラスゴーまで、乗り換えも含めて6時間ほどかかりました。グラスゴー大学でのんびり時間を過ごし、広い大学内を見学しました。グラスゴー大聖堂にも行きたかったのですが、駅を挟んで逆方向だったため今回は諦めました。

その後電車で今回の旅のメインだったエジンバラへ向かいました。エジンバラは私がイギリスで最も憧れていた場所で、今回訪れることができて本当に嬉しかったです。「ハリー・ポッター」シリーズが作者のJ.K.ローリングによって執筆され、誕生した場所です。また、私が通っていた高校の制服の色が「エジンバラブラウン」と名付けられていたこともあり、エジンバラの街の色を自分の目で見てみたいとずっと思っていました。

街は私の想像を遥かに超える美しさで、見渡す限りの歴史的な建築物に思わずため息が出るほどでした。写真の何倍も素敵で、私の語彙力では伝えきれません。

エジンバラ城はもちろん、大学や美術館、大聖堂、図書館など見どころがたくさんありました。夜は美味しいフィッシュアンドチップスを食べました。一泊して翌日は素晴らしい街並みを眺めながら散策し、旅の締めに先輩おすすめのラーメン屋さんで久しぶりに食べたラーメンは格別でした!

旅の途中で時折アジア人差別のような態度、発言を受ける機会もありましたが、軽く受け流すのが吉でしょう。もちろんその時は一瞬苛立ちを感じますが、景色の美しさにすぐ忘れてしまいます。これらも含めて留学だなと割り切って生活しています。
たった2週間の春休みでしたが、思い出に残る充実した時間になりました。春休み終了と同時にイギリスはサマータイムに入り、日が落ちるのが遅くなりました。

私たちは創大生としてはもう3年生になってしまったようです。バッキンガムにいるとどうしても気持ちが1年生のままで、創大にいる同期たちに置いていかれてるような気分になることもあります。みんなに追いつけるよう、バッキンガムでの残りの生活を大切に、日々を紡いでいきたいと思います。

 

次回もお楽しみに!


 

R.S.
ページ公開日:2024年04月08日 14時35分
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