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2019年10月01日

文学部の菅野博史教授が『現代語訳 法華玄義』(下)を出版しました

本学文学部の菅野博史教授が、中国天台宗の事実上の開祖である天台大師智顗(538-597)の『法華玄義』の現代語訳・注を出版しました。

中国法華思想の研究に従事する菅野教授は、『法華玄義』の研究に力を注いできました。『法華玄義』は天台三大部の一つとして、『法華経』の注釈書のなかで、古来もっとも多く読み継がれてきました。『法華経』の題目である「妙法蓮華経」(名)の意味、『法華経』の教えの根拠としての真理(体)=諸法実相、『法華経』の教主釈尊の修行の因と修行によって得られた仏としての果(宗)、衆生に疑いを断ち信を生じさせる『法華経』の力用=仏の権実の二智(用)、『法華経』の釈尊一代の説法教化における位置付けについて詳細に解説したものです。

また、公益財団法人東洋哲学研究所の仏典(法華思想仏教文献)現代語訳シリーズの一環として、本学の松森秀幸准教授とともに、『法華玄義』に対する妙楽大師湛然(711-782)の注釈書『法華玄義釈籖』の現代語訳の刊行への準備を進めています。

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ページ公開日:2019年10月01日