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2016年08月23日

世界最大規模の国際学生会議である「HPAIR」に本学学生が参加

    香港中文大学で8月19日~23日まで開催された「HPAIR (Harvard Project for Asia and International Relations Asia Conference)」に、本学法学部4年の内田みゆきさんが参加しました。

    本会議は、1991年からハーバード大学が主催する国際会議で、世界中の学生にアジア太平洋における政治・経済・社会問題等について議論する場を提供しています。25回目となる本年は世界40ヶ国・地域から約550名の学部生、大学院生、社会人らが集いました。「アジアのエンパワーメント」のテーマのもと、著名人による基調講演、5つの分科会にわかれてのパネルディスカッション、グループワークなどの機会が設けられました。

    2011年にイエメン人として初めてノーベル平和賞を受賞した、タワックル・カルマン氏の基調講演では、作家・ジャーナリストとして、国内で女性の地位向上を訴え続けた活動を振り返りながら、「ここに集った皆さんには、よりよい未来を創っていく使命があり、その力があります。出会った仲間と手をとりあい、国境をこえて、平和のために勇気をもって行動してもらいたいと思います」と参加者に呼びかけました。
    世界各国から集った参加者と活発な議論を交わした
    世界各国から集った参加者と活発な議論を交わした
    国家間の関係を規律する国際法を専門に学ぶ内田さんは、人道支援の分科会に参加。アジアでの難民問題や男女共同参画、発展途上国での健康などをテーマに有識者によるパネルディスカッションおよび参加者との質疑応答を行いました。
    最終日にはグループワークの成果を発表する場がもたれ、「2022年FIFA サッカーW杯開催地のカタールで、難民・移民がスタジアムの建設等で強制労働を強いられています。人権保護の観点から、解決策を提示してください」との共通テーマが与えられました。
    内田さんは、中国、インド、アメリカ等から集った5名のメンバーと議論を重ね、難民・移民を守るための提案として、「法を整える」「雇う側の会社の意識を変える」「読み書きのリテラシー向上のための教育システムをつくる」等の提案を発表しました。

    内田さんは今回の会議への参加を通し、次のように語りました。

    「今回参加する前には、タイのタマサート大学に留学し、そこで様々な国の方々と一緒に学びました。会議に参加したきっかけは、留学中にスラムで苦しむ子供達のボランティア活動や栄養指導を通して、途上国の人々のエンパワーメントについて興味を持つようになったためです。今回のHPAIRのテーマがエンパワーメントだったので、会議を通して、その分野で活躍されている人々の意見を聞き、解決策を考えていきたいと思ったので応募しました。
    同世代のシンガポールの女性は、すでにNGO団体を立ち上げて難民支援に取り組んでおり、講演者の方々にも積極的にアドバイスを求めていました。その姿を見て世界の若者の行動力に刺激を受け、自分の手で解決したいとの強い意志を持つことが大事であると感じました。5日間のプログラムを経て、自分で興味を持ったことは徹底的に調べて行動していこうと思いました。これからの学生生活で、国連機関等へのインターンシップにも挑戦したいと考えています。国際法のエキスパートを目指し、専門性を深めるために徹して学び続けたいと思います」と語りました。
    ページ公開日:2016年08月23日