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2016年06月13日

アメリカ創価大学で行われた「世界教育者サミット」に鈴木副学長補が参加

6月12日(日)から13日(月)までの2日間、アメリカ創価大学(SUA)で「世界教育者サミット」が開催され、本学から鈴木将史副学長補が参加しました。このサミットは、1996年6月13日、ニューヨークのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで、創立者池田先生が「『地球市民』教育への一考察」と題する講演を行ってから20周年となるのを記念して、SUAの大学院生が企画したものです。世界32カ国から60名以上の教育者、学識者たちが集い合ったサミットに創立者はメッセージを寄せ、「今回の世界教育者サミットを、大きな希望の一歩として、地球上の全ての青少年の笑顔輝く『教育の世紀』『平和の世紀』の創出のために、共々に力を合わせ進んでいきたい」と念願しました。
元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ氏(アメリカ創価大学提供)
元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ氏(アメリカ創価大学提供)
サミットの議長は、元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ氏が務めました。またコロンビア大学から高名な平和教育者、ベティ・リアドン博士がメイン・ゲストとして参加しました。20年前の創立者の講演について、「私は今でもあのときの光景を色鮮やかに思い出します」と話し、その先見性ある内容に「大変難しいが挑戦しがいがあると感じた」と力強く語りました。

鈴木副学長補は初日の冒頭に行われた「世界市民教育パネル」に登壇し、コロンビア大学講演において創立者が「地球市民」の要件について、「それは決して、単に何カ国語を話せるとか、何カ国を旅行したということで、決まるものではない」と述べたことに触れつつ、「創価大学は文部科学省より採択を受けたスーパーグローバル大学として、多くの数値目標を掲げて前進している。しかし世界市民の資質は数値で測れるものだけではない。創立者はそれを『智慧・勇気・慈悲』の3つの観点から定義されたが、これらは創価大学の建学の精神に見事に表現されている。つまり創価大学の学生は、1971年の創立以来、現在に至るまでずっと、創立者のもとで真の世界市民教育を受けてきたのであり、数値で表せない本当の意味での世界市民性を体現してきたと言える」と主張しました。このほか、本学文学部12期卒業生のオダリ・マスミ・ハシモト博士(ナイロビ大学文学部学科長)がケニアにおける世界市民教育の実践について、また創価教育研究所客員研究員のナムリタ・シャルマ博士が「信頼」を根本に人権を重んじる創価教育について発表しました。

2日間にわたるサミットでは、参加者全員が一堂に会して平和・環境・開発・人権という4つのテーマで講演、討論を行う全体セッションと、数名ずつのグループに分かれて意見交換を行うグループセッションが行われました。最後に全員の意見を集約した「世界教育者サミット宣言」を満場一致で採択。チョウドリ議長は「大事なのはこれからです。この宣言を、私たちの周りの全ての人々に知ってもらい、世界市民教育を現実に進めていきましょう」と語りサミットを締めくくりました。

鈴木副学長補は今回のサミットに関して、「世界中の地域からさまざまな専門家が集まり、理論面、実践面にわたって意見を述べ合う素晴らしいサミットでした。参加された方々の学識・経験もさることながら、皆が力を合わせ、教育の力で人類の未来を変えていこうと誓い合う心の温かさに感動しました」と感想を述べました。
ページ公開日:2016年06月13日