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2018年11月14日

元国連大使、国連事務次長で、現国連事務総長特別顧問の高須幸雄氏が本学法学部の学生に講演をしました

アントニオ・グテーレス国連事務総長の「人間の安全保障担当特別顧問」である高須幸雄氏が10月24日(水)に来学され、本学の法学部中山雅司教授、前田幸男准教授、長尾名穂子非常勤講師の「人間の安全保障ワークショップ」の授業で法学部生に講演をしました。

「国連と人間の安全保障―SDGsと2030年への課題-」と題し、約100名の学生に講演を行いました。高須氏は、冷戦後、国際社会において「人間の安全保障」の概念が登場した背景に触れながら、人間の安全保障が目標とするすべての人の生命、生活、尊厳が守られる社会を築いていくことの重要性について語りました。また、2015年に国連で採択されたSDGs(「持続可能な開発のための2030アジェンダ」)の理念である「誰一人取り残さない」社会の実現が人間の安全保障に通じるとの考えを述べました。先進国である日本として、「誰も置き去りにしない社会」を目指すためには、単にSDGs指標を達成するだけでは不十分であり、日本国内で置き去りにされている人、置き去りにされそうな人を、地域毎に可視化する「人間安全保障の指標」(いわば先進国型SDGs指標)の設定が必要であるとの考えを示しました。また、学生から寄せられた数多くの質問に丁寧に答えられました。

参加した学生からは、「外交官、国連職員として、人間の安全保障やSDGsに直接関わって来られた方のお話を伺うことができ、多くを学びました。「誰一人取り残さない」社会の実現のために、自分として何ができるかを真剣に考えていきたいと思いました」などの声がありました。
ページ公開日:2018年11月14日