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2018年01月31日

本学で「第82回仏教学懇話会」が開催されました

本学の国際仏教学高等研究所(所長:辛嶋静志教授)が主催する「第82回仏教学懇話会」が、1月27日(土)に本学文系C棟国際仏教学高等研究所で開催されました。

今回は、本研究所に客員研究員として滞在中のロシア科学アカデミー東洋写本学研究所研究員のサファラリ・シャマフマドーフ博士が、「ロシア科学アカデミー東洋写本学研究所所蔵仏教写本断簡研究 ── 特に陀羅尼断簡に注目して」とのテーマで講演しました。

シャマフマドーフ博士は、旧ロシア科学アカデミー東洋学研究所サンクトペテルブルク支部(現東洋写本学研究所)で博士号を取得し、仏教研究に携わっています。東洋写本学研究所と本学国際仏教学高等研究所とで、「サンクトペテルブルク所蔵梵語仏典写本研究」プロジェクトを進めており、共同研究のために来日中です。

講演では、はじめに、東洋写本学研究所の所蔵する中央アジア出土写本についての概観を紹介。梵語から音訳された漢文から、逆に梵語に復元された陀羅尼写本の研究にふれ、インド文化史における陀羅尼(呪)の果たした機能と、スラブ文化の中で呪文の機能との類似点について言及されました。

懇話会には、ウイグル語仏教文献の世界的権威であるペーター・ツィーメ博士など、多方面の研究者が来場し、講演終了後は活発な討議が行われました。
ページ公開日:2018年01月31日