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2017年09月14日

本学経済学部・北政巳教授(比較文化研究所所長)が在エディンバラ日本国総領事館からの招聘で講演

本学経済学部の北政巳教授(比較文化研究所所長)が、在エディンバラ日本国総領事館とスコットランド日本協会のチャールズ・ブルース伯爵【12代エルギン伯爵継承者】の双方の招聘を受け、8月31日(現地時間)にスコットランドのダンファームリーンの市庁舎で「British (Scottish) Diaspora in Japan initiated by James Bruce, the 8th Lord Elgin in the end of Tokugawa and the early Meiji era(スコットランド人と明治時代)」と題して講演しました。

北教授はスコットランドと19世紀後半の幕末日本・世界の交流史を研究しています。今回の講演では、スコットランド人の第8代エルギン伯爵ジェイムズ・ブルースが1857年に、第2次アヘン戦争終結に中国へ派遣され、アメリカのペリーが条約を結んだと聞き、急遽訪日し、日英通商条約を締結した功績を紹介。それ以降、幕末後に活躍したスコットランド人外商のグラバーを代表として多数のスコットランド人牧師・商人・技師が来日したことに触れながら、現在の東京大学工学部にあたる工部大学校初代学長のヘンリー・ダイアーや日本の造船業・海運業の礎を築いたブラントン、ブラウンといったスコットランド人の偉業を述べました。

講演を終えた北教授は、「日本へ近代技術をもたらした学者や技師、外交官等にはスコットランド人が多くおり、日本の近代化に大きな役割を果たしました。今後も研究を通して、スコットランドと日本の両国の歴史を伝えていきたいと思います」と語りました。

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ページ公開日:2017年09月14日