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2016年08月23日

アルゼンチン共和国 国立トゥクマン大学から創立者へ名誉博士号

8月23日(火)、アルゼンチン共和国の国立トゥクマン大学から、創立者池田大作先生に、同大学から日本人初となる「名誉博士号」が授与されました。これは長年にわたっての教育・平和・人権ための行動をたたえて贈られたものです。授与式は、同国トゥクマン州の州都サン・ミゲル・デ・トゥクマン市に立つ同大学のアルベルティ劇場で行われました。

同大学は1914年に開学しました(1921年に国立大学の承認)。当時、独立宣言から約100年を経て、トゥクマンの地は、北部地域の経済・文化の中心地として栄えていました。その中で、新しい知識や学問を求める声が民衆の中から澎湃と湧き上がり、それに応えて大学創立に動いたのが、ファン・ベンハミン・テラン氏ら当時のトゥクマンの知識人でした。開学以来、世界の現実的な課題の解決に貢献できる人材の養成を目的に教育に取り組み、現在は13学部に約6万5千人の学生が学んでいます。

バルドン総長は授章の辞の中で、「池田博士が主導する高潔な連帯は、平和を生み出す事業こそ『教育』であることを教えてくれています。これは、後先を考えず、全ての文化を破壊することだけを求め、その非道の結果を省みない忌まわしい戦争に、教育が取って代わることを示しているのです。このような教育・平和・人権のための間断なき池田博士の闘争に対して、国立トゥクマン大学の最高評議会は、全会一致で『名誉博士号』の授与を決議したのです」とスピーチしました。

本学創立者の池田先生は代読された謝辞で、「今、世界は歴史の歯車を暴力と憎悪、分断と対立へと逆行させてしまうか、それとも平和と理解、共生と融合へ前進させられるか、大きな分岐点にあると言っても決して過言ではないでありましょう。その希望の鍵は、どこにあるか。私の胸奥には、ここトゥクマンが生んだ、偉大な教育者であり作家である、リカルド・ロハス博士の確信の至言が響いてくるのであります。『つまり、われわれの進歩は、人間の連帯の成果である』と。きょうよりは私も、貴大学の誉れ高き一員として、尊敬する貴大学の先生方と共に手を携え、この人間の連帯、なかんずく青年の正義の連帯を、いよいよ強く、大きく広げゆく決意であります。最後に、貴大学の永遠の栄光と発展、そしてご列席の皆さま方の、ますますのご健勝をお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で“大変にありがとうございました!”)」と述べました。
ページ公開日:2016年08月23日