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2018年01月22日

「私立大学研究ブランディング事業」のキックオフミーティングを開催しました

1月17日(水)、本学中央教育棟において、文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」のキックオフミーティングを開催し、研究プロジェクトに携わる教員等が参加しました。

本学の事業「途上国における持続可能な循環型社会の構築に向けた適正技術の研究開発と新たな地域産業基盤の形成」は、文部科学省の平成29年度「私立大学研究ブランディング事業(タイプB【世界展開型】)」に選定されました。
本事業では、特色ある学際的研究分野として「プランクトン工学」を提案し、途上国に適した環境技術の研究開発、現地植物プランクトン由来の有価物の商品化による新たな産業基盤の形成、現地住民への環境教育・経済教育を実施します。本事業は持続可能な循環型社会の構築を目指すものであり、国連SDGsが掲げる環境保全・飢餓解消に貢献していきます。また、本事業を通して、「国際社会で活躍できる創造的人間を輩出する大学」としてのブランドの確立を目指します。

キックオフミーティングでは、馬場善久学長の挨拶に続き、研究推進センター長の神立孝一副学長より実施体制の説明があり、プロジェクト責任者を務める工学研究科長の戸田龍樹教授の紹介とともに、研究活動拠点となるプランクトン工学研究開発センター、教育・学習支援センターの役割および所属する教員を紹介しました。
続いて、理工学部共生創造理工学科の佐藤伸二郎准教授が事業概要を説明しました。本学が目指すブランドの確立に向け、学長主導のもと各学部・研究科の研究・教育成果の文理融合により、プランクトン工学による廃棄物・廃水処理および有価物生産システムを確立するとともに、途上国に適した有価物の生産・加工・流通・販売経路の構築、本事業の発展を担う人材の育成に取り組むことが確認されました。
また、本事業のモデル地域をアフリカのエチオピアと定め、メタン発酵技術の共同研究開発を進めているジンマ大学と連携する等の説明の他、本事業のブランディング戦略の一環として、シンポジウムや学内外での説明会の開催、情報発信、学生の事業参加、学会発表、論文発表等の計画が述べられました。

今後、下記の4つの研究チームが相互に連携しながら研究を推進します。
①途上国に適した廃棄物・廃水からの栄養塩抽出・エネルギー回収技術の研究開発
②現地産プランクトンによるバイオマス・有価物生産技術の研究開発
③バイオマスと有価物の製品・商品化に向けた国際的なバリューチェーンの提案・構築
④現地の若手技術者・研究者・起業家への環境教育・経済教育

※下記のウェブサイトでも本事業の取り組みおよび成果を掲載する予定です。
ページ公開日:2018年01月22日