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2017年06月11日

本学法科大学院生が国際法学会主催の「小田滋賞(奨励賞)」を受賞しました

第4回小田滋賞授賞式が、6月11日(日)にアルカディ ア市ヶ谷で開催され、本学法科大学院3年の堀尾雅光さんが「奨励賞」を受賞しました。
「小田滋賞」は、国際法、国際私法、国際政治・外交史の分野における研究を普及し、とくに将来を担う若手研究者の育成を促進することを目的に、一般財団法人国際法学会によって設けられました。同分野に関する優秀な論文を顕彰するもので、国内の大学に在籍する学部生、大学院生らを対象としています。

4回目となる今回は、「国際法、国際私法および国際政治・外交史に関する論文」との応募が行われ、堀尾さんを含む3名が「奨励賞」を受賞し、最優秀賞および優秀賞は「該当者なし」の結果となりました。堀尾さんはこれまでの研究内容をまとめた、「多元的戦争概念論の論理的・学説的基盤―19世紀から戦間期にかけての戦争概念論に対する従来の理解の批判的検討―」と題した論文を提出しました。
受賞理由として、従来の戦争概念理解には、戦争の性質付けを定義的に述べる部分のみを考察対象とし、そこから演繹的に比較分析しているという問題があったことを指摘した上で、各々の戦争概念論の論理構造の全体像と戦争の性質付けの根拠を正確に把握して、相互の関係を整理しようとした点が評価されました 。

今回の受賞にあたって堀尾さんは、「法科大学院入学前からの目標の一つを成し遂げることができて嬉しく思います。今回の論文作成を通して、思考力、情報収集力、英語文献読解力、文献調査の方法などを身につけることができました。ここで学んだことを生かし、国際的で複雑な問題から目の前の 一人を救う事件まで、困っている人の役に立てる弁護士になりたいと思います。『人類の平和を守るフォートレスたれ』との創価大学の建学の精神を胸に、同賞の受賞者として恥じぬよう、今後も学び続けてまいります」と述べました。
ページ公開日:2017年06月11日