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2016年06月23日

本学文学部菅野博史教授が中央民族大学で講演

文学部の菅野博史教授は、中国・北京市にある中央民族大学の哲学・宗教学院の招聘を受け、6月23日(現地時間)に「東アジアにおける仏教経典の注釈書の特徴」と題して講演をしました。同院の劉成有院長が司会を務め、中国人民大学の仏教・宗教学理論研究所の張文良副所長がコメンテーターを務めました。中央民族大学、中国人民大学、北京大学の大学院生が多く参加しました。

講演では、経典注釈の2つのスタイルである注と義疏の区別と、注から義疏への変遷という大きな流れのなかで、道生に代表される南北朝時代から隋の三大法師(浄影寺慧遠、天台智顗、嘉祥吉蔵)までの主な注釈書を取りあげ、その特徴を明らかにしました。付論として、唐代以降の中国仏教、韓国仏教、日本仏教の注釈書についても簡潔に論じました。

また、6月25~26日に中国人民大学で開催された「第5回中日韓仏学会議」において、菅野教授はコメンテーターを務めました。この会議は、中国の人民大学、韓国の金剛大学校、日本の東洋大学の3つの大学の共催で、2012年から、毎年、各国持ち回りで開催されてきました。今回は、「仏教と伝統文化」という総合テーマで、10人の発表がありました。同教授は、日本から参加したCharles Muller 東京大学教授の「インド仏教の中国化における体用論の出現」と題する発表にコメントをしました。
ページ公開日:2016年06月23日