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2017年07月15日

「高大接続と大学教育」をテーマに、創価大学教育フォーラムを開催しました

高大接続と大学教育―高校の取組みから大学は何を学ぶか」をテーマに、7月15日(土)本学中央教育棟AB102教室で第3回創価大学教育フォーラム(第15回FDフォーラム)を開き、学内外より大学関係者や高等学校教員、学生ら約100名が参加しました。

フォーラムでは、本学の馬場善久学長の挨拶の後、工学院大学附属高校の平方邦行校長が「予測不能な未来に挑戦する教育」と題して基調講演を行いました。
今後、人工知能(AI)の発達などで産業構造が大きく変化していく点を踏まえながら、教員が一方的に授業し、生徒は黒板を写すだけといった一方通行の20世紀型教育ではなく、自ら考え課題を解決する「論理創造型思考力」を身につける21世紀型教育が重要であると言及。工学院大学附属中学校・高等学校の6年一貫教育での教育改革の事例として、双方向の授業やICTの活用等の取り組み紹介し、「今後、海外からの留学生の受け入れを進め、海外の学校と変わらない多様性溢れる環境をつくっていきたいと思います」と述べました。

続いて、東京大学大学院教育学研究科の市川伸一教授が「習得・活用・探究の学力を育てる―小・中・高・大を見通した授業づくり―」と題して講演しました。学力を育てる授業内容について市川氏は、「習得」と「探究」のサイクルを回しながら、基礎知識は教え、思考・表現を通してより深い習得を促す「教えて考えさせる授業」のあり方について言及。学校現場での「教えて考えさせる授業」の導入事例による教員、児童・生徒の双方の変化を述べ、地域や学校種、教科での展開状況や実践のためのリソースなどを紹介しました。
その後、「高大接続と本学の取組み紹介」として、学士課程教育機構の関田一彦副機構長(教育学部・教授)より、高校と大学の学びを接続する教育活動の一環として、学生が汎用的能力としての「学び方」を学ぶことを目的に、2018年度から「初年次セミナー」の授業を開講すること等を紹介しました。

最後に近畿大学附属高等学校の芝池宗克教諭、基調講演を行った平方校長・市川教授、本学の関田教授によるパネル討論を行い、参加者との質疑応答を織り交ぜながら議論を深めました。
ページ公開日:2017年07月15日