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2017年11月17日

中国・湖北大学から創立者へ名誉教授称号授与、馬場学長一行が訪中

中国・湖北大学から、創立者池田大学先生に「名誉教授称号」が11月9日(木)、湖北省の省郡・武漢市武昌区のメインキャンパスで授与されました。授与式には、尚鋼党委書記、蒋涛副学長ら教職員の代表とともに、訪中した本学の馬場善久学長、汪鴻祥ワールドランゲージセンター教授らが出席しました。
湖北大学は、1931年に湖北省立教育学院として設立されて以来、同省の重点総合大学として、省の発展をリードし、1984年に現在の名称に改称されました。武漢市の武昌、漢口、陽邏の3つのキャンパスなどで、約2万4000人の学生が学び、政治・法律・公共管理学、文学、教育、外国語、物理・電子科学、数学・統計学、歴史文化、哲学、芸術などの18の学部を擁しています。中でも化学、材料科学の分野で世界トップクラスの評価を得ています。さらに、国際交流が盛んで、30カ国・地域以上の110を越える大学と協力し、世界で活躍する有為の人材を育成しています。

尚党委書記は「創立者池田先生は、人類文明の交流とグローバル教育の推進に、卓越した貢献をなされました。また、池田先生は中日国交正常化の提唱者のお一人として、長きにわたって両国人民の友誼の発展に尽力し、中日友好を促進されてきた傑出した使者であられます。池田先生に本学の『名誉教授』称号をお受けいただくことは、本学のグローバル化の歩みを加速させるものであり、大学事業のより良き発展につながるものと確信しております」と述べました。
本学の創立者池田先生の謝辞が本学の汪鴻祥教授により代読されました。謝辞の中で「貴大学という滔々たる教育の大河が、どれほど悠遠にして豊穣な文化の源流を有しておられるか。校章には、いにしえの『楚国』の打楽器であり、礼楽の象徴である『編鐘』とともに、王者の瑞鳥『鳳凰』がデザインされております。そして、描かれた『鍵』が『知恵の扉を開く』との意義を表されていると伺いました。偉大な先人の精神性を継承しつつ、尽きせぬ知恵を湧き出す鍵を身に付けた若人たちが、鳳凰のごとく、使命の大空へ限りなく羽ばたいていく―教育の究極の理想が、何と見事に凝縮されていることでしょうか、なかんずく、私が日本、そして世界の青年に広く伝えたいのは、貴大学に脈々と流れ通う『自強不息、克難奮進(たゆまず努力し、困難に打ち勝ち前進する)』という伝統精神であります。幾多の難問に直面する21世紀の世界に立ち向かう青年にとって、何よりも要請されるのは、この不撓不屈の負けじ魂でありましょう。貴大学の人間教育の薫陶に、私は深く感嘆する一人です。
この6月には、貴大学の卒業式の行事の中で、尚書記と趙学長が、9000人の卒業生と共に、ミニ・マラソンを行い、はなむけの励ましを贈られたとの心躍る報道に接しました。長い人生のマラソンに挑みゆく卒業生たちの心身にとって、忘れ得ぬ支えとなり、険しき坂を突破しゆく力になるに違いありません。『雨風の艱難の道を越えて、究極の高みを目指す。現代化が我々に、発奮し社会の反映に尽くせと呼び掛ける!』『団結して勤勉に励み、実を求め新たに創造する。新時代が我々に、帆を上げて航海へ旅立てと呼び掛ける!』巣晴らしき校歌を仲良く朗らかに歌い上げながら、『使命即労苦』『労苦即栄光』の大道を邁進されゆく貴大学の同窓生のスクラムが、目に浮かんでくるのであります。とともに、貴大学は『世界市民教育』にも力強く取り組まれています。世界の諸大学と、先進の連携を結んでこられたことも、存じ上げています。(中略)長江と漢水が合流しゆくように、二つの教育の流れの融合が、必ずや素晴らしい世界市民の連帯の水かさを増し、平和共生の緑野を広げゆくことを、私は確信してやみません。私も貴大学の誉れある一員として、両国そして世界の青年たちと、ともどもに、いやまして尽力していく決心であります」と語りました。授与式に続き、湖北大学と本学の学術交流協定の調印式が行われました。

また、馬場学長一行は、11月11日(土)に、復旦大学で行われたシンポジウムに参加しました。このシンポジウムは、復旦大学日本研究センターが主催し、「新情勢下のアジア太平洋経済統合と日中協力」とのテーマのもと、北京大学、中国社会科学院日本研究所をはじめとする多数の大学と共に、日本からは東京大学、慶應義塾大学、山口大学、亜細亜大学などの研究者が出席しました。シンポジウムでは、馬場学長も登壇し「国際産業連関表と日中の貿易構造について」との演題で発表を行いました。
ページ公開日:2017年11月17日