藤倉ゼミ「演習I」にてLGBTQ+当事者をゲスト講師にお招きしました!
今期の藤倉ゼミでは「英米クィア作品研究I―クィア演劇・映画の分析」というテーマで、毎回クィア(性的マイノリティ)要素を含む演劇・映画を取り上げ、原作を用いて作品分析を行ってきました。
そして、7月3日の藤倉ゼミ「演習I」の授業では、LGBTQ+当事者をゲスト講師としてお招きし、ゼミ生と様々な意見交換を行いました。
お招きした講師の方は、SOGIについての知識を伝える講師の資格をお持ちで、講演会にも多数登壇されているご経験もあるので、ゼミ生からのLGBTQ+に関する質問に正しい知識でもってお話ししてくださいました。
授業では、学生からゲスト講師への質問をメインに行いました。
「自分のセクシュアリティに気づいた時期は?」や「周囲にカミングアウトはしているのか?」といったパーソナリティに関するものから、「社会で生きにくいなぁと感じることはあるか?」や「同性婚についてどう考えるか?」といった社会情勢に関するものまで、学生からあがった質問は様々で、講師の方は自らの経験をもとに当事者の目線で率直な意見を聞かせてくださいました。
その他、これまでの「演習I」の授業で鑑賞してきた演劇・映画の中から一作品をゲスト講師にも事前に鑑賞してきてもらい、当事者の立場からその作品をどう見るか、といった意見も伺いました。
また、LGBTQ+当事者が推薦する映像作品の一部をゼミ生と鑑賞しました。LGBT以外のセクシュアリティなどが描かれるテレビドラマで、これまでの授業で中心的に扱ってきた「性」とは異なるテーマに、ゼミ生も非常に関心をもって見ていました。
ゼミ生からは、「とても視野が広がった」、「人それぞれで焦らなくてもいいと感じることができた」、「LGBTQ+のことをもっとよく理解してもらうために、日本の教育から変えなければいけないという考えはとても共感できた」といった感想が寄せられました。
この授業での学びが、最終授業のプレゼンテーションでも活かされており、LGBTQ+当事者の生の声を聞き、直接対話することができたのが学生にとってよい機会となったことを実感しました。
(文責:藤倉ひとみ)