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2018年09月05日

本学工学研究科の古谷研教授が「第11回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)」を受賞しました

8月31日(金)、総理官邸小ホールにおいて、「第11回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)」の表彰式が開催され、本学工学研究科の古谷研教授が「海洋立国日本の推進に関する特別な功績」分野の科学技術部門で表彰されました。

本表彰は、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省および環境省が内閣府総合海洋制作推進事務局の協力を得て2008年度より実施しています。海洋基本法および海洋基本計画に基づき、海洋に関する分野で顕著な功績を挙げた個人・団体を表彰し、その功績をたたえ広く知らしめることにより、国民が海洋に対する理解を深める機会とすることを目的としています。11回目となる今回は、全国で6名2団体が受賞しました。

今回の受賞にあたり古谷教授は、「これまでの海洋プランクトンの生態研究を評価頂き、大変うれしく思います。これからも研究を続けるとともに、生態系が生み出す恵みについて、どのように持続的に利用していったら良いのかについて取り組んでいきたい」と述べました。

■功績事項(報道資料より抜粋)
「海の砂漠」における生物生産機構の解明
新規に開発した栄養塩分析手法を用いて亜熱帯・熱帯太平洋全域における栄養塩濃度分布をナノモルレベルで解明することにより、西部北太平洋ではリン酸塩が枯渇して生物生産の律速要因となっていることを明らかにした。
さらに、このリン酸塩枯渇が主に単細胞性の窒素固定者によって引き起こされていることを明らかにし、小型の単細胞性の窒素固定植物プランクトンの重要性を示すとともに、海外研究者と協力して、全海洋の窒素固定量の再評価に結実した。
リン酸枯渇域の発見に伴い、海洋生態系の研究における海洋区系として、単なる気候帯の準用ではなく、海洋を環境と生態系のまとまりに着目して整合的なサブシステムに分けて捉える必要性を示し、国際学会等で高い関心を集めている。

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ページ公開日:2018年09月05日